以前新聞の社説で読んだのですが、現代日本では国中で、踊りが大流行だとか・・。多分社説を書いた人の周囲の女性たちが多く踊りに夢中なのを見て一言書いてみようかな・・・という気になったのでしょう。よさこいソーラン、ハワイアンダンス、ヒップポップダンス、社交ダンス、フォークダンス、日本舞踊等等、その社説には「踊り」の中に十派一からげにしてしまっていました。何かしらの踊りを習っている人の人口がこんなに多いのだということで。「日本人はこんなに踊り好きな国民だったのか!?」と今更ながら驚いている口調でした。
この社説の筆者は今、踊り(ダンス)をしていないのかな?・・・それは残念。実はかくいう私も、踊りを習っていないのです。でも、最近取材で見たダンス教室で、心底思ったのです。「ああ、ダンスっていいなあ。人は皆体のどこかに踊りたい要求をもっているんだなあ」と。
5月22日に山梨県甲府市にあるダンス教室の取材に行ってきました。NPO法人「虹の谷」が開催しているダンス教室です。集まってきたのは障がいのある子供たちとその保護者の方々。午後5時、ダンス教室に子供たちの元気な挨拶の声が響き渡っています。
甲府市内の閑静な住宅地の一角にあるダンス教室「遊舞苑」

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外観は普通のお家です。
午後5時からのクラス小学生・中学生。この日は女子4名男子1名の参加がありました。

まずは20分間体のストレッチから。十分体がほぐれたところで、テープの音楽に合わせてダンスが始まりました。

テレビアニメのテーマソング、SMAPの「世界に一つだけの花」、「松ケンサンバ」、ワルツ、マンボの順で45分。

子供たちの顔はすっかり上気しています。
NPO法人「虹の谷」代表の早川さんのお話・・・・・・
障がいを持った子供たちにダンスを教える狙いは、子供たちがここでフォービート、エイトビートなどいろいろなリズムを学び、スローテンポ、アップテンポなどの曲に合わせて踊れるようになることです。リズムに合わせて踊ることで、子供たちは自己コントロールを身につけることが出来ます。先生の振りを真似すること、踊りの輪の中の自分の立ち位置を学ぶことで、集団性とか協調性を学ぶことが出来ます。
ワルツではペアーを作って踊りますね。そこで相手との関係性を築くのです。子供たちとワルツを踊るのは、今のところお母さんが大半ですが本当はお年寄り世代が孫の世代と組んで踊る、なんて光景がいいですねえ・・・。
小学生のクラスの子供たちと入れ替わりに入ってきたの若者たち。午後6時から高校生・社会人のクラスが始まりました。
ディスコのような激しい音楽に合わせて踊ります。ラテン名曲「カミニート」も最新の早いリズムでうたわれる歌で、先生の選曲センスが光ってます。「松ケンサンバ」「世界で一つだけの花」はここでも。みなこの歌が好きなんですね。
子供たちのダンスを指導するのは野村慶子先生。
野村先生は、12歳の時からダンスを習い始め、社交ダンス、タップダンスなどさまざまなジャンルのダンスを学んだダンサー。ボールルームダンサーとして競技大会に出場した経験も豊富。子供たちのミュージカルなどの振り付けも手がけるマルチなダンサーだ。6年前に山梨県富士吉田市にダンス教室を開き、そこに障がいを持った子供たちが通ってくるようになったのが始まりでここの教室を持つことになった。「来年私のダンス生活20周年なので、ここの教室の生徒さんたちも含めた生徒さん皆で楽しいダンスパーティーを開くことを計画中なんです」とにこやかに話されました。
2つの教室を通じて子供たちの表現力の多様さに驚きました。「虹の谷」では他に「絵画教室」「造形教室」「音楽教室」「ファーム教室」「クッキング教室」などを開催しています。障がいのある子供たちの創造性を支援し、自立を助ける活動をしばらく追って見たいと思います。次回の「ファーム教室」リポートをお楽しみに。(山本豊美)