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福祉起業家経営塾       「福祉起業はじめの一歩」

2008-08-03 12:02:29


6月に、「福祉起業はじめの一歩」というセミナーに参加しました。
これは、株式会社福祉ベンチャーパートナーズが行っている、福祉起業家経営塾の企画のひとつ。
福祉ベンチャーパートナーズは、「障がい者が当たり前に働ける社会の実現を目指して、障がい者の働く場づくりを支援」する会社です。


今回のセミナーは、事業プランのある人だけでなく、障がい者の働く場づくりに興味のある人なら、何も決まっていなくても参加OK。自分のもっている「アイデア・夢・思い」の実現に向け、はじめの一歩を踏み出すきっかけをつくろうというもの。講師は、代表取締役の大塚由紀子さんです。


1日のスケジュールは、
午前  福祉起業とは   福祉起業家という生き方
午後  福祉起業に利益は必要か(グループに分かれてディベート)


集まったのは、障がいのある家族がいる方、施設に勤めている方、障がい者になった方など、約20人。
会場は東京でしたが、この日は鹿児島、名古屋、長野などから来た人もいました。
講師の大塚さんの、明るくきびきびしたリードのもと、参加動機、自分のやりたい福祉起業を含めた1分間の自己紹介をし合い、なごやかな雰囲気でセミナーが始まりました。

大塚さんの考える福祉起業とは、「お世話するとか居場所をつくるのではなく、働く場をつくって、一緒に働く」こと。そして、「自分も幸せになる」こと。


    DSC02399.jpg


福祉起業関連の実例として、働く障がい者の平均月収が1万円未満という状況が多いなか、86,000円を実現した「チャレンジャー」(東京都武蔵野市)、福祉起業塾の2期卒塾生の方が始めた「ベーカリーカフェAZUMI」(北区赤羽)、20歳代の男性が起業した「株式会社ウィングル」(宮城県仙台市)、自閉症の息子さんをもつ獣医さんの「高田動物病院」、新聞で見てご存じの方もいらっしゃると思いますが「レストラン&バー ぱれっと」(渋谷区恵比寿)、などがスライドで紹介され、参加者はみな熱心に見入っていました。
成功している有名企業の商品の売り方、提案のしかたについても学びました。


そして、「理念に反していることは、たとえもうかってもやらない」「福祉起業を通じて、世の中に何を提案していきたいと思っているのか」「3年後、5年後を映像化し、こういう姿をめざしていこう、と考える。それに近づいていくためには、どういうことをしていったらいいのかという戦略が必要」といった話は、福祉起業に限らず、起業を考えている人すべてに参考になるメッセージだと思いました。


午後は、ディベートの時間です。ディベートは、自分の思考の幅を広げることができ、プレゼンテーション能力を高めるのに有効とのこと。
セミナー参加者のうち、ひとりは経験ありとのことでしたが、もちろん私も未経験。それを全員でやってみることになりました。


ディベートは、機械的に分けられた肯定チーム、否定チームが、命題についての「肯定」「否定」意見を根拠とともに発表し合い、審査判定チームがその論理性、説得力、チームワーク、判定員へのパフォーマンスなどを判定するものです。
「福祉起業に利益は必要である」「福祉起業に一番大切なことは情熱である」など、福祉起業をしようと考えている人ならば当然、肯定したい命題ですが、否定チームになったら、これを説得力ある根拠をもって、否定しなくてはいけません。
参加者すべてに、肯定チーム、否定チーム、審査判定チームの3種類が回ってきました。


これは、ほんとに冷や汗もの。
私の発言に眼光鋭く反論する、対戦チームの女性の方の迫力に心のなかで、『こ、こわい』(女性の方、すみません!)とたじろいだり、自分の論理的な考え方の乏しさにぼうぜんとしたり。
情けなさ全開の私成相でしたが、自分の現実を思い知らされると、これから力をつけていかなくては、と真剣に考えることもできそう。
新鮮で貴重な体験となりました。


ほかの方たちも、「実際の自分の考えとは逆の意見を支持するチームになったことで、自分の考えの偏りみたいなのにも気づくことができ、勉強になりました」「いままで、助成金を申請するときなんかに、プレゼンのあるところは避けてたんですけど、やっぱり考えを発表できる力をつけないといけませんね」と、それぞれ学ぶことがあったようです。


今回の「福祉起業はじめの一歩」は、大塚さんが「楽しく考え、楽しく学びましょう」と言われたとおりに、わきあいあいと楽しく、それでいて真剣に考え、学ぶことのできた1日でした。
はじめの一歩を踏み出そうと考えている方たちには、おすすめできそうです。


    DSC02617.jpg


*このセミナーは2回コースですが、都合で2回目は出席できなくなってしまい残念。機会があれば、ほかのセミナーにも参加してみたいと思います。

株式会社福祉ベンチャーパートナーズ
http://www.fvp.co.jp/

(成相陽子)

この記事のURLコメント(2)

Posted by 成相陽子 at 2008-08-25 18:15:24

竹矢さん、こちらこそ、ほんとうにお世話になりありがとうございました。コメントくださってうれしいです♪
おっしゃるように、障害者の方が自立するためには安定した収入がなければなりませんね。そのために情熱をもって頑張っている方たちが少なからずいると知ることができたのが、このセミナーでした。
社会福祉について勉強しはじめたばかりの私ですが、これからもよろしくお願いします。

Posted by 聖徳 竹矢です(^^)  at 2008-08-24 15:19:57

スクーリング中、大変お世話になり、ありがとうございましたm(_)m 「福祉起業に利益は必要である」というところで、思わず考えこんでしまいました。知り合いの知的障害者さんは、以前障害者を採用しているリサイクルの有限会社に勤務していたのですが、やはり採算合わず、そこは授産施設になり、国から援助をうけて、運営されるようになったみたいです。。。難しいけど、障害者が社会で自立するためにも、授産施設よりは、「会社」に勤めて、収入もたくさんあったほうが、より健常者同様の生活になるような気がしてます。。と生意気なコメント失礼致しました(^^;)

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