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「孤育てはさせません!」〜子育てひろば『あい・ぽーと』〜

2007-06-27 09:15:22

室内には手作りや木製の温かい遊具、庭にはすべり台、砂場、そして草花や畑。よちよち歩きの赤ちゃんから幼稚園の子たちまでさまざまな年齢の子供たちが楽しそうに遊んでいる。ここは『子育てひろば「あい・ぽーと」』。

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港区の補助事業として地域に根ざした子育て・家族支援の拠点となるべく、旧港区立青葉幼稚園の施設を借り受けて活動を行っている。親子で自由に遊べる「ひろば」、理由を問わずに多様な要望にこたえての「一時保育」、土に触れ作物を育てる喜びを味わえる「キッズ交流ガーデン」(恵泉学園大学との協働)が『子育てひろば「あい・ぽーと」』の活動の三本柱である。
「お母さんに孤育てをさせないようにします。子育て支援は子供の育ちを支援すると同時に親の育ちも支援します。地域のひとびとがみんなで子育ての支援をすれば地域の育児力は向上します。これが私たちの一貫している理念です。」と法人の代表理事でありかつ施設長でもある大日向雅美さんはおだやかな口調ではあるがきっぱりという。

「ひろば」では、子育てに関するものだけでなく社会参加の視点を取り入れたものまでさまざまな講座も行っている。

2004年度から子育て・家族支援者養成講座を始めた。これには二つ目的がある。子育て家庭の親にとって箱物の施設も大切だが、本当の支援は実は必要なときに必要な人がすぐ手の届くところにいてくれることなので、人をいかに育てていくことが出来るか、それが地域の育児力の向上につながるという考え方、もうひとつは支援者講座の受講生の大半が育児が一段落した女性であるが、講座受講終了後に認定されれば港区と共同で有償活動を保障されているから、この人たちが社会参加、経済的自立への一歩を踏み出してしてくれればということである。

さらに、2007年には団塊の世代が大量に地域に帰ってくるので男性も含めて、シニア世代の地域社会参加も応援したいという思いもある。これが子育て・家族支援者養成講座の趣旨である。

認定される資格のうち、30コマを約三ヶ月弱で終了した三級取得者は「あい・ぽーと」や港区の行事の際に複数の人と共に一時保育の担い手となる。現在は約170名ほどいる。二級資格認定者は新生児から就学前の子供たちの派遣型の保育を行う。さらに30コマを終了しなければならないが、個人の家庭に派遣され、時には泊まりもあるほどなので実践的なかなりのスキルを身につけられるような訓練を受ける。

港区だけでなく、千代田区でも、浦安市でもこの養成講座が行われ、5/9には浦安で支援者になろうという40数名の受講者たちの開校式が行われた。その熱意と熱気がひしひしと伝わる現場を見て来た。

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浦安市は子育て支援は市長のマニフェストにも掲げられた項目でこの講座も主催は浦安市、運営は「あい・ぽーと」である。

大日向代表理事のお話を聞いてから、子育て・家族支援者 井林靖雄(いばやしやすお)さん(65歳)の活動振りを見せてもらった。井林さんはひどいぎっくり腰で自営の仕事を引退した。店を居ぬきで貸して生活には困らなくても「これから何をしたらいいか」と悩んだそうだ。仕事ばかりで自分の子の育児は奥さん任せでいたが、引退後、アルバイトで乳児院で手伝っているとき、子供たちと遊んでいると自然に身体が動いた。「自分は本当は子育てに向いているのかもしれない。」と思っているとき、民生委員として出席した懇談会で大日向さんに出会った。「あい・ぽーと」の支援者養成講座を受講、二年前に三級を取得し、さらに昨年二級をとった。

今では、子供の扱いにすっかり慣れて、男性の少ない子育て支援の現場で、人気者になっている。妻の絹代さんは「商売していたときよりずっと生き生きしている。」という。自宅でこどもをあずかることもあり、夫婦で一緒に世話をして、まだ自分の孫はいないが自称「第三のジジババ」である。

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今日の一時保育は、一年10ヶ月のYちゃんのお相手だ。最初パトカーやバスのおもちゃを動かしていたが、そのうち木製のおもちゃを手にとって、井林さんに渡そうとする。自分の孫と遊んでいるように、相好を崩して「Yちゃん、じょうずだねぇ!うまい、うまい」とやさしい笑顔。そばで見ている人をも、幸せな気持ちにさせてくれる光景。しばらく遊んでいるうちに、お弁当の時間になった。井林さんはYちゃんをいすに座らせて、Yちゃんママお手製の可愛いお弁当箱を開けてあげる。「Yちゃんのお弁当おいしそうだね。さあ、いただきます!」と一口ずつ口にいれてあげるとYちゃんも大きなお口をあけてぱっくん。まあ、なんと二人の呼吸の合っていること!まさしく仲良しジジと孫の姿である。こんなふうに、子供が過ごせる一時保育なら、お母さんはきっと安心だろうとつくづく思った。

井林さんは、幼稚園の年齢の子供の保育の時には、サッカーごっこをしたり、お稽古の送り迎えをしたりもする。赤ちゃんを預かるときは、オムツを替えたりミルクを飲ませたりもする。

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あちらの隅では、保育士さんが両腕に双子ちゃんを抱いてミルクを上げている。早く呑みたいと泣く双子ちゃんを、5歳の女の子が一生懸命にあやしている。まるで兄弟姉妹みたいにやさしく手伝おうとしている。

「ひろば」では、おやつ持参で来ている何組かの親子が子供を遊ばせながら楽しそうに子供のことだけでなく、ファッションのこと、映画のことなどを話しながら交流を深めている。ちょっと年配の人は、フルタイムで働いているママから孫をあずかっているおばあちゃんだった。「幼稚園がすむと、この子はここへきたがるのです。」とのこと、ほとんど毎日来るといっていた。

庭のキッズ交流ガーデンの有機栽培の畑には、つい最近じゃがいもを植え付けたらしく、ちゃんとラベルが立ててあった。都会の真ん中で、こんな良い空間があるなんて素晴らしい。「お母さん方に孤育てをさせないようにしたいのです。同時に親育てもしたいのです。」という大日向さんの言葉が心に残った。

子育てひろば『あい・ぽーと』DATA:
所在地:東京都港区南青山2-25-1(〒107-0062)
TEL:03-5786-3250
FAX:03-5786-3256
アクセス:銀座線外苑前駅「1b」出口から地上に出て青山一丁目方面に50mくらい歩くと左手にポスト。そのカドを右に入ると左手に青山小学校の裏門が見える。その向かい(右手)が「子育てひろば『あい・ぽーと』。
HP:http://www.ai-port.jp/index3.html
代表理事:大日向雅美

■7月2日より「子育て・家族支援者」養成講座3級(?期)の受付がスタートし、先着順にて受付いたします。
募集案内・カリキュラム予定表・受講申込書は下記よりダウンロードしてお申込みください。

■ダウンロード■■■
・2007年度秋 3級募集案内
・2007年度秋 3級カリキュラム予定表
・2007年度秋3級受講申込書

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