〜トヨタユニバーサルデザイン・ショーケース〜
このブログを書き始めてから、ほぼ、2年になりますが、(つくづく月日の経つ早さに驚いています。)そのはじめのころにバリアフリーの定義を書きつつ、ユニバーサルデザインの定義にも触れたことがあります。(2006年6月30日付けのブログ「バリアフリーと交流活動」)
(前略)バリアフリーといつも並べて取り上げられるのがユニバーサルデザインである。まず、バリアフリー(B.F)と,ユニバーサルデザイン(U.D)の違いを考えてみた。B.Fはもともとあるバリアを取り除くこと、U.Dは最初から取り除かれていることを指すという言葉の定義から考えると、今回私が考えているのはやはりB.Fだと思う。
障害がある人ない人、老若男女全ての人に向けられるのを究極の理想とはしても、目の前には余りに障壁となるものが多すぎる。このバリアを一つ一つ根気よく取り除きつつ、新しい設定をするにあったてはU.Dを念頭に置き計画する。究極の理想はU.Dの社会を実現するということだと思うが、現時点ではバリアフリーから考えたい。(後略)
と書きました。
その後もっぱらバリアフリーの観点で、さまざまなものを見てきましたが、最近、もっと優しい旅への勉強会に入会してから、ユニバーサルデザインの旅といわれるものに出合ったりして、バリアフリーにとらわれずに、広くユニバーサルデザインも考えたほうがいいのかもしれないと思うようになりました。
そして、以前からあるのは知っていましたが、お台場のトヨタメガウェブ(
http://www.megaweb.gr.jp)の一部にあるユニバーサルデザイン・ショーケースを覗いてみようと思い立ちました。
トヨタ車のショーケース(ルーム)から渡り廊下を経て、ユニバーサルデザイン・ショーケースのビルがあります。入ってすぐ左、愛知万博でおなじみになったトランペットを吹くロボット君が歓迎してくれます。
生憎この時間は演奏していませんでしたが、愛知万博でおなじみでしたのでお久しぶりのご挨拶。
そしていただいた冊子が、「ユニバーサルデザインってなんだろう」というものです。
開いてすぐの一ページ目、『人はさまざま』というタイトル。
「背の高い人、低い人、男の人、女の人、太っている人、やせている人・・・そんな使う人一人ひとりの、さまざまな使い方をかんがえていくこと、それがユニバーサルデザイン。だから使う人がもっと使いにくさに気づき、作る人がもっと使う人の気持ちになって工夫することが大切なんだ。」
なんとシンプルにわかりやすくかかれていることでしょう!感心しました。
これなら小学生でも充分ユニバーサルデザインの概念を理解できます。冊子の後半はお得意の車のユニバーサルデザインに触れています。
この本を片手に館内を歩き回りました。手前は、日常生活の中に求められるユニバーサルデザイン、奥に進むと専門の車に関するユニバーサルデザインのパネルや展示です。
車については今回は触れずに、ごく身近な日常生活で使われる道具を中心に見てみました。
まず目に入ったのがメジャーカップ。
目盛りを横から見るのが普通ですが、これは計量する材料を入れてテーブルのうえに置いて上から見られます。市販されていれば私はすぐに買いたいなと思いました。
みどりの葉っぱでつなげたお箸はまだ上手に握れない子供でも、手が不自由になったお年寄りでもにぎりやすいだろうと思われます。
お箸になれていない外国人にも使わせてあげたいな。私の仲のよい友人はリュウマチで苦しんでいますが彼女にも役に立つかもしれない。
モダンなデザインのマグカップは取っ手だけでなく、反対側からも持てる工夫がなされています。
このスプーンはひだり利きさんも、右手が不自由になった方にも使いやすそうな左手で握れるものです。
こうしてみていくと、ユニバーサルデザインて、本当に心優しいものなのですね、誰にとっても使いやすいし、それを考えてくれた人の優しさがひしひしと伝わってきます。心がすっかり温められた気がします。バリアフリーを乗り越えて、ユニバーサルデザインまで到達できますように。
(徳重 富士子)