〜ボランティアで地域参加〜
『生き生きとさせてくれるボランティアは、自分のため』
地域とつながるとしたら、あなたはどんな方向を目指すのでしょうか?
地域のサークルに参加して楽しんだり学んだりする? それともボランティアで地域の人の役に立ちたい? はたまた、コミュニティビジネスに参加または起業して仕事で地域とつながりますか? 欲張りな私は、どれもができたらいいなぁ、なんて思い描いてしまいます。それぞれ、魅力的なので。。。
そこで、実際に地域活動されている方にお会いすると、「どうしてそれをしようと思ったんだろう」「どんな楽しさがあるんだろう」と、ついつい尋ねたくなります。参加してみて初めて知る魅力や、思いがけない発見なども絶対あるはず、と。そんな興味からうかがったお話しを、今後も随時ご紹介していきたいと思っています。
今回は、ボランティアを通して地域とつながっている田嶋幸子さん(多摩市在住)をご紹介しますね。ボランティア歴は今年で8年目に入るそうです。
田嶋さんは同じ市内にある「デイサービス麻の葉」で、7年間有償ボランティア(週1回)をされた後、ご家庭の都合で今はペースダウンして、月2回の無償ボランティアをされています。
内容は、高齢者のお話し相手、レクリエーションのサポート、チラシの配布などだそうです。
----以下田嶋さんのお話し---
【子離れしなければ!! からのスタート】
ボランティアをしようと思ったきっかけは、今から8年前です。喘息でずっと身体が弱いと思っていた長男が、シドニーオリンピック関係の仕事でオーストラリアへ2カ月間行ってしまうことになったんです。
そのとき、ずっと子どものために暮らしてきた自分の心が、このままでは持たないのではと。そして、子離れするために自分にできることはないかと夢中で探しました。そんなとき、このボランティアの仕事の募集を見て、これなら自分にもできそうだと、スタートしました。
お陰で子離れできて、この選択は正解だったなと思います。
私は、仕事をするとなると、責任感でガンガン突き進むタイプなのでストレスもかなりためるだろうし、家庭とのバランスも考えて、自分らしく生きるためにはボランティアの形がいいかなと思ったんです。
【小さな自信の積み重ねで、迷いも消えた】
そうは頭で思っても、子育て時期は外に出たい、ボランティアをしながらも、主婦に向いていない、仕事したい…、などとずっと葛藤してきました。
でも、今は利用者さんとの信頼関係も少しずつ積み重なってやりがいが感じられるようになり、それが自分の小さな自信につながっています。
例えば、認知症の方の言いたいことが理解できてコミュニケーションがとれたり、道で会うと挨拶してもらったり、呼び寄せてもらったりするんです。そうするうちに葛藤もなくなり、私はこれでいいんだって、今は思えるようになりました。
無理してやるんじゃなくて、人のためでもない。ボランティアによって、私が生き生きさせてもらっているんです。
お芝居に憧れて、30年ぐらい前にアマチュアの劇団に所属していました。その仲間で芝居をやろうという話が持ち上がっていて、台詞1つの役でもいいからもう一度舞台に立ちたいというのが、今の私の夢ですね。
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にこやかに語る田嶋さんと話していると包み込まれるようなやさしさを感じます。きっと利用者さんからも慕われていると想像できます。小さくても積み重ねた自信と、自分なりの夢、それを持っているからこそにじみ出る穏やかさなのでしょうね。
その雰囲気につい甘えたくなり、葛藤だらけの私も「自分はこれでいいんだ」って早く思えるようになりたいと伝えると、「隣の芝生は青く見えるものですよ」とやさしく諭されました。確かにそうだなぁと、田嶋さんの言葉は移り気な私の胸にしみいる一言でした。(吉田和子)