タイのフルーツカーヴィングをご覧になられたことがありますか?タイ料理を飾るのによく使われています。日本のレストランで見られる氷の彫刻はシェフが彫るのが普通と聞いていますが、今日、錦糸町のタイ文化センターでの体験教室で習ったのは日本人の若い先生でした。若いといってもタイと日本で約10年以上も経験をつんでいる方でした。
私は全くの初めてなので、一番簡単なりんごを使って「祝」の文字を彫る練習です。日本の彫刻刀よりも刃渡りが長くて10センチほどの細いペンのようなナイフです。
りんごは「ふじ」が程よい硬さと学びました。先生が用意してくださった「祝」の文字の紙の型紙を濡らして、りんごに貼り付けます。刃を深く入れるとくっきりと文字が浮かび上がると聞いて型紙に沿ってざくざくと2cmくらい彫りこみましたら、深すぎるといわれました。過ぎたるは及ばざるが如しですね。最も初歩的な彫刻なのになかなかうまく彫れません。四苦八苦しているうちに先生に「あ、反対です。」といわれてびっくり。凹凸を逆さまに彫ってしまいました。なんて不器用なのでしょう。落第生です。もうひとつりんごをいただいてやり直し。とりあえず30分以上かけて彫りましたが、とても恥ずかしい出来です。先生が同情して別のりんごを使って、ばらの花を彫って見せてくださいました。
くるくるとりんごを回しながら、花びらを次々に重ねるように彫ってあっという間にばらの花になりました。
タイではすいか、メロン、そのほか豊富な種類の果物を使ってさまざまな彫刻をするそうです。果物の高い日本では材料費がかかるのでなかなか難しいようです。果物の代わりに石鹸を使って彫って飾り物を作ることも多いと聞きました。先生の作品の石鹸彫刻もいくつか見せていただきました。
とても見事なものです。不器用な私は今日はまともな作品は出来ませんでしたが、器用な方なら、楽しんでいるうちにきっと素敵なものが出来上がるでしょう。よい経験をしました。 (徳重 富士子)