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桑の木のオーナー制度・続編

2008-02-25 04:29:06

前回のブログ記事で紹介しました京都の「織道楽 塩野屋」さんから「桑の木オーナーズ倶楽部」についての資料が送られてきましたので、さらに詳しい情報をここにお伝えします。

「絹織物の原点は農業」
桑園を作る→蚕が飼育できる→繭から絹糸をとる。絹がこうした成り立ちである以上、明治以後、昭和の始めまでの日本の主要輸出品であった絹を支えたのは日本の養蚕農家でした。
1kgの糸を作るにはおよそ1000kgの桑の葉が必要です。蚕は4000頭近く飼育しなければなりません。
戦後の日本農業=農薬が普及。
農薬のついた葉を食べると蚕は死にます。よって養蚕は下火になりました。

■養蚕農家の現状(桑の木の現状)
現在、日本全国で養蚕農家は1300軒少し。群馬県や関東以北に固まっています。近畿圏内では兵庫県にわずかに残るのみとなりました。
京都府綾部一帯は明治大正時代、蚕都と呼ばれ、3万軒の養蚕農家を擁していました。しかし今では福知山に3軒の農家が残るのみ。

■現在の絹材料
中国・ブラジルなど外国から95%以上の絹糸が輸入されています(昭和34年から外国生糸が輸入されるようになって以来)。今、中国も国内が工業化を進めているため、毎年一割程度の生産減といいます。

■これからの日本農業と養蚕
農地の保全発展は国の基盤。農薬を使わない農業を!そのとき養蚕は欠くべからざる要素です。今後多様な農業のチャレンジが望まれてきます。大量生産より品質の特化が日本生糸の生き残る道です。
全齢桑・生繭・多様な品種がこれからの日本の養蚕発展のキーワードとなります。
○全齢桑・・・・桑の葉を十分に育成させる。
○生繭・・・・・生繭から糸を引き出すことで材料の品質向上が図れる。
○多様な品種・・蚕種のオリジナル化を図る。

「新規養蚕者育成と支援体制と」
「織道楽 塩野屋」さんは、京都市右京区京北下弓削町に農業モデルの土地を開設。養蚕を学びたい人々に指導を行い、そこで生産された繭とその他の生産物を優先的に買い上げる体制をつくりました。絹文化の前に繭文化を創出して、「一物全体・身土不二」を基本にした農業従事者を増やしていくこと。それが消費者との連携に繋がる道と考えています。賢い消費者に支えられた絹文化を日本で根付かすことを目標に努力しています。

■具体的には・・・・
平成18年(2006年)3月より福知山の農家3軒と5年契約を結んで繭を購入。安心できる品質の高い絹材料の生産に踏み込みました。2007年3月、下弓削町の土地確保。名づけて「塩野村」。桑の苗700本を植え育成中。同時に野菜も育てています。副産物も有効利用しようと考えているのです。
消費者にこの一環に加わっていただき、使い手の希望や夢を直接聞いて、物づくりを実践していく会社となります。
消費者にオーナーになっていただく。→「塩野村」の桑の木にオーナーさまの名をつけて、塩野村の管理者が育てる。→その桑から収穫できる商品をオーナーさまに届ける。
桑の木オーナーになるには・・・
桑の木1本・・・10,000円の年会費を納めていただく。
桑の木管理・蚕の飼育は「塩野村」に任せるが、時々見に行ってあげると喜ばれます。
特典
mark_015,000円相当の生繭タオルのプレゼント。(年間1本の桑の木から飼育した約100頭の蚕の繭で作れる50cmの長さ)尚、2007年収穫のものは「都浅黄色」。
mark_01「織道楽 塩野屋」のお店で直接購入の時、お店の全商品を1割引きにします。
mark_01「塩野村」で収穫した副産物から開発した新商品をモニターサンプルいたします。(繭水化粧水・桑の葉茶・蚕沙痛み止め丸剤など)

