ブック・レビュー
寂聴 般若心経 生きるとは
子どもの頃、お盆に祖父の家に行くと、夕方になると皆が仏壇の前に集まって、何やらお経が始まります。御詠歌が終わり、最後に般若心経を唱えます。
「ぎゃあてい ぎゃあてい はらぎゃあてい はらそうぎゃあてい ぼじそわか」
私にとってこの言葉は、長いお経から解放される喜びの言葉でした。
お釈迦様の教えを、266文字に凝縮したのが般若心経です。
そして、私が喜びを覚えた最後の言葉、それは、宇宙との交歓との言葉だと、寂聴さんは書いています。
寂聴さんは、宗教は宇宙の生命を感じることから生まれたのではないかと書いています。