師走に入り、そろそろ家の大掃除に向かっている人も多いのではないでしょうか。今年のお掃除を「環境にやさしい方法で、かつ気持ちよい香りに包まれながら」やってみませんか?
「アロマで年末の大掃除&カーペットデオドライザー」講座でその方法を教わってきました。
12月5日。場所は山梨県甲府市上今井にあるM.I.H.O.

なんだかクリスマスやアロマの雰囲気にぴったりな建物です。
講師はアロマインストラクター
NARD JAPAN ナードアロマテラピー協会 の古屋杏子さんです。
講座では前半が「重層」の性質と活用法についてや、アロマの効能を組み合わせたお話。後半が「重層」と「精油」を使ったカーペットデオドライザー作り。

受講生の持ってきたクラリセージ(紫蘇科の香草)ガテーブルに置かれて。
生の香草の香りと、精油になった同じ「クラリセージ」の香りを嗅ぎ比べることも出来たり、講座の中身は色濃いものでした。
講座の内容:
古屋先生の提供された資料から引用します。
これまで私たちは、様々な化学物質(合成洗剤)の力を借りて、身の回りをキレイにしてきました。でも残念ながら化学物質は、キッチンや洗濯物をキレイにする反面、環境破壊の原因にもなっています。汚れを中和して分解する力をうまく生活の中に取りいれ、お部屋も、体も、地球もきれいにできたら良いですね。近年、重層など自然素材が注目されています。環境に優しい重層。汎用性があるので様々な分野で活用されています。
という導入から重層のいろんな活用事例が紹介されました。

古屋先生のいれてくれたハーブティーをいただきながら、楽しい情報交換が行われました。
重曹は弱アルカリ性ですので酸性の汚れを落とすのに適します。受講生の中から「魚を焼くとき、グリルの皿に重曹を入れた水を張っておくと、調理後のグリルの洗浄が楽よ!」といった「実践者の声」もあがりました。情報のやり取りも活発。お掃除用の重曹と食用の重曹とは違うのか?といった疑問や購入方法まで、暮らしの知恵知恵満載。

写真左が古屋先生。
お話しながらも、古屋先生が次々と精油のビンを開けては、棒状にカットした紙の先に精油を浸して、皆に配り精油の香りを嗅がせてくれます。
ローズマリー、カユプテ、イランイラン、ユーカリ(ユーカリラディアタ)、ペパーミント、ラベンサラ、ティートゥリー、マジョラム・・・。マツやヒノキといった日本人に馴染み深い香りもあります。
グレープフルーツなど柑橘系もあって会場には甘美な香りが流れました。
はじめは、三々五々集まってきた受講生たちが講座開始まで、それぞれ「このところ疲れ気味で・・・」とか「母が認知症になったと思っていたら、うつ病だったの・・・」などの日常の疲れを引きずってここまで出向いてきた表情を見せあっていたのが、この香りとハーブティーに癒されたのか、とても活発に意見交換が続きます。
さて、カーペットデオドライザー作りです。ガラスの蓋つきビンに半分位重曹を入れます。

そこに精油を15滴垂らして、よく混ぜあわせます。
香りが飛びやすいので、早めに蓋を閉めて終わり。
古屋先生の持ってきた精油は約30種類。各自好きな精油を2・3種類組み合わせて重曹に混ぜています。
カーペットについた汚れやペットの臭い取りに効果のあるデオドライザーとはどんなものが良いでしょう?との質問に古屋先生は答えました。
「わが家の犬(ゴールデンレトリバー 9歳)の場合、柑橘系のアロマは犬が苦手のように見受けられます。犬は体の中でビタミンCを作ることが出来ますから、普通、果物を食べませんね。ですから、グレープフルーツなどのにおいのデオドライザーを嗅ぐとくしゃみをしたり、苦手な様子を見せました」
「ペパーミントとか、ユーカリのようなすっきりした香りがいいかも知れませんね」ということです。
出来たデオドライザーはカーペットに振りかけて(ほうきで均一に掃き広げてもよし)、後掃除機で吸い取れば、良い香りに包まれながら、重層による汚れおとしガできるし、一石二鳥というわけです。
重曹は生協でも扱っていますし、薬局でも、スーパーの食品売り場でも手に入ります。

