10月14日檜原村で「てのひらにみらいを」の集いに参加したときのこと。学習会が終わり、夕食懇談会の前にアトラクションで、湯久保獅子舞が上演されました。獅子舞というのは普通お正月にするものだという思い込みがあったのですが、この獅子の着装は薄物の麻の着物と袴で、裸足にわらじ履き。花笠をかぶった娘さんらは普通の着物なのに・・・と思ってみていましたが、理由がわかりました。
獅子の重い頭をかぶって動く人は汗だくになるので、こうした薄物でいいのです。さらに、湯久保の獅子舞は昔は9月1日に行っていたが現在は8月の最終土曜日と9月の第一土曜日に上演されているというから、まだ時節は暑いときです。着るものが薄物なのは納得。檜原村には七地区にその土地伝統の獅子舞が残っているそうです。
湯久保の獅子舞の創始は1763年と推測されるそうで、240年以上の伝統があるんですね。獅子の頭は普遍的な型を踏襲している(木彫りで、漆や金の塗り重ね)から、これを村で買うには村としては痛い出費だったろうな。だから、着物はケチって昔の村人の常服の麻あるいは木綿にしたのかな?などとはじめは勘ぐりながら見ていたけど、知って、そうじゃないんだね。
近くで見ていたら、袴の帯のところとか、擦り切れていました。この衣装を伝えていくためには、布地も絶やさないことが必要。織物の継承がなされていかねば。農山村の荒廃、人口減、過疎化が進むと、伝統芸能もまた、消えてしまう。そう思って見ていた。
しかし、会場に檜原村の幼稚園児が10名ほど来ていて、その子等が椅子に座りじっと獅子舞を見ているのには驚いた。言っては何だが、この獅子舞、長すぎた。私と一緒に参加した女性も「長すぎて単調で飽きた」と言っていた。その獅子舞を騒がず動かずじっと見ていた子供たちはスゴイ!あの子供たちに檜原村の未来はある!伝統文化もきっと受け継がれていく!そんな気がしてきた。(山本豊美)