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東京都障害者総合スポーツセンター

2007-02-18 22:34:12

2月18日(日)東京マラソン2007が開催されました。ニューヨークマラソンなどの海外の有名な大会にならって創設されたものです。招待されたトップ選手とともに国内外から三万人もの一般ランナーが参加しました。来賓としてフィリッピン・マニラ市、ケソン市、マレーシア・クアラルンプール市、韓国・ソウル市、インド・デリー市等の市長が石原都知事に招かれ、マラソンの前後のフリータイムにご希望にあわせてガイドがご案内することになり、私はクアラルンプール市長とその随行員たちの担当となりました。

クアラルンプール市長は障害者スポーツに非常に関心を持たれ、その関連施設を視察なさりたいとのご要望で、東京都障害者総合スポーツセンター(北区十条台)を視察しました。
はじめに尾崎所長の概要説明を受けました。ここは障害者の健康増進と社会参加を勧めるために1986年に創設された障害者専用のスポーツ施設です。社団法人東京都障害者スポーツ協会が運営を行い、運営経費は東京都から出ています。

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都にはここともう一箇所姉妹施設の東京都多摩障害者スポーツセンター(国立市)があり、あわせて47,000人が登録しています。障害者手帳を持っている人が登録できるので総数49万人の約10%ほどの人が登録利用していることになります。利用者は宿泊施設以外はすべて無料で利用できます。

施設内を案内してもらいました。体育館では車椅子の人がバトミントンをしていました。
全国大会で準優勝した経歴の持ち主は見事なラケット捌きでした。バスケットボールのコートもありますが今日はだれもしていませんでした。

トレーニング用ジムにはどこのジムにもあるようなマシンがそろっていましたが、ひとつだけ違うのは機械に手すりがついていることでした。最近は高齢の障害者たちが筋力をつける必要性を知って、筋トレがとても人気があるそうです。

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屋内温水プールは25m6コースで、1コースだけは水深を浅くしてあります。階段とスロープがつけてあり、プールサイドが普通よりも高くしてあって車椅子から楽に水の中へ入れるように工夫されております。視覚障害者のためにエアーコンプレッサーで気泡を出してゴールの位置を知らせる設備もあります。ここは一番人気のあるところとの説明どおり、とてもたくさんの人が泳いでいました。脳梗塞で麻痺した身体のリハビリを一定期間病院で済ませたあと、ここに通って泳いでいる人も多いそうです。

卓球室では普通の卓球台で、右半身麻痺の人たちが自由に動く左半身を上手に使って球を打ち合っています。強い打ち込みまで決める腕前は素晴らしいです。別の卓球台では視覚障害者が卓球を楽しんでいます。サウンドテーブルテニスです。こちらのボールは中に鉛の錘が入っていてラバーの張っていないラケットで音を頼りに打ち合います。打つとカラカラとなるボールを卓球台の上で転がしながらネットを張ってない中央を通して相手側に入れます。ボールは重いので上に打ち上げられず台の上をかなりのスピードで転がっていきます。相手はしっかりと音のする方向を捕らえて打ち返すのです。アイマスクをつけて打っている人は指導員です。どの施設にも必ず指導員が配置されていて障害者が一人で来ても、いつでも相手ができる状態にしています。

アーチェリー場はついさっきまで全国大会レベルの人が練習していたけどお昼になって終了したとのこと。三種類の距離の的が用意されていました。

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全天候型の陸上競技場では車椅子の選手がトレーニングに励んでいる一方、もう一方ではバトミントンのシャトルコックのようなボールを使ってゴルフをしていました。クラブは普通のものです。

気持ちのいいボールの音がしています。テニスコートです。目も止らぬ早業で車椅子を自由に操りながらボールを打っています。相手は健常者。まったく負けていません。というよりむしろ優位に立っているようです。テニスは普通1バウンドですが車椅子の場合は2バウンドまで許されるという点が唯一異なるルールと教わりました。

最後に宿泊施設を見せてもらいました。洋室と和室があり、一人一泊1,500円で利用できるとのこと。車椅子で自由に動けるスペースたっぷりの清潔な部屋でした。

見学を終わってロビーに出ると、ちょうどお昼休み。大勢の人たちが食事を楽しんでいました。天井まで届いているガラスの大きな壁面から差し込む明るい光の中で、皆さんとても楽しそうに活き活きとお昼休みをエンジョイしていました。

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<fujiのつぶやき>
パラリンピックを見るといつも感激し心が震え、自分の生きる姿勢を見直すよい機会でしたが、今日は世界レベルや全国レベルではない普通の人たちが活き活きと生活を楽しみ、健康を増進しようとしている姿に接して、通訳しながらとても心が昂揚してしまいました。クアラルンプール市長は「まだマレーシアでは障害を持っている人たちはスポーツどころか人前に出ることもあまりしない。このような施設を作ってできるだけ家からそとに出ることを奨励したい。」と言ってらっしゃいました。「本当ですね。是非そうなりますように。」と心から思いました。

このセンターのスローガン「いつでも、どこでも、いつまでも」の通り、地域での障害者のスポーツが手軽に、そしてもっと促進されるよう願っているという尾崎所長の言葉をかみしめています。そしてこんなに立派で大規模でなくていいからそれぞれの地域に障害者が手軽に楽しめるような施設が沢山できるといいなと思いました。(写真はご本人のお許しを得て撮影いたしました。)

(徳重 富士子)

<問合わせ先>
東京都障害者総合スポーツセンター:
  〒114-0033 東京都北区十条台1−2−2
  Tel:03-3907-5631 Fax: 03-3907-5613
http://www.tokyo-mscd.com

東京都多摩障害者スポーツセンター:
  〒186-0003 東京都国立市富士見台2−1−1
  Tel:042-573-3811 Fax:042-574-8578
http://www.tamaspo.com

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