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ADL体操と高齢者介護(旅行支援者養成講座より)

2008-08-10 01:17:32

〜楽しい楽しい元気が出る体操〜

旅行支援者養成講座の一こまで、ADL(Activities of Daily Living日常生活動作)体操の講義を受けました。日常生活動作の自立に向けて、機能の回復や維持・向上させることを目的としたものです。能力に応じた体操をすることで、筋力や循環器の機能が向上するといった効果があり、スウェーデンの高齢者体操を参考にした体操です。

講師の佐野公美子先生は介護福祉士・健康運動指導士・バリアフリー旅行トラベルヘルパー・そしてADL体操上級公認指導者でいらっしゃいます。トラベルヘルパーとしての講義もしてくださいましたが、ここではご指導いただいたADL体操のことにふれましょう。

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佐野先生はこのADL体操の発祥の地スウェーデンで二度研修されました。この体操は、
1. いつでもどこでも誰でも出来る。
2. 日常生活動作が組み込まれている。
3. 吐く息を大切にしている。
4. 首や腰を後ろにそらさない。(高齢者の体の動きによくないので。)
が特徴といえます。

今まで出来ていたことが出来なくなるから介護が必要になるので、以前出来た日常生活を送ることが出来るように、或いはそうなる前に介護予防のためにこの体操は役に立つと、佐野先生は言われます。
「まず深呼吸、吐いてから吸う。肺の中から残気を全部出してから吸うのですよ。あーと息を全部出してから吸えば簡単でしょう。」なるほど、私は今まで深呼吸は吸ってから吐いていました。「表情も着るものも明るくね。」

椅子に座ったまま、足首を動かしたり足を交差させたり落穂を拾うつもりで手を床に伸ばしたり果物をもぐつもりで手を上に上げたりお風呂で背中を洗うつもりで手を動かしたりと本当に日常的な動作を体操に取り入れています。

片麻痺の方のジャケットの脱がせ方、着せ方も「あなたの脱ぎ方を見せてください、着方を見せてください。」と待ちの姿勢でいきましょうとおっしゃいます。

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時間をもらってお年寄りから何かを教わろうという贅沢があってもいいのではないかといわれます。「お年寄りを立たせるとき時に、人間扱いしていないとも思えるようなズボンのつかみ方をしたら『無礼者!』と叱られても当然ですよ。」といわれて、施設で介助されているお年寄りがズボンの後ろのベルトを引きずり上げられている姿を思い出しました。あせらず動ける部分を取り戻してあげたいとおっしゃいます。「日本の介護を変えたい、時には非日常の世界(旅)に連れて行ってあげたい、そして一期一会も大切にしたいけど、ずーっとご縁が続きますようにといつも願っています。そしてこのご縁は心の宝箱に大切に入れて、命の中に刻み込んでいます。」と先生がおっしゃったときには、つい目が潤んでしまいました。

前にご紹介した後藤先生、松田先生、そして今回の佐野先生とすばらしいノウハウをお持ちの方ばかりですが、それ以上になんと心やさしい方々ばかりなんでしょう。この講座を受講してスキルの大切さはもちろんですが、いまさらながら、人を思いやる心の大切さに気づかされました。  
(徳重 富士子)

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