「主婦の飛躍 きっかけは…」----日本経済新聞より
子育てが終わり、親の介護までもう少し時間がありそう、そんな私たち世代に向けての興味深い記事(日経新聞11月9日夕刊)がありましたので、今回はこの記事をご紹介します。
記事では主婦から飛躍した3人の女性を紹介しています。
■「54歳で大学受験、研究の道に」
以前から市民活動に携わっていた横浜市の主婦(64)は、非営利組織(NPO)について体系的に学びたいと、54歳で慶応大学を受験。「書類選考と面接によるAO入試で合格」し卒業後は、さらに夫婦論に興味を抱き大学院へ進学。受験前、学校と自宅の距離を測ったり、買い物など主婦としての日常生活との折り合いがつくかも検討、学業を続けられるか目と耳の検診も済ましたそうです。
「夫婦に関する12年間の新聞投書1,344件をスクリプト分析法という手法で読み解き修士論文を書いたそうです。それを『栄える夫婦 錆びれる夫婦』の書名で自費出版。現在は、慶応大学SFC研究所の訪問研究者として週1回大学に通っている」とのこと。
「飛躍のヒント―――新聞の投書を見て、それを書く人の心に好奇心を持ったことが飛躍のバネに」
■「我が子に夢与えたくて」
子育てに専念してきた川崎市の主婦(48)は、自分の息子から「何のために勉強するか、わからない」と問いかけられ、若者に夢がないことを実感。そこで世間で活躍している人たちはどんな夢を持っていたのか、本人に聞いてみようと。そしてそれを息子に助言ができればと、行きつけの歯医者さんにインタビュー。それをかわきりに、友人を誘って一緒に著名人(音楽家の坂本龍一さんや、演出家の宮本亜門さんら)へのインタビューも決行し、合計64人から話しを聞くことができたそうです。
現在は中・高校で講演のほか、4人で結成した「夢さがしプロジェクト」として、宮本亜門さんを囲む中高生向けイベントを開いたりと、活動を広げているとのこと。
「飛躍のヒント―――時間と労力を惜しまない。無駄と思えても後でチャンスにつながることも」
■「働く女性のたまり場に」
東京のデータ通信会社で働く主婦(40代)は、金・土の週末の夜だけ横浜市のバー「はる美」でママを務めて3年。「働く女性のたまり場」を作りたくて、会社員の友人3人と共同で店舗を借りて開業。賃料が比較的安く、都橋商店街という安全な場所なので、最近では働く女性だけでなく、地域活性化を考える人たちの談論風発の場にもなっているそうです。
開業前に、もしお客さんが一人も来なくても、4人の小遣いを節約すればなんとか乗り切れるとしっかり算段し、決行。「やりたいと思ったら一歩踏み出す。ただ最悪の場合を考え対策は準備する。あとは無理せず、つらいときには店を休む」という信条が長続きしているコツのようです。
「飛躍のヒント―――女性4人共同だからバーも開けた。会社を離れた友人グループづくりは力になる」

この記事で紹介された女性たちの話の総括として、5つの心得も載っています。
【主婦が一歩を踏み出す5つの心得】
1. 思い立ったが吉日。資料集めや現場を訪れ、準備を始める。
2. 子育てや親の介護などの状況を見極める。
3. やりたいことはあきらめない。続ければ道が開ける。
4. 仲間を作ることが心の支えになる。熱意があれば応援者も現れる。
5. 考えるよりまず行動。ただし最悪の場合への備えは忘れずに。
この記事を読んで、「社会とつながる何かを探したい」「これをやっているの、と言えるものがほしい」、そんな「思い」を実現している人と、未だの自分との差が見えて来た気がします。5つの心得をメモして、冷蔵庫にでも(ここが主婦っぽい!?)貼っておこうと思いました。
(吉田和子)