桑の木オーナーズ倶楽部 参加申し込み方法
「塩野屋」さんに申し込み書を送ってもらいます。

塩野屋」さんの住所
〒602−8285
京都市上京区千本通一条下ル西側西中筋町十三番地
電話075−461−1995
fax075−461−1997
E-mail ori@shiono-ya.co.jp

「小さな生産・長い消費・意味ある生き方」
ひとりひとりの生き方が集まって社会を形作るのです。まず一人が実行する。そんな姿勢の人が連携して、百人目の生産者と消費者が現れたとき、確かな生産・確かな品質・確かな消費が実現される、と「織道楽 塩野屋」さんは結んでいます。

リポーターの感想
「石炭発掘現場で工夫が、坑道に小鳥を入れた籠をもって入るのは、一酸化炭素中毒の危険をいち早く鳥が知らせてくれるため」と聞いた事があります。
日本農業の農薬漬けが広まるとともに生息できず姿を消した蚕はさながら、坑道の小鳥のようですね。日本の農業の健全な復興・発展は、農薬を使わない葉を食べて絹糸を生み出す健康な蚕の姿が多くみられるかどうかということと重なっているのですね。桑の木のオーナー制度、広げたいです。(山本豊美)

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いろいろあります木のオーナー

2008-02-16 14:49:47

農業の後継者不足の打開や、農村と都会の交流を増やすために全国各地でいろいろな試みが行われています。「木のオーナー制度」という試みについては、森を守るため、子どもたちを対象にした「どんぐりの木のオーナー制度」が都会のデパートで導入されたことがありました。両手にどんぐりの実をいっぱいのせて目を輝かせている子どもたちの写真が印象的でした。
・・・さてあれから数年。森のオーナー制度は定着したのかどうか。
それは今度調べてみることにして、今回は農園で行われている「木のオーナー制度」について取り上げてみました。

当ブログで過去に「桑の木のオーナー制度」のことをお伝えしましたが、その後、山梨日日新聞(1月29日付)で「桃の木のオーナー制度」が導入されたという記事を見ました。また、最近のネット検索で「りんごの木のオーナー募集!」というページにもいくつか出会いました。なにやら森の奥から人のいる農園に出てきましたという感のする「木のオーナー制度」です。農園でのオーナーと農園主との交流は森でのそれよりもさらに滞在しやすく、子どもたちにも大人にも魅力ですね。その内容を覗いてみましょう。

mark_01自分だけの蚕が吐いたシルク糸の肌触りが手に入ります!
○桑の木オーナーズ倶楽部
主催:織道楽 塩野屋(京都)
会費:年間一口10,000円
特典:一口で1本の桑の木のオーナーになれます。年2回換算100頭の蚕を所有。約100個の繭で作ることの出来るシルクハンドタオルが贈られます。倶楽部のいろんな催しに参加できます。
申し込み・問い合わせ:織道楽 塩野屋
〒602−8285京都市上京区千本通り一条通下ル西側西中筋町13番地
電話075−461−1995 fax075−−461−1997

mark_01自分だけの桃の木の下でお花見ができます!
○桃の木オーナー制度
主催:笛吹市(山梨県)
募集期間:2008年2月29日まで。
契約金:1本あたり50,000円
期間:3月〜12月
特典:1本から200〜250個の桃の収穫ができます。4月上旬、桃の花見ができます。摘果や袋掛けなど農作業に参加できます。
管理:桃の農家
申し込み・問い合わせ:笛吹市農林振興課 電話055(262)4111

