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廃校の再利用in山梨

2007-08-29 03:53:00

8月19日。山梨県須玉町。7月24日付け当ブログ「続・廃校リニューアル情報」で紹介しました「三代校舎ふれあいの里」に行ってきました。
山あいの農地の中に立っている施設。駐車場に車を停めて、施設入り口に向かう道すがら、周囲の青々とした田んぼとその脇を流れる小川に心なごみます。
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山梨県の避暑地として賑わう「清里」に近いせいもあつてか、駐車場には県外ナンバーの車がずらりと並んでいました。
「三代校舎・・・」の三代とは明治・大正・昭和のことです。思えばこの三代にかけて、学校は地域の文化や伝統のシンボルでした。「廃校」と言う言葉は過ぎ去った時代への郷愁と、「地域衰退」のうら寂しさを連想させますが、今「廃校リニューアル」に取り組む全国各地の動きは、そこから立ち上がる新しい地域創造の力が感じ取れます。ここ「三代校舎ふれあいの里」にもそんな力の漲りを感じられます。
まずは、昭和校舎をリニューアルした「おいしい学校」へ。ここには食事どころ・入浴休憩施設・宿泊施設・農産物販売所・パン工房が入っています。お昼時でしたので、レストランはお客さんでいっぱい!イタリアンと和食の2つのレストランがありますが、私は今回和食を選びました。「和食・古宮」さんに入ると、学校給食を再現した2つのパターンのメニューがあり、シチューを中心にしたランチを注文。運ばれてきました。でも、連れの注文したカレーを中心にしたランチもおいしそう。

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ただ、シチュウの方が限定10セットと書かれていたので、「限定」と言う言葉につられて注文した私でした。

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おや!?ご丁寧に箸ではなく先割れスプーンとは!私の子どものころにはこれは無かったなあ・・・。なんて、話は子どもの頃に飛んで、なかなか上手い演出ではありませんか。
見回すと周りのお客さんたちの多くがファミリー連れで会話が弾んでいる様子。小さい子どもさんを含む家族連れが多いのもこの「おいしい学校」の特徴。学校給食にはジャガイモがふんだんに使われていました。ホクホクのジャガイモは八ヶ岳南麓のこの地の特産だったことを思い出しました。このメニュー1000円。人気なのもうなずける話。食事が済んでこの地域の特産品の売り場を見て回った後、さて、次に足を運んだのが隣の大正館。

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大正館の前には野口英世像がありました。
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このような校舎と庭と偉人の彫像が組み合わせに、日本の学校光景の典型を見る思い。懐かしさの波紋がまた一つ。野口英世は言わずと知れた東北地方出身ですが、大正期に活躍した人なので大正時代の校舎の前には好んで彫像が置かれたのでしょうか・・・全国的に。
大正館は現在は農業体験施設として活用されています。中ではちょうどパンつくり体験教室が行われていました。体験はすべて予約制ということで、私のようにふらりと訪れた人は、教室の外側から様子を見ることに。

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大正館の前の瓢箪型の小さな池。昔は多分金魚や鯉など飼われていて、校長先生がパン切れを池の鯉に与えていたりした光景があったことでしょう。見ると殿様蛙がいました。

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近頃殿様蛙を見るのは珍しいなと思い、そっと近寄りました。蛙は人の気配に警戒する風も無く不動だにしています。蛙がのんびりと生きていられるのどかな空気がここにあるのだと思いました。

明治校舎は「須玉歴史資料館」になっています。
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外観は明治8年建築のハイカラな洋館を復元したもので、中に入ると昭和初期の様子が復元された教室などがあります。
「三代校舎ふれあいの里」では建物を中心に外観も楽しめ、(特に桜の時期にはお勧めです)、建物の中でもそれぞれに学ぶ体験や、お風呂・食事などの楽しみも味わえ、地域の特産物を買うことが出来るというまさしくファミリー向けの、のどかなレジャー施設です。帰途立ち寄った県道沿いのお店で出会った地元の人に「おいしい学校」に行ってきたと話しましたら、こんな答えが返ってきました。「レストランは賑やかだったでしょ?だけどあそこのお風呂は混んでなかったでしょ?いつも人がまばらって感じだよね。きれいな風呂だけどね。」と。「おいしい学校」のお風呂って、のどかにゆっくり入浴休憩したい人の穴場ですよ!(山本豊美)

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続々夏祭り・人形劇の町飯田

2007-08-21 22:41:57

8月8日、14日と2回に亘りお届けしてきました「いいだ人形劇フェスタ」リポートも3回目の今回で終わりにします。
日本国内外から300にのぼる人形劇団が集まった飯田市。「人形劇で町おこし」はどんな具合だったのでしょうか・・・。私の目で見たフェスタの様子はひと言で言って、「凄いスター劇団は存在しないものの、アットホームなつながりで細々とやっている人形劇団は多いんだな」というものでした。4日の人形パレードの様子だけ見て言っているのですけれど・・・。
劇団の人数は多くなくて、でも団員のあたたかな笑顔、沿道の人々へのサービスが印象的でした。

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沿道に座っていた老夫婦とのふれあい。おむすび人形?

