「今、日本には4万人の要保護児童がいます」と聞いて、思わず胸に戦慄が走りました。4万人?!・・・。「そのうち3000人の児童が里親のもとで育っています。あとは・・・養護施設に入っていたり・・・」。
5月25日、共育ちの会「あ・そ・ぼ」の総会の中で聞いた言葉です。
共育ちの会「あ・そ・ぼ」はこのブログでも以前ご紹介しました(1月28日のブログ)。
「子どもたちが『あんしん』して『すこやか』に『みらい』を『ゆめみる』町づくり」今回の第4回総会に掲げた総合テーマのように、共育ちの会「あ・そ・ぼ」は子どもたちが元気にすくすく育つ環境を願って活動している、山梨県長坂町を拠点としたグループです。
25日私が取材した総会のテーマ別交流会は4つに別れて開催されました。
「あんしん」・・・子どもたちの事件/児童養護施設の子ども達との交流
「すこやか」・・・食育、健康、体力実態
「みらい」・・・自然破壊・地球温暖化
「ゆめみる」・・・新しい町づくり・地域の男女共同参画
以上のように。
ブログ冒頭の言葉は交流会参加者の一人、佐藤さんのお話のなかで出てきた言葉です。佐藤さんは「山梨きずな会」のメンバーです。里親の会です。現在里親72名、賛助会員150名程で組織去れています。佐藤さんは、その言葉に続いて、「今の日本には、養護施設は満員状態で施設に収容しきれない程多くの要保護児童がいます。是非皆さんも彼らの里親になることを考えてください」と訴えます。「里親になることを考えて下さったら、県の児童相談所に問い合わせてください」と結びました。会場の参加者誰もがしばし沈黙する「要保護児童40000人」の数値。「里親になる」のは簡単ではないので・・・ちょっと私には・・・と心中思いながら、でも、佐藤さんの投げかけた訴えの行方を追いたくて交流会を見守りました。

「あんしん」テーマの交流会の様子。写真奥の人が佐藤さん。
共育ちの会「あ・そ・ぼ」は児童養護施設の子どもたちとの交流もしています。席上その様子の報告などもありました。また、児童養護施設で働いている職員の方のお話も聞くことが出来ました。
子どもたちの境遇は親からの虐待などで入ってくるお子さんがほとんどだということです。「子どもたちの境遇を可愛そうとだけで、目を瞑ってしまわないで!」「里親になれない人でも、子どもたちを支援できる方法はある。養護施設にボランティア訪問して触れ合うこともその一つ。外部からどんどん入って施設の閉鎖的状況打破することも大切です」といった声が聞かれました。
会議中も、地域の「高齢者の生活支援と子育て支援」を推進している会のメンバーが、今かかわっているある家庭の問題を報告し、それに対して皆が深刻に受け止め、火急を要する問題だとして、その場で児童相談所に電話したりするなど、この会議は本当にフレキシブルに生きていました。
他のテーマの交流会もそれぞれ深刻な問題ではありますが、この日の交流会では「あんしん」というキーワードの元に討議された「要保護の子どもたちの今」がずっしりと胸に残りました。
(山本豊美)