今日はセカンドリーグ世代にはまだちょっと間がある40代の主婦の地域に根ざしたグループ活動をご紹介します。
前にブログで紹介した「こかげの家」(2006.9.15付け)を読んで長男の嫁の典子とそのお友達たちが興味を持ってくれました。一度ランチをしようということになり、総勢6人で「こかげの家」に行きました。嫁のお友達なのでみんな私の娘ぐらいの年齢です。予約をいれてあったからよかったものの、「こかげの家」は満席で、代表の吉澤さんはてんやわんやしていらっしゃいました。
美味しい食事をいただきつつ、どんなグループなのかを改めて聞きました。E-mailならぬU-Mailの名の由来は、U=YOU=友=結う(結ぶ)ということです。9年前に戸塚京子さんが「地域の結び付き」の大切さを感じて心ある同士に声をかけて結成しました。若い主婦たちは子供が幼稚園、小学校、中学校に通っているとき、『こども劇場』(子供たちとお芝居を見る会)の活動を通して親しく交流し、子供が大きくなっても疎遠にならずに、地域の中でさまざまな結びつきを保ちたいと思いました。そして手作り印刷の会報誌に、国会で討議されている法案・テレビや新聞で報道されるニュース・最近読んだ書物や観た映画や演劇の感想等々あらゆるジャンルにわたって率直な意見を書き送り、急激に移り変わる世の中で自分たちは何をすべきか、何が出来るのかを考えようという活動です。このような活動をしている人たちなので、地域の高齢者が気軽に集える「こかげの家」にも関心を持ち、ゆくゆくは自分たちの地域でも似た活動をしてみたいという気持ちがあるようです。
お食事をご一緒した皆さんをご紹介すると、代表の戸塚さんはご主人のお仕事を手伝う傍ら、障害者の戸外活動のボランティアグループに属したり、多言語活動を通して国際交流を広めたり、趣味でダンスをしたりと多彩な方です。区役所の福祉関連のお仕事をしていらっしゃる佐藤さん、ご主人が会報誌の熱心な読者でもあり投稿者でもある松尾さん、手話で活躍中の溝口さん、デイサービスの看護師の典子と皆、さまざまなことをしながらも、単なる井戸端会議で終わるのではなく、心をひとつにして世の中のことを真剣に考えようとしています。
数日後、U-Mailグループの会合にお邪魔しました。月二回の例会は、代表の戸塚さんの家で開かれます。戸塚さんが毎月一回約60部発行されるU-Mailの会報誌を見せてくれました。
B4版9ページのイラスト入りの立派なものです。ワープロ打ちだの、手書きだのの原稿をメールやFaxで受けまとめたものです。その内容は、前回の例会で話されたこと、高校の未履修問題、障害者自立支援法、防衛庁の省への移行、教育基本法改正、おばあちゃんの知恵袋からのレシピ、七五三のお祝い・家族の入院・旅行の報告、読後感想、観劇やコンサートへのお誘いまで、実に多岐にわたっています。会費は印刷費と紙代で年間一人約500円だそうです。
今日の参加者が続々と10人ほど集まってきました。先日の食事をご一緒したメンバーもいます。午後一時から三時半まで、大きな円卓を囲んで、戸塚さんの何気ないけどいつの間にか皆発言しているという見事な司会振りの中、原発の六ヶ所村の講演会、バリアフリーダンス、大田区の障害者の会のコスモスの会の活動、養護学校、地域のつながりとしての自治会のあり方などを、皆忌憚なく意見を述べ合っていました。
すべて結論を出すような問題ではなく、話すことで自分の考え方を振り返ってまとめていくというやりかたです。問題提起をして、皆でさまざまな角度から考えて、あんな考え方・こんな考え方があるのだと知るのです。戸塚さん手作りの美味しいシフォンケーキをご馳走になって二時間半があっという間に過ぎました。
私が彼女たちの年頃には、ただぼんやりと自分の生活だけにかまけて毎日を過ごしていたのではないかと思うと、お恥ずかしい限りです。そして、いま、この世代の人たちが、自分の地域のこと、日本のこと、世界のことを、こんなに真剣に考えているのを知って、日本を担う世代の健全さに安心しました。
(徳重 富士子)
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戸塚 京子 Tel: 03-3750-4664