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“私は、私にできることをしているだけ”

2007-12-30 18:21:11

古賀美帆さんの朗読会で読まれた本『ハチドリのひとしずく』

セカンドリーグの公式ブログの冒頭の『情報ボックス』で紹介されていた古賀美帆さんのミニ朗読会に行きました。古賀さんは朗読ボランティアのグループを指導したり、「のんびる」の校正を受け持ったりと実に多彩な活動をなさる方で、しかもすばらしい詩をお書きになる詩人です。以前古賀さんの朗読を聞いてとても感激したので、今回も飛んでいきました。

三軒茶屋の『ギャラリーつきや茶房』が会場です。20人も入ればいっぱいになるようなカフェですが、暖かい家庭的な雰囲気で、オーナーはこの朗読会のためにこの日の午後は貸切にしています。部屋いっぱいの聴衆は今日は全員女性。平均年齢はシニアに近いようです。休憩を入れて約二時間の今日の朗読プログラムは、

『最後だとわかっていたなら』ノーマ・コーネット・マレック作 佐川睦訳
『ろくでなしのサンタ』浅田次郎「鉄道員(ぽっぽや)」より
『ハチドリのひとしずく』南米アンデス地方に伝わる小さいお話ほかです。

古賀さんの落ち着いたこころにしみる声の朗読を聴いているとどれもこれもみんなジーンとしてしまい、すべてをご紹介したい本ばかりですが、とりわけ『ハチドリのひとしずく』の中の一言、“私は、私ができることをしているだけ”が強烈な印象を心に残してくれました。

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フォーラム参加は地域活動への旅立ちの第一歩

2007-12-23 23:09:13

「NPO法人 地域創造ネットワークちば」  

北総線「白井(しろい)駅」で下車すると駅の周りだけはアパートやマンション、ファミレスが数軒立ち並んでいますが、5分も歩くと整地を待つ空き地と広々と伸びている道路だけ。典型的な首都圏のベッドタウンとして開発を待つ地域です。バスも一時間に一本くらいしか来ないので何もないところをテクテクと歩いて15分、目の前に何棟かの立派なビルが現れました。白井市役所と福祉センターなどの市の施設です。

市庁舎の6階の広めのセミナー室には、20人近くの人たちが既に集まっています。ここで、「NPO法人 地域創造ネットワークちば」が主催する『地域事業入門講座』が開らかれるのです。

「地域創造ネットワークちば」は「共に手を組み、団塊シニアの手で、千葉県をもっと元気にしよう」という理念のもと、団塊世代やシニア層がもつ豊かな知識や経験を活かし社会貢献できるように、NPOやボランティア活動への参加、就労、就農、起業などの支援のための事業を行い、「千葉県をもっと活気にあふれ、住みよいまちにする」地域づくりを目指しています。そして3月に『たびだちフォーラム』を開催するに先立って、この8月から13回にわたりNPO・地域事業入門講座を開いているのです。今回の『たびだちフォーラム』とその入門講座は千葉県の業務委託事業で、白井市も全面的に支援しているとのこと、なるほど、市役所の方々が何人も会場のライトだのスクリーンのセットアップなどをこまごまと手伝っています。

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司会の牧野昌子事務局長の挨拶と今日のプログラムの案内がありました。入門講座は地域福祉編、環境保全編、国際協力・海外支援編、子育て支援編の4つの重点テーマに基づいて開講されます。今日は環境保全編です。

1.「千葉県の環境保全の現状と課題」
  講師:鈴木優子さん(下泉・森のサミット、環境省環境カウンセラー)
2.「地域活動って、何?」
  講師:牧野昌子さん(NPO法人 地域創造ネットワークちば)
3.「事例報告」
  ・NPO法人しろい環境塾:増木豊さん
・ちば環境パートナーシッップ:桑波田和子さん
4.個別相談会

と盛りだくさんの内容です。参加者の顔ぶれを見回してみると20名ほどのうち女性はわずか4名、今日のテーマは環境問題なのでどうしても男性のほうが多いそうです。反対に福祉や子育て問題になると、女性が多くなるとのこと。年齢は、団塊シニアと謳っているだけあって、60代から70代の人がほとんどです。

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東京モーターショーで見たシニア用カート

2007-12-18 23:21:54

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セニア・カー「MIO」
少々、時間が経ってしまいましたが、10月下旬にアメリカからやってきた新聞記者のグループにアテンドして幕張で行われた東京モーターショウに行きました。

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プレスデイだったのでメディア関係者だけが来ていて、ベンチのそこここで、持参のパソコンに記事を打ち込んでいる姿が見受けられました。

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世界中からの新車やコンセプトカーが展示され壮観でした。福祉関係の車両はほとんど展示されていませんでしたが、シニア用のカート、スズキ・モーターの「MIO」が普通の乗用車ばかりの中で特に印象に残りました。

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最近街中でも電動車椅子を使っている障害者をよく見かけますが、今回モーターショーで見たセニア・カーは一見スクーターのようなデザインです。わたしが非常に興味を持って見ていましたので、スズキの電動車両担当の福森さんがご親切にこんな説明をしてくださいました。

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『サムデイ』読後感想文

2007-12-11 00:09:31

「いつか願いはかなう!」―大人にとっての児童文学

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リポーター仲間のSさんから、『サムデイ』(岡田なおこ作、岩崎書店)という児童小説をいただきました。岡田なおこさんは児童文学の世界では数々のメジャーな賞を受賞されている売れっ子作家さんとのことです。児童向けの本ですからもちろん読みやすいですが、それよりも何よりも中身に惹かれて一気に読みました。

