
11月26日東京都八王子市野猿街道沿いの「
車家(くるまや)」にて蕎麦をいただきました。今年の新そばを食べたいと思いながらなかなか都合がつかなくていたのですがやっと、という感じです。「車家」は昼の時間帯はかなり混んでいます。駐車スペースは充分ある(10台は停められる)のですが、この時間帯は満車になるため、道路につながって待機している車が多い。福島から古民家を移築したというお店の店内も素晴らしい。待合所に備長炭を燃やした手あぶり火鉢があるのも心憎い。私も30歳近い息子も早速火鉢の近くに座りかがんで手を炭の上に伸ばしました。
可笑しいな。火鉢のある暮らし風景とは無縁で育った息子でも火鉢のそばに来ると何となく手を出してもみあわせるという仕草をするんですから。日本人のDNAに、炭火を囲むとどういうからだの動きをするかが刷り込まれているなあと感じた瞬間。
八王子「車家」はお店で働いている若いお弟子さん(給仕さん)たちの感じが良いので好きです。蕎麦の美味しさでは、近くの「南野シティ」にある「穂科」も負けていません。ここは駐車スペース3台ぐらい。あと、時間的に余裕があれば是非行きたいのが、立川の駅近くの「無庵」。ジャズのレコードがたくさんある壁面やモダンな空間の中で求道的な蕎麦を食べるのもおつなもの。
さらに三鷹の「桂庵」も夏一度行ったきりなので恋しい。「桂庵」は杉浦日向子さんとソ連の編著「ソバ屋で憩う」新潮文庫で読んで発見したお店。八王子の「車家」ものっていました。
ほんとに杉浦日向子さんの書いているとおりのお店だなあと感じながら実踏したのです。2006年もあとわずかになった今、「今年は杉浦日向子さんが他界されて寂しいあ・・・」と美味しい蕎麦をいただきながら心の中で合掌。(山本豊美)