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バリアを求めて引越しする人

2008-07-22 20:35:03

旅行支援者養成講座(エキストラ)

旅行支援者養成講座の講師後藤伸房先生から講義の合間に伺ったお話です。とても印象に残りました。

後藤先生のお友達で、車椅子利用者の方がいらっしゃいます。その方は年3〜4回くらいお引越しをなさるそうです。「その理由、私はとても気に入っているのですよ。何だと思いますか?」「???・・・」みんな分かりません。
はじめに住んでいらした地域の最寄の駅にはエレベーターもエスカレーターもなくて、車椅子の方が電車に乗るためには駅員さん方に階段を担ぎ上げてもらうしかありませんでした。勿論帰宅する時は担ぎ下ろしてもらいます。それでも出かけなければならない用事があれば駅員さん方の助けを借りて出かけていました。何ヶ月経った時、なんとエレベーターが設置されました。もう、駅員さんを煩わす必要もなくなりました。

そうしたら、その方は引っ越されました。次に引越しをなさった地域の最寄り駅にもまたエレベーターやエスカレーターはありませんでした。そこの駅員さんたちも親切にこの方の車椅子を担ぎ上げたり降ろしたりしてくれました。数ヵ月後にこの駅にエレベーターが設置されて、もう駅員さんたちを煩わす必要がなくなりました。

そうすると、その方は、また引越しをなさいました。引越しの度に後藤先生はお手伝いにいらっしゃるのですが、「また引越すのかい?どうして?」と先生がたずねると、「少しでもバリアフリーの駅が増えるようにするためです。私に出来ることといえば、こんなことですから。」とその方は仰ったそうです。

なんと健気な努力なのでしょう。車椅子の方々にこんな訴え方をおさせしなければならない日本社会っていったい何なんでしょう。胸に憤りと悲しさが混じってしばし天を仰いでしまいました。
  
(徳重 富士子)

この記事のURLコメント(2)

Posted by fuji at 2008-07-24 15:41:51

副代表Sさま
お書き込みを有難うございます。読んでいただいてると知ってとても感激です。有難うございます。同時に忙しいことを理由に定期的にブログをアップしていないことを恥ずかしく思いました。
副代表Sさまの利用していらっしゃる駅でも必要な対応がなされていることを知り、社会の中では、気がつかないでいるがために時に悪意ではなくても、きちんとした措置がとられないこともあるのだなとも知りました。過日、『宿泊施設のユニバーサルデザイン』シンポジューム(http://blog.goo.ne.jp/bariken0301/e/db5fd85da4b4852b94555106a21ce656)で、秋元氏が「京成ホテルのUDを考える時、常にお客様の声に耳を傾け、必要な改良をすぐに行う、という姿勢をとっていました。」と仰ったことと重なりました。『無関心』が一番いけませんね。関心さえあれば気がついて改善に結びつく、この姿勢を忘れないでおこうと思います。

Posted by 副代表S at 2008-07-24 10:06:55

私の最寄り駅でも、私が車椅子を利用するようになって、ちょっとした配慮をして下さったようです。その駅は、もともとエレベーターは必要ない構造なのですが、少し段差を削っていただいたり、放置自転車用のバリアをはずしていただいたようです。結局きちんと読める需要があれば、それに対応することはできるということなのでしょう。でも、私が乗るときでも、スロープ対応の駅員一人は必要です。

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