小学校の先生であるパパとの二人暮らしをしているまりえが主人公です。ママはまりえが保育園の年中組のとき亡くなりました。作家の岡田さんはパパとまりえが同じ学校の先生と生徒という楽しい設定をしています。でも楽しいと思うのは読者のほうだけでまりえもパパもなかなか大変。しかも、あろうことか、五年生になったまりえのクラスをパパが受け持つことになったのです。お勉強が出来ても出来なくても友達に何か言われるまりえ、他の生徒ならほめてやれるのに、自分の娘であるがためにほめるのをぐっと我慢しなければならないパパ先生。

家庭では、お互い言いたいことの言える友達のような親子、リズミカルな会話もとても心地よく読めます。さらにサカイノビーさんの挿絵がこの本の暖かさを補強しています。どの登場人物も実にいい顔をしています。

普段は冗談ばかり言うパパですが、ママのことには触れようとせず、ママの写真を見るときに見せるパパの寂しい横顔。何でもぽんぽん言うまりえですが、パパの心の中までは踏み込めません。

6年生になって総合の時間に「障害者」について勉強し、アイマスクをして町を歩いてみたり、車いすに乗ったりして、障害者がどんな思いで生活をしているかを考えているうちに、誰も障害者にあったことがないことに気づきます。そこでパパ先生は古い知り合いの童話や絵本を書いていて、車椅子で生活している『本物の障害者』の森山くるみをクラスに連れてきました。

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くるみを迎える子供たちの屈託なさ、障害を乗り越えて、足でパソコンを使って本を書くと、明るく応答するくるみ、なんとさわやかなやり取りでしょう。

障害者の話は沢山読んだけど、ここまでさわやかで明るい扱い方をしているものは初めてです。主人公のまりえは、障害を持っていても明るくひたむきに生きているくるみと出会って、「いつかは願いがかなう。」という歌『サムデイ』を聴きます。その歌は、くるみにとっての応援歌だけでなく、まりえにとっても、長いことママを胸のうちにとどめたままにして触れようとしていなかったパパにとっても応援歌となったのでした。

児童文学は読むといつも心に響くものがあります。マオアキラさんの著書「光る夏―たつひこ」(童心社)もそうでしたが、大人になってから読むと心のもっと深いところに届くものがあるような気がします。子供たちは子供なりの感受性で受け止めてそれを糧に成長すると思いますが、岡田さんのご本もマオさんのご本も宮沢賢治の「よだかの星」も大人が読むと、心の奥のほうで眠っていたものが激しく揺り動かされる気がするのです。児童文学書は決して子供だけのものではないと改めて気づきました。よい作品は読者にその年齢なりのものを響かせてくれるのだと。嬉しい発見でした。
岡田なおこさん、マオアキラさん、ありがとうございます。

(徳重 富士子)

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紅葉に頬まで赤く染まって

2007-12-03 02:57:02

〜京都醍醐寺と奈良談山(たんざん)神社の紅葉〜 

この秋の紅葉便りは京都醍醐寺と奈良談山(たんざん)神社からお届けします。

<京都醍醐寺>
京都山科の醍醐寺は、秀吉がお花見をしたという桜で有名なお寺ですが、秋の紅葉もすばらしいものです。紅葉の時期の京都は異常な混み方でいつも大変ですが、山科は中心街から少し外れていてアクセスももうひとつのせいか、あまり混んでいなかったのでほっとしました。

本堂から見渡すお庭は松と岩が中心の回遊式庭園なので紅葉する木は見られません。


バリアフリーの観点からは、醍醐寺全体がやはりちょっと難しいところで、広い境内は山の上まで続き丘の斜面に沢山のお堂が点在しています。


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山道で石がごろごろとしていてなかなか歩きにくいところです。秀吉が好んだという桜並木の参道も“太閤さま”がお歩きあそばされたとは考えられない山道でした。おそらく駕籠で登ったんでしょうね。


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さまざまなお堂の中で紅葉がひときわ美しかったのは、弁天堂でした。目の前の池に写るもみじとお堂はまさしく絵のようでした。


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今度は桜の時期に来たいものです。

<奈良談山(たんざん)神社>

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談山(たんざん)神社は奈良駅から桜井線で30分、JR桜井駅で下車後、さらに30分ほどバスで山道を登ります。ここは、7世紀に中大兄皇子(後の天智天皇)が藤原鎌足と極秘に談合し大化の改新を行った地といわれています。藤原鎌足を祀り、十三重の塔が建てられています。この塔の周りの紅葉が見事です。


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今年はいつまでも暖かくて雨もあまり降らなかったので、例年に比べてもうひとつと聞きましたが、それでも実に美しい色とりどりの綾錦でした。


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カナダもニューイングランドも紅葉は美しいと自慢しますが、この繊細な彩りは日本にしかないと改めて日本人に生まれた幸せを感じました。

こんなに足場の悪いところなのに、(足場が悪いからなのか)団体バスが何台も来ていたので、人が多くて少々残念でした。それに本殿まで二百段近い石段を登らねばなりません。あの美しいもみじに囲まれた十三重の塔は足の悪い人たちには見せられないのです。桜も紅葉も短い期間しか楽しめないので、人が集中しますが、その期間中にしか見られないからこそ、そのはかなさゆえに人は尚、惹かれるのでしょうか。

自分がだんだん年をとって、足が悪くなったらこの美しさも写真でしか見られないのかという思いを新たにしました。

(徳重 富士子)

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