月が変わってもう7月ですが、先月四国香川のこんぴらさんに行きました。呼吸器学会に講師として招聘されたボストン大学の教授が親しくしていらっしゃるO大学の教授のお誘いで、学会の合間にこんぴらさんへいらっしゃった時、私もお供させていただきました。
こんぴらさん"と呼ばれて親しまれている金刀比羅宮は、昔から海の安全、五穀豊穰、大漁祈願、商売繁盛など様々なご利益のある神様として知られていますが、最も有名なのは、石段です。お土産屋の並ぶ登り口から、本宮までは悩む(786段)ほどの石段があって、奥宮まで行くとしたら1,368段あるというのは杖を貸してくれたお土産屋さんのご主人の話です。わあ、登れるかしらと少々心配でしたが、とにかくスタートしました。
最初のうちは階段の両側にお土産屋が立ち並び、数段登ると踊り場のようになっているので、あまり息も切れませんでした。
教授お二人はお若くて健脚でいらっしゃいます。研究室の先生がお二人ご一緒でしたがこのお二人はもっとお若い。つまり私が最年長です。「かごがあるんですよ。でも乗るのはお金持ちか年寄りだけ。」と日本人教授が冗談めかして仰います。こりゃ大変、私はお金持ちじゃないし、年寄りといわれたくない。がんばるっきゃない!
お店がなくなるあたりから新緑のカーテンです。本当に美しいです。それに階段の高さと幅がとても人間工学的にうまく計算されているようで、日光東照宮の家康のお墓までの約200段の階段より楽です。途中で、海上保安庁の制服を着たグループが降りてきました。なるほど、海の安全祈願に訪れたのでしょう。胸突き八丁かというような階段を登りきると本宮でした。
讃岐平野を眼下に見ながら心地よい風に吹かれて、とてもよい気持ちでした。教授方が、「ここまでにしよう。」と仰って奥宮に行かないことになった時はほっとしたり、ちょっと残念と思ったりでした。立派なお社で、お参りをして無事に登れたことを感謝しました。
上まで登る方法は他にないのかと後から調べましたら、本宮まではぐるっと回って車で登れるようです。じゃ、ここまでは車椅子の方も登れてこのよい景色と風を楽しめるのだと嬉しくなりました。
帰りは息が切れることもないので、先生方とべらべらしゃべりながら降りてきました。下のお茶屋さんで先生方はビール、私は冷たいお水を飲んで生き返った思いでした。さらにおまけにちょっと車を走らせて讃岐うどんを楽しみました。お客さんが自分でお大根をおろして、おろしうどんにして食べるのです。さすがに地元の讃岐うどん。しこしことして忘れられないお味でした。
(徳重 富士子)