2007年1月31日、五十歳の誕生日を迎えました。
“五十歳”という響きが醸し出す感慨にひたりながら、子育てしながら夢中に過ごした今までを振り返るとともに、これからの人生の事を考えていました。
これからの人生……? さて、何をしようか
何をするかすぐには決められないけれど、『これからの十年は、六十歳以降(いわゆる老後)の人生の準備期間にしよう』と漠然と思っていました。
その頃から、同居していた父の具合が悪くなり、介護が始まりました。
昨年腎不全と診断された愛犬も、いよいよの時が近づいていました。
日々、弱っていく愛犬と父の介護に追われる日々が続きました。
父は入院することになり、二週間ほどで人工呼吸器につながれ、幻覚ばかり見るようになりました。
延命治療・終末期という言葉が現実のものとして、重くのしかかってきました。
介護と終末期医療について悶々としていた頃、『のんびる』のリポーターブログを書く事になりました。
テーマを何にしようかと考えていた時、酸素マスクを嫌がって、しきりに外そうとする父の姿を思い出しました。父が言った言葉も……
「こんな苦しい……」
私は心の中で「おじいちゃんの苦しみを、無駄にはせぇへん!」と思っていたのです。“無駄にしない”当てなどないのに……
本当は、ちょっと大変なテーマだなぁという思いもあったのですが、この時期にのんびるリポーターになったという不思議な縁を感じて「延命治療・終末期医療」をテーマに決めました。
3ヶ月という短い介護と看取りの中で、感じた事や思った事を、一つひとつ丁寧に取り上げ、いずれ自分も通る事になる“最期”について考えていこうと思っています。
最後に、もう一つの不思議な縁をご紹介します。
それは、我が家に来た新しいわんことの不思議な縁です。
愛犬が、いよいよ危篤状態になったのが、6月9日。
苦しそうな愛犬に何もしてやれず、「早く生まれ変わって帰っておいで」と、ひたすら背中をさすっていました。
その頃、ある保護施設に愛犬とよくにた犬が保護されていたのです。

左が亡くなったわんこ
右が新しいわんこ
人生のセカンドリーグへ向けて準備を始めた私
保護されて新しい“生”を得たわんこ
限りある命を輝かせるために、共に歩み出しました。
(松尾 陽子)