pagetop

リポーターブログトップ > 記事詳細

年の初めにちょっぴり、いまの自分のこころを考えてみる                『ジョハリの窓』 

2008-01-10 23:48:41

あけましておめでとうございます。2008年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年もみなさん、いろいろな場でさまざまな方たちと接する機会がおありになることでしょう。
そこできょうはちょっと、『いまの自分のこころの状態と人との関係』みたいなものを考えてみませんか。
ここで登場するのが『ジョハリの窓』です。

ジョハリ?新作映画??みたいな感じですが、これは心理学の言葉なんです。
そして、この下に図で示したのが『ジョハリの窓』。ちなみに、その背景は私のうちの本物の窓でございます。
『ジョハリの窓』は、ボランティア養成講座やカウンセリング関連の講座などで、自分を振り返ったり、人とのコミュニケーションのしかたについて考えるために、ときどき取り上げられます。
DSC01524.jpg
[『心理学辞典』(有斐閣)の「ジョハリの窓」より。 図の言葉を、一部
ふつうの言い方に変えて作成しました] 


『ジョハリの窓』は、アメリカの心理学者であるジョセフ・ルフト(Joseph
Luft)とハリー・インガム(Harry Ingham)の2人が考えた理論なので、2人の名前をとって『ジョハリ(Johari)』。そして、「自分のこころ」を4つに分けて考えてみるのですが、その分けた図が窓のように見えることから、『ジョハリの窓』といわれています。 
 
4つに分けられた部分は、
【開放された領域】 自分(あなた自身)が知っていて、他者(人)も知っている自分(あなた)
            例)子どもが好き、のんびりした性格、カラオケが趣味
              細かい作業が苦手、緊張しやすい   

【盲点の領域】   自分(あなた自身)が知らなくて、他者(人)が知っている自分(あなた)
            例)人に対して厳しい、酒ぐせがよくない
              ある仕事のリーダーになれる力量がある  

【隠された領域】  自分(あなた自身)が知っていて、他者(人)が知らない自分(あなた)
            例)本当は自信がないのに、強がってしまう

【未知の領域】   自分(あなた自身)が知らなくて、他者(人)も知らない自分(あなた)
            例)まだ明らかになっていない才能(陶芸がうまい)、無意識の部分

上の図では、4つの領域を同じ大きさにしていますが、人によってこの面積には差があると考えられています。
【開放された領域】の面積が大きいと、無理しすぎることなく生きていきやすい。逆に、【盲点の領域】、【隠された領域】の占めるスペースが大きいと、自分と人とでの「自分(あなた自身)」のとらえ方のずれが大きくなるので、ストレスが強くなったり人間関係に支障をきたす場合があるといいます。
【開放された領域】の面積の大きそうな人って、何となくイメージできそうですね。開き直りでなく、「私ってこんなところもあるんですけど、まあ、それも含めて私ですかねえ」みたいな雰囲気で落ち着いて、そこにいる人。飾ることなく自然な感じで自分を出して生きている人・・・。

では、ストレスを強くしないために、どうやって【盲点の領域】と【隠された領域】の面積を小さくし、【開放された領域】の面積を大きくしていったらいいのでしょうか。
まず【盲点の領域】を小さくするためには、できるだけ自分に対する人の意見をきいてみたり、人からの理解しがたい言動にあったとき、それはどうしてなのか考えてみるとよいとのこと。
「あなたは、○○○ですよね」と言われるのは、いいことならば別ですが、なかなか受け入れるのが難しいですよね。けれど、人のアドバイスをきいたり、人からの言動を考えてみることで、自分自身をより理解することができるというのです。
けっこうつらい作業なのですが、勇気を出して【盲点の領域】を少し小さくすることにチャレンジしてみると、新たな自分を発見でき、一歩前進するきっかけにもなりそうです。
「○○○ですよね」と言われたことを、必ずしも直すということではなく(自分では気づいていないけれど、あなたのいいところを周囲が認めてくれているという場合だってあるわけなので)、『あー、そうか。私にはこういうところもあったのか』『そんなふうに思われれていたんだ』とまず認めて、受け入れてみることが大切な気がします。

また、【隠された領域】を小さくするには、飾らないで自分をありのままに出す「自己開示」が必要とされます。それによって「自分(あなた自身)」を理解してもらうことができ、【隠された領域】が小さくなるのです。そして、自己開示をすると相手も同じように自己開示する展開になる場合が多く、互いの関係が親密になるともいわれます。
きっと、これはみなさん、経験なさったことがあるのではないでしょうか。
それまで気持ちの距離を感じていた人に、何かのきっかけで自分の本音を出したら、相手も自分にこころを開いてくれるようになった、など。

【盲目の領域】と【隠された領域】の面積が小さくなり、【開放された領域】が大きくなると、残された【未知の領域】も小さくなっています。
これは、ほかの3つの領域の面積の変化によって(こころの変化によって)、明らかでなかった才能や、無意識の部分に気づけるようになるから。


DSC01531.jpg
[【開放された領域】の面積が大きくなって、あとの3つの面積が小さくなった『ジョハリの窓』]


もちろん、場や相手によって「自分」の出し方はちがうでしょうし、人には知られたくないこともあるのが普通だと思います。また人間関係でも、どうしても気の合わない相手が出てくるのは、しかたのないことですね。
ただ自分のこころの現状みたいなのを知って、それを受け入れておくと、人との関係でもちょっと落ち着いた、楽な気持ちでいられるかもしれません。

今年も、みなさんがお元気で、ご自分らしい魅力をきらっと輝かせながらお過ごしになれますように。


<参考> 
『心理学辞典』 中島義明ほか編集(有斐閣)

                             (成相陽子)

この記事のURLコメント(0)

名前
メール
URL
コメント

▲このページの上へ戻る