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水の中のバリアフリー

2006-08-08 17:13:29

Shimadai.jpg
 
魚やいるかは水の中で自由に実に気持ちよさそうに泳いでいる。
バリアーなんて感じてないみたいに。でもそれぞれ何らかのバリアはあるに違いない。
<水の中のさかな>
仕事で水族館に行った。いつ行っても童心に帰って水の中を自由に泳ぐ魚に見とれてしまう。自分が泳げないから、なお更、魚に憧れてしまうのかもしれない。
  
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友人で、足の静脈瘤の手術を受け、その後遺症でいまだに足が痛み、あまりよく歩けない人がいる。運動をしなければならないから医者からは泳ぐことを勧められ、ほとんど毎日プールへ行っている。彼女自身も水の中では自由に動けるので、魚になりたいという。

ダイエット目的で泳ぐ人も多いが、最近では私の友人のように医療目的でプールを利用する人も増えているし、実際医師たちの多くがプール利用を勧める場合もある。脳梗塞の後遺症をプールのリハビリ運動で歩行可能にした例とか、或いは股関節骨折で寝たきりになりそうだった近所の90歳のおばあちゃまがプールの中の歩行訓練で今もしっかり歩いておられるという例をたくさん見る。パラリンピックの水泳選手の健闘を見るときはいつも胸がジーンとする。水の中では、重力から開放されて動けるから、人間もさかなのような自由な動きを与えられる。

水族館の魚たちは狭い岩の間も上手にくるくると泳いでいる。大きな体のアザラシさえも驚くほどの滑らかさでするすると目の前を泳ぎぬける。海に帰りたいだろうね。アザラシ君!でもね、水族館では時間になればお兄さんたちがえさの小魚をまいてくれるけど、海では自分でえさを探してとらなきゃならないし、恐ろしい敵から身を守らなきゃならないし、いろいろ大変だよ。ただ、水族館の中のバリアはストレスになるだろうね。第一あの大きな海原と比べると日本人の家が『ウサギ小屋』といわれるよりも狭い水族館の水槽の中で一生を終えるなんて気の毒だね。

でもね、人間の子供たち、いや大人だって、君たちの泳いでる姿を見て、たくさんのバリアの中でもあんなに自由に動いている姿を見て、勇気をあたえられるんだよ。魚になって自由に動く夢を与えてくれるんだよ。さかなくん、アザラシ君、いるかくん、みんなみんな有難う。

(徳重 富士子)

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