昨秋買った、ある単行本。まだ読んでいないのに、どこへ置いてしまったのやら、行方不明に。
その後しばらく本棚のあちこちを探していて、「いや、しばらくだね」という雰囲気で出てきたのが、探していたのとは別のこの本、16年前に買った『こころの処方箋』です。
著者はご存じの方も多い、臨床心理学者の河合隼雄さんです。昭和3年生まれですが、昨年亡くなりました。
久々に再会したこの本をもう一度読んでみました。
人生の大先輩がユーモアを交えながら、ゆったりとした語り口で人間関係やこころなどについて、考えさせられる話をしてくれているという感じです。
読み終えると、「たいていのことは、なんとかどうにかなるもんだよ」と言われたようで、穏やかな気持ちになりました。
16年前に出版された本ですが、いま読んでも古くない内容で、その後発行された文庫本はインターネットの書店で見ると、現在でもよく売れているようです。2007年の『新潮文庫の100冊』にもなっていました。