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言語と文化のバリア

2006-10-01 20:19:34

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異文化がバリアになる時ならない時

国際交流プログラムで日本の大学に半年或いは一年留学している学生たちを、日光と鎌倉へ連れて行きました。日本は初めてですが、日本語コースも取っているので勉強のために日本語と英語の両方で説明してくれといわれて、なかなか気ぜわしい数日でした。歴史・宗教用語には日本語でも時に難しいものがあります。たとえば、東照宮で本殿・拝殿・霊廟だの神仏混交だのと、日本語で言ってもわからないと思うので、全部英語で説明しなおさなければなりません。ふんふんと実にまじめに聞いてくれてなかなか張り合いはありました。そして、第二弾の鎌倉・・・。

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ここでは、一番基本の鶴岡八幡宮・長谷寺・大仏へ連れて行きました。
日光と同じ調子で日本語と英語で二重に説明してみんな、又ふんふんと聞いてくれました。
帰りの江ノ電に乗ったときびっくりしました。この写真の学生たちが英語ではありましたが、日本の能や歌舞伎について色々と議論しているのです。「道成寺」のストーリーなどは完璧に知っています。世阿弥だの観阿弥だの、近松はもちろん十返舎一九まで話題にしています。まあ、大学時代にシェイクスピアに夢中になったこともあったから似たようなものかもしれませんけど。

アメリカの大学で能についてはもう30冊ぐらい読んだといってました。果ては、神道で榊を使うが、どうしてか、常緑樹を使うにしても、他の常緑樹でなくなぜ榊でなくちゃいけないのかという質問をしてきました。仏像のランクは、とか普通の観光客が聞かないようなことを聞いてくるので、浅学菲才のガイドは冷や汗もんでした。榊のことなどわからないことは後でメールで返事するねと宿題にしてもらった次第です。

彼らは日本文化に興味があるからこそ、手を上げて日本に留学してきたわけですから、当然といえば当然なのですが、異文化を理解するということは、その国の理解のためには不可欠でしょう。彼らのように自ら望んで異文化の中に飛び込む場合はむしろ楽しみや喜びのほうが大きいでしょうが、望まない状況の中で異国で異文化の中で生活しなければならない人たちがいます。たとえば、難民として異国での生活を強いられる人たちです。まず、言葉のバリアが立ちはだかります。なじめない文化の中で経済的にも困窮している上に生活習慣が異なります。新垣 修氏(元UNHCR法務官補)によると日本にも多くのインドシナ難民がいますが、心身ともに苦しい生活を送らざるを得ない人たちも少なくありません。知人で日本語を習得して通訳として生活しているカンボジア人やヴェトナム人の女性がいますが、彼女たちは自らの努力も大いにありましたが、非常にまれなケースだと思います。

バリアは本人が敢えて望んで超えようとするものなら、どんなに厳しいものでも、バリアにはなりません。望まないのに課せられる障壁、これがバリア。では、望まないバリアはどのようにしてとることが出来るのでしょうか。それは周りの暖かい協力によるのが一番です。行政の力に頼る前にまず周り、特に地域社会が皆で手を差し伸べることが先決と思われます。

(徳重 富士子)

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http://secondleague.net/user/008/008/cwtb.cgi/203

Posted by fuji at 2006-11-02 20:52:02

みや 様
コメントを有難うございました。「目と耳と心を開いて相手を理解しようとする姿勢」こそが人がつながる第一歩!なんていい言葉でしょう!!本当にそうですね。おっしゃるとおり自分の周りにバリケードを張り巡らすことなく、いつも相手を理解しようとする姿勢でいたいなって思います。

Posted by みや at 2006-11-01 23:24:27

すごいですね。日本に興味を持ってやってくる人たちは、日本のことを在日日本人の私達よりもずっとずっとよく理解しているかも知れません。私は多言語活動をしています。多言語の中に身をおく事で感じたことは言葉の壁というものは相手に向かう姿勢にあるということです。相手の言うことが全部わかって自分の言いたいことが全部言えるということが「話せる」ということではなく「目と耳と心を開いて相手を理解しようとする姿勢」こそが人がつながる第一歩だということでした。日本のような単一民族単一言語だとその他の言葉を受入れようとしない限り、自分の周りにみえないバリアをはりっぱなしで一生を過ごしてしまうのではないでしょうか。せっかく人間に生まれてきたのですから、人種、障害、立場を超えて色々な人間とふれあうチャンスは大切にしたいと感じています。そのような生活を実戦されている徳重さんをとても素敵だと思いました。

Posted by fuji at 2006-10-25 22:32:25

バルマニア様

コメントをありがとうございます。すぐにお返事を書けませんで申し訳ありませんでした。16日から昨日24日まで東北ネイチャー・ツアーにでており、PCのない環境でしたので遅くなりました。このツアーには日系人が多く最高齢は80歳で、そのかくしゃくとした姿に感激いたしました。詳しくは日曜日ごろに又ブログでご報告いたします。又訪ねてくださいね。

Posted by パルマニア at 2006-10-16 21:03:21

最後の五行には納得。お互いを思いやる気持ち、それを行動に移すこと、そんな大げさなことでなく、人として当たり前なことから、社会は変えていけるんだと改めて思いました。

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