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劇団員は華やかなピンク色の揃いのTシャツで。白い人形を引き立ててますね。

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裸の少年の人形。どんな物語の主人公でしょうか・・・。

日本の各地から飯田に集まった劇団の人々の熱意。そして迎える飯田市の、実行委員会の人たちを核とした大勢の人々の応援。皆、とても暖かいなと思いました。

「生身の人間以上のドラマ性(宿命)を持った人形の姿」に見とれ、その人形のたどる運命を見ることでカタルシスを味わう。それが人形劇を見ることのキモだと思います。

もう一つ。
飯田を訪れた1週間後の8月11日、神奈川県の篠原(シノバラ)にある大石神社の人形浄瑠璃を見に行きました。神社の境内は夕方から人で埋まっていました。

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ほとんどが地元の人でしょう。茣蓙を敷いて陣取った家族や親類縁者がご馳走の載った折箱や皿を囲んでお酒を酌み交わしながら夕方から浄瑠璃の開演を待つ。その姿に、「江戸期から日本の庶民の楽しむ姿というのはこうであったろうな・・・」という郷愁のような、興奮を感じました。

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出し物は「釣り女」。もっと舞台の近くに行って写真を取りたかったのですが、人で埋まっている辺りを進めず、遠いところからの写真でごめんなさい。
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浄瑠璃語りの太夫は竹本駒之助師匠。人間国宝であられます。写真左から2番目。きちんと撮影に臨む姿勢が無かったなあと後悔しきりです。(望遠レンズも用意してこなかったし、こんなに人が集まるのだという事前情報把握もしなかったのでした。)

篠原は過疎の村です。でも年に一度の大石神社の人形浄瑠璃の日に村中の人が集まってこうして村の伝統を味わう日をもっているのだと知ってらやましい気持ちがわきました。「過疎でいいじゃないか!伝統を楽しむには過疎に限る!」などと思ってしまいました。

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村の出店。テント2張の出店だけど、お客さんは満足そう。

「いいだ人形劇フェスタ」も、来年2008年は30周年で、「世界の人形劇フェスタ」を開催するとのこと。世界中の人形劇団が集まってくる・・・!どんなことになるのかな・・・。
今からわくわく。

「いいだ人形劇フェスタ」を飯田市が興したのは、飯田には人形浄瑠璃の人気の座が2つあり(「今田人形座」「黒田人形座」)、飯田の人々が愛して守り、受け継いできたということが大きな要因でしょう。
伝統の人形芝居と、現代の人形劇。そのコラボも面白い飯田の人形劇フェスタ。
来年も「いいだ人形劇フェスタ」にじっくり足を運んで見たいな。(山本豊美)

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続・夏祭り 人形劇の町飯田

2007-08-14 03:56:44

8月4日(土)の「いいだ人形劇」フェスタの目玉は人形パレード。
飯田の町の目抜き通りを人形劇団がそれぞれの劇団のスター(人形)を押し立ててパレードし、沿道の人々と触れ合います。17時半ごろJR飯田駅前を出発すると聞き少し早めに待機しました。

人形たちのパレードに先立って人々のパレードが行われました。

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ブラスバンドのパレードに日本の祭りの血の騒ぎ方と違うところでの興奮を感じました。

いよいよ人形パレードの始まりです。
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赤鬼・青鬼が先手を切って登場。向こうに見える赤い屋根は飯田駅舎の屋根。可愛い駅ですね。

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木の切り株人形(?)がこの劇団のスターのようです。

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劇団なのかブラスバンドなのかちょっと識別しがたいですが、人形パレードを彩ってくれてます。

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上の劇団(?)ブラスバンドと他の劇団とにこやかな交流。

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沿道の人々も人形とのふれあいに沸き返ります。

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人形に迫られて(?)逃げの姿勢の女性。この人形、人形を繰る男性と面差しが似ていますね。人形って作った人に似るんですね。下の写真も見てください。

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これは和尚さんでしょうか?着物を着た男性。人形と本人とどちらが主役?

