pagetop

リポーターブログトップ > 月別の記事一覧

人形劇の町飯田

2007-06-28 07:20:48

長野県飯田市は「人形劇の町」。市内にはつの人形座があります。
「黒田人形浄瑠璃伝承館」「今田人形の館」「竹田扇之助記念国際糸繰り人形館」の3つ。
そこにこの3月25日にオープンした「川本喜八郎人形美術館」が加わり、「人形劇の町飯田」のイメージを更に強めました。
私は昨年9月飯田市を訪れ「そばの町飯田」を取材しました。当ブログでお伝えし、「のんびる11月号」にもリポート記事を掲載しました。その折飯田市に人形劇の館が多いことを知ったのです。
飯田市には昔から「黒田人形浄瑠璃」が盛んでした。その伝統を残そうとした市や住民が伝承館を作ったりしたこと。また、飯田市内外の人形劇団を大切に保存しよう、交流しようとしてきた歴史があります。その結果、今のような「人形劇の町飯田」が出来たのです。
その飯田市の面目躍如の祭典があります。毎年夏8月に行われている「いいだ人形劇フェスタ」です。今年は8/2日〜5日に行われます。

「日本で最大の人形劇の祭典です。国内外から規模もジャンルも様々な人形劇団が集い、飯田市内の約100会場で250ステージ以上の人形劇が繰り広げられます」(飯田まちなか情報より)と読んだからには、人形劇好きならずとも飯田市へ足を運びたくなりますね。
5月に「いいだ人形劇フェスタ」のホームページを覗いていたら「観劇するボランティアスタッフ募集」という項がありました。それに申し込むと、市内の公民館などに安く宿泊でき、3日間人形劇をみて歩くのにいろいろと便宣を計ってもらえそうな文がありましたので、是非応募しようと思っていました。昨日6月27日、「確か締め切りが6月30日だった」と思いつつ改めてホームページを覗くと、もう申し込み打ち切ったのか、その文章がなくなっていました。もしかしたら見間違えだったのかも・・・。
私の早とちりはさておき、このフェスタに関心のある方、詳細は実行委員会のホームページを覗いてください。

「いいだ人形劇フェスタ」の歴史は古く前身は1979年に始まった「人形劇カーニバル」です。カーニバルを20年続けて、21年目から「いいだ人形劇フェスタ」と名称を変更して続いています。ホームページで年毎のワッペンを見るだけでも楽しいです。

「川本喜八郎人形美術館」もフェスタ期間中は大きなイベントを企画しているそうですので、「人形劇フェスタ」で人形劇上演見て周りだけではなく、既存の美術館に立ち寄る楽しみもありそう。8月2日〜5日が待ちきれない山本です。(山本豊美)

この記事のURLコメント(0)

農は面白いin山梨

2007-06-20 06:27:22

日本の本州が梅雨入り宣言した中、晴天に恵まれた6月17日、山梨県長坂町に「農のいろは塾」取材に出かけてきました。「緑のネットワーク21」の主催する、農の初心者対象に野菜育てのノウハウを始めの一歩から教える「農のいろは塾」。今回は「夏野菜の手入れ」講座です。
場所は長坂町小荒間にある畑。

0706204.jpg

ぐるりを見回すと、東に富士山、南に南アルプス、北に八ヶ岳と名だたる名峰が連なる景勝地。耕作放棄地であった畑を「緑のネットワーク21」が借りて耕作しています。200坪の広さの中にいろいろな野菜が植えられています。
当日の講習の手入れや育て方で見て触れた順に挙げると、ジャガイモ・ねぎ・ブロッコリー・カリフラワー・レタス・サニーレタス・ビーツ・ルッコラ・トウモロコシ・トマト・ピーマン・春菊・スイカ・スナックえんどうなど等。まさに百果園です。

0706203.jpg
おなじみのサラダ菜。

0706210.jpg
珍しい野菜「コールラビ」。コールラビはキャベツの仲間。食べ方は外側を大胆に切り落としてから、ぬか漬けや、スープの具に入れて煮込むと美味しいそうです。

男性17名女性13名合わせて30名の参加者が集まりました。
0706202.jpg

今回の参加者は皆さん、長坂町やその近隣の住人ですが、受講生の中には東京・横浜在住の、また同じ山梨県でも車で2時間はかかる富士吉田に住んでいる人もいるということです。

0706201.jpg

講師は地元の農家、早川とし子さん。黒いエプロンがけの女性。栽培方法や、害虫の話をしつつ、農作業に手を動かし、矢継ぎ早に飛んでくる質問にも率直に要点抑えた答えを返していました。

0706206.jpg

今回の授業は盛りだくさん。ジャガイモの芽カキから始まり、ブロッコリーにかけてある寒冷紗の用い方の説明、トマトの芽カキ、支柱立て、ねぎの土寄せ、サツマイモの苗植え付け。白いんげん豆・とら豆の種まきと続きます。途中休憩があり、ティータームで、ハーブティーや収穫した野菜のサラダ・漬物・煮物などスタッフ手作りの野菜料理を味わうことが出来ます。美味しかった!

