〜 日本太鼓協会 〜
ドーン、ドーンと打ち鳴らされるリズミカルな太鼓の音色はズーンとおなかに響きます。ここはさいたまスーパーアリーナのけやき広場。オーソドックスに祭り半纏で、あるいはお揃いのロゴ入りTシャツでオリジナル曲に踊りも取り入れて演奏する団体とさまざまです。
200人以上の観客がその力強い音色に圧倒され、陶酔しています。
私もテレビ等では和太鼓の演奏を見たことがありましたが、今回のような生演奏は初めてで、その音色はまさしくおなかのそこまで響いたというのは大げさではありません。いろいろな国にそれぞれ民俗芸能として打楽器がありますが、この和太鼓の響きは「おー、わたしは日本人だ。」と体が受け止めました。今まで気がついていなかった日本人の血がさわぐとでもいうのでしょうか、背中がゾクゾクとしました。
代表の諏訪幸男氏(写真右)は和太鼓等の伝統楽器を販売する諏訪工芸の社長。和太鼓を通して伝統文化を普及したいという想いから、NPO法人「日本和太鼓協会」を2006年6月に設立。日本各地の和太鼓演奏団体が参加する『和太鼓演奏&ふれあいコーナー』を定期的に開催して伝統文化の和太鼓が広く理解されるように努めていらっしゃいます。伝統文化であってもそのまま伝承するだけではなく、時代にあった形に進歩させたものにしてもよいのではないかと参加する和太鼓団体の中には、シンセサイザーのオリジナル曲と和太鼓を組み合わせ、演奏もパーフォーマンスを重視する創作和太鼓を生み出すところもあります。和太鼓が一般によりよく理解され普及するようにと、この1月には「太鼓祭inさいたまスーパーアリーナ2008」を開催、12,000人の入場がありました。今月7月20日(日)(12:00−13:00)には同じスーパーアリーナで、今日のような演奏が行われ(体験コーナーあり。)、来月8月9日(土)には「太鼓祭り2008 in 西武ドーム」<西武の屋根から世界へひびけ!!>(9:00開場,10:00開演)が開催されます。
両方とも入場無料です。■問い合わせ先■電話 048−600-3033 担当: 井ヶ田 または 加畑
■その他■ 和太鼓レッスン無料体験(スーパーアリーナ内5F“すわんど”スタジオにて)への参加も歓迎。上記電話へ、要予約。(
http://www.suwand.com)この大太鼓といい、指導者の先生といい、すばらしいです。音だけでなく、視覚的にも美しい芸術作品のようです。
一度体験レッスンを受けてみるときっと、和太鼓の虜になること請け合いです。
日本太鼓協会はこのようにさまざまな形で伝統楽器和太鼓の普及に努めています。
けやき広場の演奏後のふれあいコーナーでは、老いも若きも幼稚園児から70代の人々まで、出演者たちの親切な指導を受けて、嬉々としてばちを握っています。満面笑みを浮かべて打つ子供たちに、「どう?楽しい?」と聞くと、「うーん、すっごく楽しい!」40代の男性は「イヤー、ストレスが解消されますね。」70代の女性は「初めてですが気持ちのいいものですね。」とニコニコ。指導している側も心底太鼓が好きでその楽しさを分かち合いたいようです。
おなかのそこまで響く心地よい響き!心の憂さなどはどこかへ飛んでいってしまいます。しかも脂肪を燃焼するダイエット効果。これはすごいかも・・・。
でも、もっと根本的に、太鼓は音楽以前に人間の生命をつかさどる何かと呼応して、本能的な心地よさを呼び覚まし、生命の躍動を感じさせてくれると思いました。(「のんびる」7月号掲載中。) (徳重 富士子)