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わらでお正月飾りを作ろう

2006-12-17 01:36:56

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12月16日(土)「わらでお正月飾りを作ろう」というイベントがありました。NPO法人「茅ヶ岳歴史文化研究所」の主催です。このグループは山梨県北杜市明野町(ほくとしあけのちょう)に住んでいる人たちが中心になって、茅ヶ岳山麓の文化財の保存を目的に02年9月設立されました。今回のイベント開催場所は明野町歴史民俗資料館内で行われました。
参加者は子供7名大人(講師・指導員を含め)13名の計20名。午前中10時〜12時の2時間で、ワラ束から注連飾り完成までの工程をこなしました。
見学させていただき、強く印象に残ったことは、「縄をなう」という日本の農村文化が日本人の日常に広くあったのに、失われつつあるということの意味の大きさ。「手にヨリをかける」という日本語自体、無くなるのでは?との危惧さえ抱きました。
「ヨリ」とは、漢字で書くと「縒り」と書くのでしょうね。2本以上の棒状のものを手のひらでこすり合わせて絡ませながら1本にしていくこと。紙を使って「コヨリ」を作るとかいう行為も、私たちの日常では必要が無くなったのか、まず、していません。まして、ワラを使ってヨリをかけ縄を作る行為など、ワラを身近にしない生活ではなおさらする機会がなくなりました。

今回私が学んだことは、「注連飾り」の基本はこの「縄ない」の動作から成り立っているということ。講師の五味さんの手と子供の手では大きさが倍ぐらい違います。ワラ数本を両手のひらに挟み込み、手のひらをこすり合わせて「縄ない」をしていく作業では大きい手の方が有利には違いない。五味さんは根っからの農業者だ。体に「縄ない」が刷り込まれている。そう思いつつ見ていました。
けれど、それにしても・・・自分の手のひらの用い方に戸惑う子供たちの様子は私には予想外でした。「今の子供たちは、指先の感覚は研ぎ澄まされているかも知れません。でも手のひらの感覚は鈍ってます!」と断定したくなる。手のひらをこすり合わせる動作を日常やっていないのだなあ。今の子供たちは、粘度遊びなんかも私たちの子供の頃よりずっとやらないのではないかしら。お母さんの手伝いでお団子をこねて丸めることなんかも、昔のほうがやったでしょうね。
子供たちのそんな状況を想定していたのか、指導にあたる大人たちは丁寧に根気強く「縄ない」を教えています。「茅ヶ岳歴史文化研究所」の人たちの熱意と粘りづよさに感動を覚えたひと時でした。事前に見学のお願いをした私に、「茅ヶ岳・・・」の筒井さんは「小さなイベントですけれどどうぞ」とお返事をくださいました。が、目のあたりにして、いやどうしてどうして、大変重要なイベントであった、日本のこれからに、大きな投げかけを見せていただいた、と思いました。
昔、世界的に知られていた「日本人の手先の器用さ」が今や失われつつあるのでは?という問いかけ。そしてそれは農文化から遠ざかったからではないか?ということを考えた一日でした。(山本豊美)

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