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ちょっと休憩。着ぐるみを着た人はこの暑さの中大変そう。人形の顔は中の人の苦しい顔を反映してませんが・・・。

「いいだ人形劇フェスタ」のリポート、ちょいと一区切り。人形パレードはまだ続きます。お楽しみに。(山本豊美)

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夏祭り・飯田は人形劇の町

2007-08-08 02:05:56

8月4日(土)に長野県飯田市に行ってまいりました。8月2日〜5日にかけて開催された「いいだ人形劇フェスタ2007」の様子とそれによる飯田の町の活気を覗いてみたかったのです。
たまたま4日は「第26回飯田りんごん」が開催される日で町をあげてのお祭りムード。JR飯田駅から商店街へと続く中央通り、それと交差する並木通り、銀座通りが歩行者天国となり、たくさんの出店が出て焼イカやフランクフルトなど美味しい臭いを漂わせていました。
飯田市のお祭りが「飯田りんごん」と呼ばれるのは、りんごの名産地というところからきています。りんご並木が飯田の町を横切っていました。
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「並木通り」に林立したりんごの樹の中でも一番の古木。樹齢50年以上。傍らの説明に「アメリカから渡ったりんごの樹」との説明書きが。

メインは夜7時からの踊り。曲も振り付けも市民が創り上げた踊りで誰でも気軽に踊りの輪に参加できるものです。
また愛宕神社で花火の打ち上げも行われます。「いいだ人形劇フェスタ」は2日〜5日の4日間開催されるのですがたまたま私は飯田の一番賑やかな日にきてしまったようです。
私の滞在した時間は昼から夕方にかけてでしたが、夜の踊りの熱狂「飯田りんごん」を待つ静かな熱気が町を満たしていました。歩行者に解放されたストリートで太鼓演奏やよさこいソーランなどの踊りが披露され大勢の人が見入っていました。

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浴衣姿の若い人たちが多いなあ。飯田市は小京都とも呼ばれています。町並みがとても歩きやすい。おしゃれな一角もあります。

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「蔵の街飯田」とも言われている飯田の町。まちなかに昔の蔵のたたずまいをよみがえらせた建物がありました。
こんな素敵な町だから、若い人が浴衣を着てぶらぶら歩いてみたいという気持ちを起こすのかな・・・。地域おこしに町並みのたたずまいは重要ですね。
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りんご並木と蔵の並ぶ飯田の町にとけこむ太鼓うちの晴れ姿。

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飯田駅からの中央通りの交差点ではよさこいソーランが披露されました。

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その先、銀座通りではヒップポップダンスが披露されていました。

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銀座通り商店街のショーウィンドゥの中にマネキン人形と相対峙して飾られている浄瑠璃の人形。

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人形がガラス越しにストリートダンスをそして見物人をじっと見つめているみたい。古くからの伝統の人形芝居が今でも飯田の町に息づいている姿のように思えました。
飯田市には「今田人形」と「黒田人形」という2つの人形浄瑠璃の座が続いてきています。

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ショーウィンドーの中で琴を爪弾く浄瑠璃の人形。この人形が動くお芝居がみたいなあ。「いいだ人形劇フェスタ」期間中、浄瑠璃も上演されるのかな・・・。

残念ながら前日の8月3日に上演されてました。4日は無し。

「いいだ人形劇フェスタ」は今年で9回目。カーニバルから通算29回目。日本全国から、また海を越えて外国から、300に上る人形劇団が参加しました。観客数は昨年の数字では46,787人ということですから、人口107,072人の飯田市にすれば、「いいだ人形劇フェスタ」期間中、市の人口の半分近くの人が市の内外から訪れて人形劇に触れるわけです。
4日の「飯田りんごん」の踊りとその前奏の太鼓やダンスといった路上での競演、それと「人形劇フェスタ」!飯田の町の人たちは一時にこんなにたくさんの楽しみを詰め込んで準備に大変だったでしょうね。
「人形劇で町おこし」と意気込む飯田市。一年前この町を訪れたときは「そばで町おこし」の飯田市の顔をこのブログでお伝えしたのでした。
いろんな顔を持ち前向きな飯田市。来るたびにさらに深く知りたくなる町です。
昼間から飯田のお祭りムードにすっかり酔ってうろうろしてしまいました。「いいだ人形劇フェスタ」に集まった人形たちの姿もお伝えしなくては。それは次回に続きます。
(山本豊美)

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