今回は「暮らしの知恵」です。取材時の「こぼればなし」をいくつか。前回の「山梨のイチゴ」の記事に登場の荒川さんのお話から。
漆(ウルシ)にかぶれた時どうする?
先人から教わった対処法としては
1、海の塩を風呂に入れ、その湯に2回〜3回(2日〜3日ということ)浸る。
2、沢蟹を捕まえてつぶし、その汁をカブレタ患部に塗る。
というものだそうです。
「海の塩」と聞いて思いだしたのは次の話。
知人で皮膚に痒みの出るアレルギー症状に悩まされている人が言っていました。「夏は必ず1回は海水浴に行くことにしている。そうしないと冬、皮膚の痒さがひどくなるから」と。これもウルシのかぶれに利く「海の塩」の効能と共通するものがあるのかもしれませんね。
写真は山本所有の海水を原料にした塩です。
「沢蟹をつぶして、その汁を塗る」については、簡単に沢蟹を捕まえられる環境にいないと出来ませんね。が、ウルシにかぶれるということは、山に入ってたまたまウルシの木に触ってしまったりした時の場合が多いから、そんな時には近くの渓流に行ってみて、沢蟹を見つけたら試して見る、という風に覚えておきましょう。
写真は、山本所有の沢蟹の剥製。3ヶ月ほど前の宴会料理に出された沢蟹の姿焼きを持ち帰って飾っておいたもの。スケッチしようかな・・・と思って。なんか捨てがたくてね・・・。
漆は何代にもわたって伝わる。
ちなみに、荒川さんは、コープやまなしの組合員さんたちと、イチゴの生産者としての顔だけでなく、漆工芸の作家としての顔でも交流したいと思っているのです。組合員さんの親子向けに、漆ぬりのお箸作り教室でもひらきたいなあ・・・とか。「漆の器って代々続いていくモノなのですよ」と荒川さん。「お母さんが使っていたお椀を、お母さんが亡くなって、思い出に飾っておきたい、あるいは、自分が受け継いで使いたい、といった気持ちの時、漆職人さんの所に持って行ってください。塗りなおしてくれます。そうするとその器がまた美しくよみがえるのです」と目を輝かせておっしゃいました。
写真は漆塗りの菓子鉢(これは荒川さんの作ではありません。山本所有のものです)
荒川さんの漆工房にも今度お邪魔してみようと思います。そのときをお楽しみに。(山本豊美)