市民のためのボランティア活動講座に参加して
==車いすのことをもっと知ってみませんか==
私の住んでいる小平市の社会福祉協議会では、11月19日から1月13日まで、全5回(1回は自由参加)にわたって、ボランティア入門講座が行われています。その3回目に参加してみました。
〜車いす利用者からのメッセージ〜
前2回で車いす体験をしている参加者に、3回目の今回は実際に使用している人の生の声を聞いてほしいという企画です。

講師は柳原昭三さん。重度の脳性マヒで歩くこと、話すことができません。
でも、そんなハンディなんかなんその。自分で車を運転し、「あさやけ風の作業所」でパソコン入力、年賀状作り、本の編集などの仕事をしています。
趣味も、写真を撮ったり、絵や詩を描いたり、それをブログで発信したり。市の催しのミュージカルに出演したりと、驚くほど活動的。
身体のためには、土・日は家にいて休んだ方がよいのだけれど、刺激が欲しくて、つい出て行ってしまうそうです。その足となっているのが電動車いす。
「外に出て、たくさんの人と出会えたことで、自分が成長できたと思う」と、柳原さん。
来年1つの夢が叶うそうです。それはなんと詩集を出版するということ。
そんな彼に、参加者から質問が出ました。障がい者の人にどうしてあげるのが一番いいのでしょうか、と。柳原さんは、「何かできることはありますか、と声をかけてくれることが一番うれしい」と。
なかなか見知らぬ障がい者の方に声をかけるのは勇気がいりますが、そんなチャンスが巡って来たら、是非今度は勇気を持って声をかけてみようと思いました。
今まで、私は障がい者の方と話す経験は、ほとんどありませんでした。
でも、柳原さんの高らかな笑い声と可愛い(と言っては失礼なんですが)本当にかわいらしい笑顔に、私たち参加者は皆つられて笑顔になってしまいます。
一生懸命私たちに言葉を伝えようと指で文字を書く姿にも、思わず引き込まれました。

〜車いすで交通機関を利用、体験を振り返って〜
この日の講座の後半で、前回実際に車いすに乗ったり、押したりしながら市内の交通機関を使ってみて,どう感じたかの感想が、参加者から発表されました。
● ノンステップバスではないバスの運転手さんは乗車拒否はしなかったけど、「前もって連絡して」と言った。バスには、車いす用のマークが貼ってあるにもかかわらず、車いすを固定する装置も付いていなかった。
●同じような場面で乗車拒否をしたバスを見た経験が
あるという話も出ました。
●車いすに乗っている自分を見てほしいのに、
乗客は無関心さを装うようで、残念だった。
●迷惑がられる視線、見下ろされる視線がつらかった。
●周りの人の視線に耐え、とても気疲れした。
障がい者が困っているのを見かけたら、「なにか、お手伝いできますか」と積極的に声をかけること、できる者が声をかけあって手を貸すこと。バリアフリーの環境整備も大事だけれど、私たちの心のバリアを取り外すことのほうがもっと大切ですね。それは、ほんのちょっとの勇気さえあれば可能なこと、と感じました。
帰宅して、
柳原さんのブログを見るとこんな文章が。
おしゃべりができないことは
非常に悔しい
話の中になかなか入られない
しゃべれる速さと字を書く速さが 違うから
非常に悔しいよ 悲しいよ
しゃべれる人が 羨ましい
言語障害があることに腹立つ以上に 悔しい
明るい笑顔の後ろには、こんな彼の想いがあったんですね。でもその負けん気が健常者もビックリの活動的な人生を形づくっているのだと、思いました。
(吉田和子)