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懐かしいメロディーをお年寄りに

2008-03-13 02:18:38

老人ホームでの金管五重奏ミニコンサート

先日横浜の有料老人ホームで金管五重奏のミニコンサートが開催されました。

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この演奏を行ったのはK大オーケストラのOBで結成した『自由が丘クインテット』(http://jquintet.web.fc2.com/)という金管五重奏です。自由が丘を拠点に活動しているのでこの名をつけたとのことです。メンバーはトランペット3、ホルン1、トロンボーン1、チューバ1の6人です。大学を卒業したての人から、既に社会人10年選手まで多少の年齢の差はあっても、学生時代からやっていた楽器をどうしても離せない音楽大好き青年の集まりです。このうちの一人のおばあさんがこのホームにいることからこのボランティア・コンサートが実現しました。
元気にすたすたと歩いて入ってくるお年寄り、職員に手を引かれてくる人、車椅子に乗ってくる人などさまざまですが、100人近くのお年寄りが演奏会場になっている食堂にぞくぞくと集まってきました。クインテットのメンバーもスタンバイしています。

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おや?トロンボーンを手にしたメンバーの背中に赤ちゃんが!それに気づいた聴衆のお年寄りの間から「まー、かわいい!」とざわめきがおこりました。後から聞くと、この青年は2人の子持ちで、たまたま今日は上のお嬢ちゃんのバレーの発表会で奥さんがそちらにかかりきりになっているので、下の赤ちゃんはパパが面倒を見ることになっておんぶしてきたそうです。好きな楽器を続けながらも、こうして子育てもきちんとしている若者の姿を見ると「夫婦で子育て」を実践している若い世代を改めて知りました。

話はそれましたが、本筋に戻りましょう。施設長のご挨拶の後、演奏が始まりました。『サウンド・オブ・ミュージック』からの数曲、各楽器の紹介、『千と千尋の神隠し』やラルゴなどお年寄りでも耳慣れたポピュラーな曲が演奏されました。

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聞き入っているお年寄りの横顔を見ると、皆さん優しい表情です。中には軽く手拍子をとる人もいます。日本の唱歌メドレーが始まる頃には小さい声で歌いだす人も沢山います。金管楽器というのは応援団などを連想してにぎやかな演奏のイメージが先にたちますが、今日の演奏はやわらかい美しい音色なので、お年寄りの耳にも快いのでしょう。心にしみいる音楽の力を感じました。演奏が終って、お年寄りの代表がメンバーたちに花束を渡す時には大きな拍手が会場に響き渡りました。何人かの元気なお年寄りたちはメンバーのところに寄ってきて「とてもいいコンサートでした。」「実は私も君たちと同じ大学だよ。」「○○教授を知ってますか、私の友達なんですよ。」「今までで、一番良い音楽会だったわ。」など口々に言ってます。

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演奏の間中、パパの背中で静かにしていたあの赤ちゃんにも「おりこうさんだったわね。」と声をかけるお年寄りなど、メンバーたちもこの暖かい交流を楽しんでいます。音楽がこうまで人の心をつなぐのかと驚きました。施設長さんの「有難うございました。是非またきてくださいね。」という声に送られ若者たちも温まった気持ちを抱いてホームを後にしました。

(徳重 富士子)

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