mark_01自分の名前やメッセージの入った真っ赤なりんご!
○りんごの木のオーナーその1
主催:真田の郷アップル倶楽部(長野県上田市真田町)
りんごの品種:フジ
契約:10,000円コース 15,000円コース 19,000円コース
特典:
10,000円コース・・・最低保証25キログラム
15,000円コース・・・最低保証35キログラム
19,000円コース・・・最低保証50キログラム
りんごの木の選定と袋掛けの時期(7月5日〜19日)に「ブルーベリー」「ラズベリー」の摘み取りが楽しめます。「そば打ち体験」「お焼き作り体験」などに参加できます。その他、10月に「紅玉」のりんご狩りとジャム作り。12月にフジ100%のりんごジュース作りと販売があります。赤く色付く前にテープを貼って字を書くと収穫時、その字が赤いりんごに白く刻印されているようで感動ものですよ。
管理:りんごの農家
申し込み期日:収穫終了まで。それ以降は翌年分の契約となります。
申し込み・問い合わせ:真田の郷アップル倶楽部 
電話番号はわかりません。「真田の郷アップル」で検索するとホームページにたどり着きますので、是非そこから。

○りんごの木のオーナーその2
主催:ふれあい果樹園(岩手県)
契約:1本12,000円 1年ごと。
特典:「さんさ」「紅玉」「王林」「ふじ」「Mix」とりんごの種類が選べます。春のお花見、秋の収穫に参加できます。
*オーナー10人につき、1本のりんごの木を農園が施設の心身に障ガイを持つ子どもたちに開放。10人のオーナーのお名前で収穫を楽しんでいただきます。
申し込み・問い合わせ:ふれあい果樹園
〒020−0842岩手県盛岡市湯沢5−15 
電話019−638−4678

○りんごの木のオーナーその3
主催:安曇野市穂高総合支所内 安曇野市観光協会
募集期間:3月1日〜4月30日予定本数になり次第終了。
契約:年間にりんごの木1本20,000円 
特典:「サンふじ」150個保証。開園式(5月25日)に自分のりんごの木選定。収穫時ほか、年間を通じて農作業に参加できます。
申し込み・問い合わせ:安曇野市産業観光部商工観光課 観光振興係
〒395−8192安曇野市三郷明盛4810-1
電話0263−77−3111 fax0263−77−6060

以上は比較表ではないので、募集期間が書かれていないところなど、まちまちな記載になってしまいました。詳しく知りたい方は、末尾につけたお問い合わせ先へ。ネットで見ますとりんごの木のオーナーは各地にまだまだありそうな気配です。私としては桃の木も魅力ですが・・・。それと桑の木も・・・。どれも頑張って欲しい。木のオーナー様たちは頼もしい農園の助っ人ですね。(山本豊美)

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穏やかさの感触〜セラピードッグ

2008-02-08 03:03:56

「のんびる」2月号「はじめる!情報」コーナーにセラピードッグボランティア募集の記事が載っています。この記事リポート、私、山本が担当いたしました。
この記事、私のリポート文章を読むまでも無く、掲載写真がすべてを物語っていると思います。「ドッグセラピーの素晴らしさ!」を。ちなみにその写真はプロのカメラマン氏によるもの。

0712085.jpg
「のんびる」2月号掲載写真と似て非なる私の撮影写真。被写体は同じなのですが・・・。

取材に際して、いつでもわくわく感を持ちながら取材先に出向く私ですが、このセラピードッグの取材の日は常に増して期待が高まりました。私は今まで、「アニマルセラピー」とか「ドッグセラピー」という言葉は聞いたことがあり、大体どんなものか想像はつきましたが、実際にセラピーの行われている様を目にするのは初めてなので。

この日、セラピーの行われた場所は山梨県甲府市にある高齢者の入院している病院。ドッグセラピーの実施時刻の1時間ほど前から、セラピードッグとその飼い主さんが集まってきました。皆さん車で到着です。
中には長野県から駆けつけたセラピストもいて、「遠路はるばる・・・すごいなあ・・・使命感に燃えているのだなあ!」と感じ入りながら、犬に見とれました。
そう、この日集まったセラピードッグたちは、私を、その毛並みの輝き、容姿の美しさで圧倒しました。車から降りてきた犬たちは施設の玄関前で飼い主さんと休憩し、ウォーミングアップしています。穏やかな空気の中。

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