ここで学ぶ醍醐味は園芸の手引き本に書かれていないような細かな情報が手に入ること。たとえばトマトの支柱を立てるとき、支柱使う竹の扱い方。

0706211.jpg
竹は地面に生えていたとき同様に、根元を下にして立てること。土に差し込む先は斜めに切っておくと刺し易い。
支柱を上で交差させたとき縛る、縛り方等等。アブラムシの駆除方法もスタッフが試みたり、聞いてきたりした方法いくつかを紹介されました。
ほんとに、畑で野菜を目の当たりにして、そこについている虫や病気の状態を見て学べるのが一番です。
「農のいろは塾」は月一回ぐらいのペースで開かれています。どなたもいつでも参加歓迎しています。詳しくは「緑のネットワーク21」のホームページで。畑に興味のある方、是非足を運んでみてはいかがでしょう。(山本豊美)

この記事のURLコメント(0)

子どもたちとあ・そ・ぼin山梨

2007-06-15 05:58:35

「今、日本には4万人の要保護児童がいます」と聞いて、思わず胸に戦慄が走りました。4万人?!・・・。「そのうち3000人の児童が里親のもとで育っています。あとは・・・養護施設に入っていたり・・・」。
5月25日、共育ちの会「あ・そ・ぼ」の総会の中で聞いた言葉です。
共育ちの会「あ・そ・ぼ」はこのブログでも以前ご紹介しました(1月28日のブログ)。
「子どもたちが『あんしん』して『すこやか』に『みらい』を『ゆめみる』町づくり」今回の第4回総会に掲げた総合テーマのように、共育ちの会「あ・そ・ぼ」は子どもたちが元気にすくすく育つ環境を願って活動している、山梨県長坂町を拠点としたグループです。
25日私が取材した総会のテーマ別交流会は4つに別れて開催されました。

「あんしん」・・・子どもたちの事件/児童養護施設の子ども達との交流
「すこやか」・・・食育、健康、体力実態
「みらい」・・・自然破壊・地球温暖化
「ゆめみる」・・・新しい町づくり・地域の男女共同参画
以上のように。

ブログ冒頭の言葉は交流会参加者の一人、佐藤さんのお話のなかで出てきた言葉です。佐藤さんは「山梨きずな会」のメンバーです。里親の会です。現在里親72名、賛助会員150名程で組織去れています。佐藤さんは、その言葉に続いて、「今の日本には、養護施設は満員状態で施設に収容しきれない程多くの要保護児童がいます。是非皆さんも彼らの里親になることを考えてください」と訴えます。「里親になることを考えて下さったら、県の児童相談所に問い合わせてください」と結びました。会場の参加者誰もがしばし沈黙する「要保護児童40000人」の数値。「里親になる」のは簡単ではないので・・・ちょっと私には・・・と心中思いながら、でも、佐藤さんの投げかけた訴えの行方を追いたくて交流会を見守りました。
0705251.jpg
「あんしん」テーマの交流会の様子。写真奥の人が佐藤さん。

共育ちの会「あ・そ・ぼ」は児童養護施設の子どもたちとの交流もしています。席上その様子の報告などもありました。また、児童養護施設で働いている職員の方のお話も聞くことが出来ました。
子どもたちの境遇は親からの虐待などで入ってくるお子さんがほとんどだということです。「子どもたちの境遇を可愛そうとだけで、目を瞑ってしまわないで!」「里親になれない人でも、子どもたちを支援できる方法はある。養護施設にボランティア訪問して触れ合うこともその一つ。外部からどんどん入って施設の閉鎖的状況打破することも大切です」といった声が聞かれました。
会議中も、地域の「高齢者の生活支援と子育て支援」を推進している会のメンバーが、今かかわっているある家庭の問題を報告し、それに対して皆が深刻に受け止め、火急を要する問題だとして、その場で児童相談所に電話したりするなど、この会議は本当にフレキシブルに生きていました。
他のテーマの交流会もそれぞれ深刻な問題ではありますが、この日の交流会では「あんしん」というキーワードの元に討議された「要保護の子どもたちの今」がずっしりと胸に残りました。
(山本豊美)

