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過疎の村で結婚式

2007-10-04 04:15:59

大多摩の紅葉もこれからが本番ですね。JRの「大多摩紅葉まつり」パンフを見ると、小菅村は大多摩のひとつに組み込まれています。JR青梅・五日市線電車で終点「奥多摩駅」まで。そこからバスで「小菅の湯」まで約1時間。小菅村は山梨県にありますが、村の生活圏は東京に親しいといいます。「東京の奥座敷」多摩にあるという意識が強いみたいです。人口1000人に満たない小菅村。

先日、9月29日。小菅村でひとつの結婚式がありました。結婚した二人は小菅村に住みます。
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ちょうど、村の特産の秋蕎麦の花が満開でした。

日本の農村の抱える問題「高齢化と過疎化」を象徴するような村、小菅村に久しぶりの結婚式と、若者の定着。喜びにわくこの日の小菅村をリポートします。

結婚した二人は小菅村で「NPO自然文化誌研究会」事務局長をしている黒澤友彦さんと、栄養士の森田東江(はるえ)さん。
ふたりを結びつけたのは、自然豊かな小菅村での野外教育活動キャンプでした。

友彦さんの出身地は神奈川県海老名市。実家はサラリーマン家庭。農村とは程遠い環境に育ちました。
一方の東江(はるえ)さんは埼玉県大里郡の生まれ育ち。お父さんは公務員の仕事を持ちながら休日は農業を営み、お母さんは老人ホームで介護の仕事に携わっている家庭環境に育ちました。

仕事で小菅村に定住して6年。野外教育キャンプ活動や、雑穀の栽培などに同じNPO仲間や村人と取り組む友彦君の、生まれ育ちは都会でも、今はすっかり「野人」と化した「たくましさ」に東江さんは魅かれたといいます。

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パレード用の着物で。

披露宴に先立ち、13時半から軽トラックに乗って村内パレードして村人に挨拶して回る予定だった新郎新婦。あいにくの雨模様でパレードは中止となりましたが、披露宴会場にふたりを励ましに訪れる村人らは引きもきりません。

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新郎新婦親族顔合わせの会場で、やや緊張の面持ちのふたり。

15時から始まった披露宴。
小菅村の公民館「YLО会館」3階の広間での結婚披露宴が開催されるのは20年ぶりとか。この建物が出来た当事は(約50年前)、幾つもの結婚披露宴が行われていたことでしょうね。村一番の大きな建物として人々が集まった屈指の場所だったそうです。

高齢者から赤ん坊まで、村人120名近くが披露宴に参加してくれました。新郎新婦共通の知人若者らが裏方に回って宴を盛り上げます。
お祝いのご馳走は、前日、新婦の栄養士仲間が中心となって手作りしたものが並んでいました。村の郷土料理もお目見えし、村外からの参加者を喜ばせていました。
乾杯の音頭に引き続き料理紹介。小菅村の郷土料理「かまぼこ」と呼ばれているもの。海のない村ですので、海の魚は使われておりません。麩をベースに山菜が入っているようです。でも食感は確かにかまぼこでした。
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郷土料理「かまぼこ」を紹介する、井村さん。
新郎の大学の恩師で、小菅村の「植物と人々の博物館」の設立運営にも深く関わっています。

司会者や、仲新郎新婦の介添え役も皆新郎新婦の共通の仲間でした。

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村の古老の採ってきた山の幸、アケビもテーブルを彩り、山奥の村ならではの宴席ですね。

この結婚披露宴に先立つ8月1日に、ふたりは結婚の届けを役場に出しました。それからふたりの小菅村定着の準備が徐々に進められてきました。小菅村の村営住宅に空き家があり、入居することが決まったそうです。また小菅村には定住する若者を応援する「小菅村若者定住促進の奨励制度」があります。その中には「結婚祝金」や「出産祝金」など、定住する2人にうれしい措置が含まれています。

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笑顔の2人を村が応援しています。

小菅村村長の広瀬さんが新郎新婦に祝辞を述べ「村の活性化に一役買ってもらいたい」と言い添えたのが印象的でした。

東京都民の飲み水の源流域、小菅村。他所から来た若者が村に定住し、結婚をした。この事例が、これからますます小菅村への若者の流入を招く呼び水となってくれると良いですね。(山本豊美)

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