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老人ホームの納涼会

2006-08-21 12:35:40

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「さあ、いらっしゃい。焼き鳥が焼けましたよ!焼きそばも出来ましたよ!」「金魚つりはいかがですか。」
太鼓や笛のお囃子のバックグランドミュージックでお祭りムードをかき立てられる。参加者は車椅子に乗ったり杖をついて歩くお年寄り。今日は老人ホームの納涼会。お年寄りが童心に帰って夏の宵を楽しむ姿を見た。
横浜の有料老人ホームに母(93歳)を預けて二年になる。昔は英語の通訳としてキャリアウーマンの先端を走っていたものだが、しっかりしているようでもさすがに90歳の坂を越すとまだらボケのようになり、火元なども心配で妹と相談してここに入れてもらった。よいケアのおかげで今は元気にしている。

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退屈しないように色々と企画してくれて、今日は納涼会。駐車場にテーブルといすを出し、模擬店も出て、あたかも夏祭り。普段はピンクの制服姿の職員たちも今日は色とりどりの浴衣で、見違える。男性職員ははっぴ姿。入居者の中でも元気なお年寄りは浴衣で参加している。珍しく今日は涼風が吹いて外でも我慢できないほどの暑さではなくてよかった。

前もって買っておいた食券を手にみんな好みの模擬店の前に並び注文している。入居者の家族も大勢訪れて、一緒に食事を楽しんでいる。家族が来れない人は職員がついて一緒に廻り面倒を看てくれる。見慣れないヘルパーさんは今日だけのボランティアだそうだ。上の階の認知症や寝たきりのお年寄りは参加できないのでいつも通り、お部屋やホールで食事を摂っているとのこと。

模擬店で、おでん・焼き鳥・山菜おこわ・飲み物を注文した母は外のテーブルで食事をしようと座ったが、お囃子の音がうるさいから話が出来ないといって自分の部屋に戻りたがった。ま、お祭りムードだけは味わったかなと、いう通りにした。部屋に帰ってほっとしたように食事をし、妹や私が持ってきた果物やデザートを食べた。

よいケアをしてくれるこのホームでも、人生さまざまな生き方をしてきたお年寄りすべてを満足させるのは大変なことだろう。人間の尊厳を守りつつ、終の棲家で100%満足できる生活をするのは至難の業だ。自宅で過ごす老後が最も理想的なのは誰でも知っているが、さまざまな理由でそれが出来ない。年老いた親のことを考えるとき、自分の老後を重ね合わせる今日この頃である。

(徳重 富士子)

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http://secondleague.net/user/008/008/cwtb.cgi/169

Posted by fuji at 2006-11-16 01:04:34

みや さま
お心こもるコメントを有難うございます。今日までまたまた家を空けておりましたのでお返事遅くなってごめんなさい。
<「運動会って楽しいのよね」と涙を流していたご婦人の姿に胸が熱くなりました。若き日の子どもタチとの思い出が甦ってきたようです。>・・・昔の思い出がどれほどお年寄りの心を温かい思いで満たしてくれるかをつくづく思います。取材先で、『傾聴』の大切さを知り、時に認知症の症状まで緩和されることもあるとのこと。自分の忙しさに取り紛れて母の話をゆっくり聞いていないことを反省しています。みやさんのお母様がおばあ様のところを尋ねられて歌を歌って差し上げていらっしゃるのってすばらしいですね。歌って本当に心を豊かにしてくれますもの。私も来週母といっしょにうたってきましょう!

Posted by みや at 2006-11-08 16:47:04

我が家の85歳の祖母も川崎市の特老に入居しています。納涼会は勿論 運動会、節分、おひなまつり、クリスマスと季節の行事を取り入れ園を華やかにしてくれています。運動会などはほとんど車椅子で全介助の入居者を回りに集め、まったく職員と各家族の方だけが動き回る状態ですが、天井に飾られた万国旗や懐かしい徒競走の音楽やキグルミを着て走り回る姿、そのような空気の中にいるだけでも、心が柔らかくなり非日常ということが楽しいのだと実感します。特にその日の行楽弁当(施設の給食)を見て食べるときに手を合わせ「運動会って楽しいのよね」と涙を流していたご婦人の姿に胸が熱くなりました。若き日の子どもタチとの思い出が甦ってきたようです。施設職員の方々の、明るい盛り上げム−ド作りにはただただ感謝の一言です。祖母が施設に入ったことで大家族ができたように思え、訪問時には周りの方も一緒に楽しめるよう心がけています。(母はみんなで歌を歌っていますよ。)

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