この記事のURLコメント(0)

続・虹の谷ダンス教室in山梨

2007-06-11 00:14:25

5月22日に取材見学させていただいた「NPO法人虹の谷」の「ダンス教室」の続きです。
安田洋次君(仮名)は中学一年生。自閉症です。虹の谷のダンス教室に通ってくるようになったのは1年前。自分で踊ることは出来ないけれど「雰囲気だけでも味わわせてあげたい」とお母さんが連れてきました。
虹の谷スタッフの田中さんらが洋次君の背後に立って介助しながらダンスの輪に。
始めた頃は全く動かず、洋次君の手を上に上げたりする動作を介助したスタッフは洋次君の手の重さに、「ダンス教室のあとはぐったり疲れた」そうです。でもお母さんと洋次君は毎月第4火曜日、1時間のこのダンス教室に通い続けました。そして1年が経過し・・・。
最近、洋次君のお母さんが言いました。「洋次、すごく楽しいらしいです!」と。
知らない私などから見れば、表情の変化に乏しい洋次君の顔。でも毎日洋次君を見ているお母さんには、ダンス教室をすごく楽しんでいる洋次君の表情が見えるのです。

0706111.jpg
洋次君(仮名)も踊りの輪の中に

田中さんも最近洋次君の手の重さがあまり感じられなくなってきたことに気づきました。洋次君の中に、自分で手を上げ下げしようという意思が出てきたのです。
お母さんが洋次君の変化に気づいたことの中でも一番大きな発見は「私の目を見て笑うようになった」ということです。それは「人とコンタクトが取れるようになった」ことを意味します。

0706112.jpg
ペアで踊るダンスでは人と人の関係性が体得される。

22日に「虹の谷」の早川代表から伺った「ダンス教室」の目的、「自分をコントロールできる」「人と人との関係性を作る」のうち、洋次君の上に現れた変化は間違いなく「人との関係性を作る」ことだったのです。
一年で、12回、12時間で、こうした変化が現れるなんて!

田中さんは更に、「このダンス教室は、洋次君にとって『受け入れられている』と感じられる雰囲気があったことも、影響したのでしょう」と考察します。確かにダンスの最中、洋次君が突然奇声を上げても、誰もいやな顔をしません。子供たちは皆、踊ることに夢中だし、見守るお母さんたちもゆったりとした表情で座っています。

ダンスの指導をする野村慶子先生は、ご自身が片方の耳に聴覚障害がある、ということを明るい目をくりくりさせてごく当たり前のようにおっしゃいました。
先生の中に健常者に対するときと障がい者に対するときとの構えの違いはないのが感じられました。

6月3日、この日は虹の谷の「ファーム教室」を取材する予定でした。が、私の方に急用が出来、取材できませんでした。でも、その夜、ダンス教室で子供たちの介助をされていた田中さんからお話を伺うことが出来ました。

「ファーム教室」でも、障害を持った子供たちが周囲の人との関係性の中で成長していっていることがわかりました。そのお話は「のんびる8月号」に書きますので、ここでは割愛させていただきます。

田中さんは甲府市で活動している「若葉教室」の主催者でもあります。「若葉教室」にも障がいのある子供たちが通ってきて自己表現力や創造性を身につける訓練を受けます。またお母さんからの相談や心のケアもしています。「虹の谷」の組織体の中に含まれているのではありませんが、「若葉教室」に通っていた子が大きくなって「虹の谷」に通うようになったり、深いつながりを持っています。

0706113.jpg
音楽療法で子供たちの自己コントロールを試みる田中さん。使う楽器は「ライヤー」。「子供たちにはピアノの音は強すぎるのです。ライヤーの響きが子供たちに浸透していきやすいと思います」と田中さん。

「虹の谷」を「ダンス教室」を皮切りに取材し始めて、「若葉教室」に出会ったり、障害のある子供たちの自立支援のネットが張られているのを知ったことはうれしい発見でした。「虹の谷」が今後更に活躍の場を広げていくことを期待しつつ、今回の報告といたします。(山本豊美)

この記事のURLコメント(0)


▲このページの上へ戻る