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山梨の魅力発見!

2007-03-24 04:56:52

山梨の魅力発見!今回は人形芝居です。山梨県指定無形文化財の「笹子追分人形」を見て来ました。3月21日、山梨県生涯学習推進センター(甲府市丸の内1−6−1)が、「やまなし再発見講座」の一巻として行った講座「笹子追分人形 三番叟(さんばそう)の実演と講話」を聴講してきました。

追分人形芝居は、山梨県大月市の笹子追分新田地区に伝わる郷土芸能です。淡路島に伝わる諸派の人形芝居や、国立劇場で定期的に上演される文楽などと同じ、3人遣い様式の人形芝居です。

この追分人形については資料が少なくいつごろ発祥したのか明確ではありません。江戸時代には地域の若者によって維持・管理・演技とも受け継がれていました。でも明治維新の文明開化の風潮から急速に廃れ、その上、地域に起こった水害で人形衣装や小道具など大部分を流出し、廃絶の危機に陥ります。
これを惜しんだ、笹子追分に住む天野忠甫(あまの ちゅうすけ)氏が私財を投じて、日本各地から衣装や人形を買い求めました。また、天野氏は自ずから東京の西川伊三郎に入門。芸を磨き、西川伊久造の芸名をもらい、村に帰って、座を興しました。それが今に伝わる西川一座です。
それでは実演と人形の顔をゆっくり拝見。

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三番叟はひょうきんな踊りです。

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娘人形の顔。悲しい運命をたどることの多い文楽(追分人形)の娘人形。やさしくいたわってあげたい気持ちになります。。

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三番叟を踊った人形は、なんだか西欧の方のサーカスのピエロに共通するおかしみが漂います。

鳴り物(三味線)や語り(義太夫節)がないのがちょっとさみしかったですが。

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人形の操作方法も仔細に見せてくれました。

今回の講座には70名の参加者がつめかけ、熱心に保存会の人にお話を聴き、人形に触れて、人形の操作をして見るなどして、会場は熱気にあふれていました。

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人形の頭(かしら)の製作者、石黒一夫さん(右から2人目のメガネの男性)が、人形の目や口を動かすカラクリを説明。バネには鯨の歯を使っていることや、糸は三味線に使われている絹糸。それも合成の糸ではなく本当の絹糸、三味線で使い、ある程度古い糸でないとダメ、とか面白い話をいっぱい聞かせてくれました。


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人に操作され動き出すと、顔に生気が漂ってくる不思議な人形の魅力にすっかりはまりそう。

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人形を動かす黒子の皆さん。現在座員は15名(30〜60代)。毎週金曜日の夜7時半からと日曜日の午後1時から、追分にある人形会館で稽古を積んでおられます。

なぜこの「追分人形」が山梨県の指定無形文化財になっているのかというと、座の演目に文楽の世界でポピュラーな「菅原伝授手習鑑」「絵本太功記」「本朝二十四考」等の他、地方色豊かな「吉久保美人鑑(よしくぼびじんかがみ)」があるからです。

もうひとつ、この座には数多くのかしら(60体ほど)と衣装が残され、その中には、淡路の国の名匠「由良亀」や淡路徳島の「天狗久」作のものなど数点があり、県下のほかに類例を見ないからだそうです。


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4月1日(日)午後1時半より、大月市民会館で「奥州安達が原」の演目の公演が行われます。興味のわいた方、是非お出かけください。

お問い合わせは「笹子追分人形保存会」の斉藤さんまで。
電話0554−25−2339。

なお保存会では人形の修復や公演のお金を捻出するため、賛助会員(年額一口3000円)を募ったり、公演先で人形のポストカードや手ぬぐいなどのグッズを販売して資金を集めています。
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人形のポストカードには、今日お目にかかれなかった人形たちの顔があって、この次も公演に出かけて、今回会えなかった人形に会いたくなりました。(山本豊美)

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