今日は三田にある東京都障害者福祉会館(http://www2s.biglobe.ne.jp/~BBA/chizu1.html)をご紹介しましょう。
東京都障害者福祉会館は東京都が心身障害者、ボランティア、保護者たちが福祉活動をするための集会室を提供したり、ピアカウンセリング、IT相談、図書・資料閲覧貸し出しなどを行う拠点です。
JR田町駅から徒歩5分、都営地下鉄三田駅から1分という非常に足場の良いところにあります。地下鉄の三田駅から行ってみました。
都営地下鉄浅草線からも三田線からも出口を出るとすぐ目の前が福祉会館です。
しかも、エレベーターの位置も分かりやすく都営地下鉄もこの会館の意義を十分考えてると感じました。入るとすぐ左手に案内カウンター。自分が参加しようとしているグループが今日はどの部屋を使うのかを教えてくれます。すぐ目の前にはたくさんのチラシが置かれ、障害者関連の講演会やセミナーの情報が得られます。「高齢難聴者生きがい講座」、「晴眼者とともに学ぶ視覚障害者教養講座:全盲の医師として、どこまでできるか」、「聴覚障害者のコミューニケーション教室」等々、実に興味深いテーマがあふれています。
一階にはピアカウンセリング室、相談室などがあります。たとえば、視覚障害者が日常的に読む必要のある書類や手紙を持参してくると、読んであげるようなサービスもしています。
二階に上がってみました。教室のような部屋が大小さまざまたくさん並んでいます。「ろうあ者通訳介助講習会」とか「カルチャー教室」とか「〜学園保護者の会」とか「バリアフリー映画鑑賞会」などいろいろな看板が書かれていて、それぞれ、活動を行っています。「ろうあ者通訳介助講習会」はNPO法人が手話やガイドヘルパーの講習会を行っていて、40人ほどの人で教室はいっぱいです。「カルチャー教室」では、車椅子の人も混ざってみんな熱心にお習字を書いています。
「バリアフリー映画鑑賞会」は大きな和室を二部屋通して使い、30人近くの人たちが一生懸命討議しつつ既存の映画に視覚障害者用の音声ガイドをつける作業をしていました。
二階にはテーブルといすが並んでいるラウンジがあって、飲み物の自販機もあり来場者はここでお弁当を食べることも出来ます。
自販機がその辺の街中にあるものと異なってお金を入れるところ、おつりをとるところ、買った飲み物が出てくるところが実に使いやすく工夫されています。横浜の有料老人ホームにも同じような器械があったのを思い出します。勿論商品のサンプルのところには点字も書かれています。
ごみばこも、点字で「燃えるごみ、燃えないごみ」の区別がつけられています。
建物自体はかなり古いですが、これだけの施設を条件を満たしていれば無料で借りられるのです。今日もほぼ満室とのことでした。これは大いに利用されるべきと思いました。
ところが、インターネット情報によると、東京都はこの福祉会館を民間に委託する計画とのことです。民間は利潤を上げなければならないから、もしかしてサービスの質が落ちるのではないかと危惧している人が少なからずいるようです。逆に、民間のノウハウで、もっと良い方向に改善されればいいとも思いますが。
障害者の方々に広く情報を提供し、興味のある活動に出来るだけ参加してほしいと思います。家でテレビやラジオだけを見聞きして一日を過ごすだけでなく、外へ出てたくさんの人に会って交流活動をすればまた別の楽しい世界が広がるのじゃないかと思うのです。情報をお知らせしたり、外出のお手伝いをしたりするボランティア活動も最近は多くなりましたが、それらを利用していらっしゃる方はまだまだ少ないようです。一人ひとりが楽しく生きられる社会の実現て、難しいですね。
帰り道、地下鉄の駅の入り口に向かうとき、そこから電動式車椅子の人が駅長さんと一緒に出てきて、JRの田町駅方面に向かっていくのに出会いました。二人の話の様子だと、車椅子の人が駅を間違えた模様です。地下鉄の駅長さんが親切にJRの駅まで案内するところらしいのです。この界隈は施設が存在するおかげで、人の心も優しくなっているようでした。
(徳重 富士子)