市販の重曹をいくつか比較しても、お掃除用の重曹と、食用の重曹と、そんなに差はないみたいです。粒子の大きさとかが違うくらいで。料理に使ったり胃の薬にもなる重曹は一応「食用」と書かれたものを買った方が無難です。

アロマ、精油は生協でもたまに扱いますね。
購入したい人は古屋先生のようなアロマインストラクターを通じて購入すれば効能や活用についての助言も受けられ便利です。
気になる値段ですが、これは精油によりまちまちです。手に入りやすいレモンのアロマでしたら一瓶1500円程度で購入できます。
バラの香油、あの昔から「クレオパトラが愛用した」などといわれている高貴な香りの象徴のバラのアロマ。さすがに値段は高くて一瓶(10ミリℓ)25,000円もするみたいです。
生粋のバラの香油は高くて手が出せないけど、パルマローザというアロマでしたら割合手ごろな値段でバラの香りに包まれることが出来ます。してまた、パルマローザはお肌にとてもよい、と聞いたらなんだか身の回りに一つ置いておきたくなりました。

幾種類ものアロマの交じり合った空気の中で勉強は続きます。
古屋先生は幾種類ものアロマの効能を教えてくださいましたが、ここではそのうちのいくつかを紹介します。
ペパーミント・・・両こめかみに塗って人差し指でしばし押さえていると、血行が良くなります。偏頭痛・低血圧で頭がはっきりしないなどの人に向きます。
イランイラン・・・頭皮に良い。この精油を垂らした重曹を、髪にふりかけ、マッサージしてみましょう。重曹がフケを取り、イランイランの香気が毛根にしみることで毛根を刺激し活性化させます。
ティートゥリー・・・漂白作用があります。この精油を垂らした重曹で歯磨きをつづけますと歯が白くなります。
最後に、おさらい。
重曹の効果
消臭:酸性の悪臭を取り除き、湿気を防ぎます。
研磨:重曹は水溶性の結晶。水と合わさると角がとれて丸くなります。この丸い結晶が集まると凹凸が生まれ、磨くものを傷つけずに磨くことが出来ます。最終的には水に溶けてしまうので理想的な研磨剤です。
発泡:酸と合わさると二酸化炭素が発生し発泡、膨張します。
軟水:水に含まれるカルシウムやマグネシウムを包み込み、水を柔らかくします。お風呂のお湯や食材を柔らかくしてくれます。
汚れ落とし:弱アルカリ性のため、酸を中和し汚れをふき取ります。
*アルミニウムには使わないほうがいいです。
重曹の使い方
粉末のまま使う:汚れや臭いを取りたいものに直接振りかけて使用します。
水に溶かして使う:スプレーやボウルに入れた水に溶かして使います。分量は水500mℓに対して重曹大匙2です。
ペースト状にして使う:重曹に水を少量加えてペースト状にして使用します。お風呂タイルのカビ取りやトイレの汚れにブラシにつけてこすります。まな板の臭い消し荷もペーストを塗って10分置いた後水で流せばすっきり。
いかがです。
手にも優しい扱いの簡単な重曹でお掃除して、アロマで心も頭もすっきり。そんなお掃除法を知って、私も重い腰上げて、「今年はいっちょ、まじめに大掃除すっか!」という気になりました。
この古屋先生によるアロマ講座はシリーズで、次回は12月19日。アロマキャンドル作りです。先生が用意した押し花も入れた美しいアロマキャンドルを作るそうです。問い合わせは
生活協同組合コープやまなしまで。(山本豊美)