全身性障害者のためのガイドヘルパー
視覚障害者のためのガイドヘルパーのコースを終えて次は全身性障害者のためのガイドヘルパー養成講座です。今回も後藤伸房先生と松田尚子先生のご指導を受けました。
法律や制度の概要は前回と同じなので、前回受講者は免除されました。まず、障害や疾病を理解し、その障害によって介助の仕方がさまざまあると学びました。「障害も個性のひとつなのだから、社会が障害をありのままに受け入れなければならない。そして共生することが大切。」と仰る後藤先生のお言葉は胸に強く響きました。いろいろな人がいるのが社会。みなで共に生きるのが当たり前のはず、というこの意識が本当のノーマライゼーションなのですね。でも周りを見回してもなかなか社会は本当のノーマライゼ−ションには程遠い状況です。「一人ひとりの力は弱くても、百万人が力を合わせれば百万力、何かが出来るはずです。」と次々と後藤語録が出てきます。
ビルの中での車椅子の操作を練習したあと、屋外に出ました。今日は三人一組になって代わるがわる車椅子に乗ったり押したりの演習です。講習会場のアイランドウィングを出て京王プラザ→都庁→新宿中央公園→アイランドウィングのコースを行きます。
ほんのちょっとした段差でも「ちょっと段差ががありますよ。」と声がけしながら気をつけて押すのと、何も言わずにドンと押すのとでは、衝撃だけでなく乗っている人の心構えも心持ちも違ってくるとか、押すスピードも車椅子に乗っている人の状態によって変えなければいけないとか、起立性低血圧の人はあまり長く車椅子に乗っているとめまいがしてくるから途中で休んで、頭を低くしてあげてくださいとか、
いろいろなご注意を受けました。階段やエスカレーターに車椅子ごと乗せるのはとても難しいし、かなりのコツが必要です。
階段では、腰を落として力ずくでなく、車輪の動きを利用して登らなくてはならないと教わりました。はじめのうちはなかなか動かなかったのが、コツがわかると二人でがんばれば引っ張り上げることも出来るようになりました。もっとも、車椅子に乗っている人があまり大きくて体重もあればやはり不可能でしょう。後藤先生は、かつてあの「こんぴらさん」の石段を一人で車椅子を上まで持ち上げたことがあると仰ったのには、びっくりしました。エスカレーターは下りが特に怖くて私はまだまだ自信がありません。いざ本番では、私はエレベーターを探すしかないと思いました。
都庁の障害者用の駐車場と車椅子要トイレも見ました。
トイレの中の手すりは人によって必要な角度や高さが異なるので、変えられることも知りました。
今回も学ぶことが山ほどありましたが、介護のスキルを身につけても心が裏打ちされていないスキルでは単なる技術に終ってしまいます。単なる技術では、本当の意味での介護にはならないのだとよく理解できました。
「今日の実習は、雨が降るとみなさんが大変だから、」と心優しい後藤先生はこんな可愛らしいてるてる坊主を作って来てくださったのですよ。
今日、あまりざあざあ降りにならなかったのはこのおかげだったと思います。『金の鈴』と『あまいお酒』をてるてる坊主にではなく、後藤先生にたんとあげたかったです。 (徳重 富士子)
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