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スローに働く、スローに暮らす!2

2007-01-18 20:32:05

「できるかな?ジョブ・シェア」
スローワークの実現のひとつの方法として英国のジョブ・シェアを紹介します。この方式、英国では公務職場を中心に働き方の選択肢として定着しています。大学の常勤講師の英国人男性と3歳の息子と暮らす30代の日本人女性は、同僚の女性と週37時間の労働時間をシェアしています。月・火・水と木・金の週を交互に繰り返す方法です。賃金、国民の祝日も半々にシェアします。

こうした働き方が導入しやすい条件として、フルタイム労働自体が柔軟なフレックス制だということ。つまり必ず職場にいなければならない時間が決っておりそれ以外は朝の7時から夜の7時までの間、本人の判断で実労働時間が週37時間に達していればよいのです。

英国でこのような裁量労働制が実現できたのはどうしてでしょう。2年前までは労働時間が週40時間以下のEU諸国の中で、英国は週43時間労働と最も労働時間の長い国でした。週60時間以上働く労働者も多く残業手当も支給されないという状況があったのです。サッチャー政権時代に低下した公的サービスの向上を図る政権交代後のブレア政権は、1998年EUの指令を受け週48時間の労働時間規制を受け入れました。

女性の職場進出が進む中、家庭や育児との両立や長時間労働などに関する制度の変革が迫られ「育児休業制度」「ジョブ・シェア推進」などの法整備のほか、TUC(労働組合会議)も賃金からワーク・ライフ・バランスへと取り組みを広げました。さらに「労働が終わってから次の労働開始まで、最低11時間空けなければいけない」という規定はEUの指令によるもので、英国のワーク・ライフバランスも欧州全体の生活重視による規制が背景にあるのです。

この国のワーク・ライフ・バランスは残念ながら働き過ぎと失業、ワーキングプア、若者の非正社員化など適正労働とは言い難いのが実情です。老いも若きもスローワーク、スローライフが現実になる道筋が見えてくることを望みたいものです。

*「スローワークの経済学」(参考文献)「スローワークで社会を変える」(講演録)
  『くらしと教育をつなぐWe』より          (矢口 峰子)

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