pagetop

リポーターブログトップ > 記事詳細

花とふれあう、人とふれあう   「花のボランティア藤沢」の、「湘南あおぞら」でのある日

2007-11-22 19:34:09

神奈川県藤沢市にある、知的障がいをもつ人たちの入所施設「湘南あおぞら」を訪ねたのは、まさに久々に雲ひとつない“青空”が広がった日。
ここで毎週、花の手入れをしながら入所者と過ごす時間を楽しんでいるボランティアグループ「花のボランティア藤沢」がこの日、花の苗の植え付け作業をした様子をご紹介します。

今回植え付けるのは、パンジー、きんせんかなどの苗です。施設の建物の裏手にある庭には、すでに苗がたくさん持ち込まれています。「花のボランティア藤沢」の人たちが、車で運んできたのです。
作業の始まる10時になると、入所者がひとり、またひとりと集まってきました。
毎週、5〜6人の入所者が楽しんで参加しているそうです。

DSC01166.jpg
「花のボランティア藤沢」
「花のボランティア藤沢」は平成7年に藤沢市で活動を開始しました。平成6年に定年退職した大島さんは、何か社会に役立ちたいと自分でできそうなボランティアを探したのですが、当時は男性にできる活動が見つからなかったそうです。『よし、それなら自分の好きな“花”でボランティアを始めよう。社会のサポートが足りないことが気になっていた、知的障がいをもつ方たちにかかわっていこう』と思い立ち、社会福祉協議会のアドバイスも受けながらボランティア活動をスタート。
10年以上たったいま、会員数は32名。藤沢市内の9ヶ所の福祉施設の庭に花壇をつくって美しい花が咲き続けるよう手入れをし、入所者とも交流して、周りの人たちにとても喜ばれているとのことです。

DSC01179.jpg
【花のボランティア藤沢のみなさん 後列左:代表の大島伸一さん、
 同右: 島田哲夫さん、前列左:吉田輝夫さん、同中:永田久仁子
 さん、同右:中山径子さん】

ボランティアのメンバーの感想
この日集まったボランティアは7名ぐらいで、全員がこの地域に住んでいるそうです。活動の感想などをききました。

・島田哲夫さん
2002年5月から参加。
定年退職後、何をしようかと思っていたとき、花が好きだったので
この活動に加わりました。いつもは、下原集会所という別の場所を担当しています。
きょうは植え付け作業のお手伝いでここへ来ました。
週1回なので、気持ちにも無理がありませんね。
作業しているときにはつらいこともあるけれど、やったあとのすがすがしさ・・・これがいいんです。「無償労働」だから、すがすがしくて楽しいんだと思います。

・中山径子(けいこ)さん
このボランティアを始めて2年。
仲間がいい方たちなので、途中からでも参加しやすかったです。
社会につながって何か役に立ちたいと思っていたときに「花のボランティア藤沢」を知り、好きなお花にかかわれるので会員になりました。
施設のみなさんと一緒にお花のお世話ができて、いまは生きがいですね。ずっと続けたいです。

・吉田輝夫さん
親せきが途中で障がいをもったことをきっかけに、自分も障がいのある方のために何か役立ちたいと思うようになって参加しました。花が好きでしたし。いまは、花のボランティア以外に、障がいのある方にかかわるボランティアもしています。
こちらが一方的に話すのではなく、障がいのある方のお話をよく聴くように心がけています。楽しみながら交流してますよ。


DSC01158.jpg
  【ボランティアの勝呂(すぐろ)こゆきさん・白い帽子】


DSC01161.jpg
【80歳代の女性の入所者も、元気に一生懸命作業中です】


DSC01162.jpg
【取材する私のそばにほとんどずっといて、あれは○○さん、と
 説明したり、いろいろと話しかけてくれた赤い服のWさん】


DSC01169.jpg
【「このパンジーのあいだにチューリップの球根もたくさん植えた
 から、春にはいろとりどりのお花できれいになりますよ」と楽しそ
 うに話す中山さん。右後方のジーンズの女性は、湘南あおぞらの
 職員さん】


DSC01170.jpg
【「そうそう。そうやって、土をかけてくださいね」(吉田さん)】


   DSC01174.jpg
【「湘南あおぞら」での作業のあと、近くにある「サービスセンター
 ぱる」へ。「お花のプランターは道路側にかけたほうが見た目は
 きれいなんですけれど、車が通るので内側にかけておくんです」
 (永田さん)】

新しい仲間を募集中です
「花のボランティア藤沢」では、活動が好評でほかの施設からも来てほしいといわれているそうですが、現在の人数ではこれ以上の活動は難しいので、ぜひ、新しい方に仲間に入ってほしい、とのこと。また、メンバーがだんだん高齢化してきて、花の苗の買出しの際の持ち運びなどもたいへんなときがあるため、若い方にも参加していただけるとうれしいですね、と代表の大島さん。
この会のモットーは「無理をしないで楽しく活動しよう」です。

かわいい花の苗をじっくり時間をかけて一生懸命植えている入所者や、それを手助けしながら楽しそうに作業しているボランティアの人たちの様子を見ていたら、心がなごんできました。

みなさんのなかにも、花好き、園芸好きという人はたくさんいらっしゃると思います。
自分で楽しんでいる趣味を少し広げて、地域で花や人とふれあう活動にも参加してみてはいかがでしょう・・・。


「湘南あおぞら」について
「湘南あおぞら」の施設長である倉重さんにも、お話をききました。

「湘南あおぞら」は平成10年に開所し、入所者40名、ショートステイ4名の施設です。
「花のボランティア藤沢」さんは毎週来てくださるので、楽しみに参加している方が何人もいます。
入所施設は生活空間が限られており、社会参加していくためには外からかかわってくださる人がいるとたいへんありがたいです。かかわってくださると、入所者も輝くんです。
月に1度、料理ボランティアで入所者の好きな食べものを一緒につくってくださる方々、買い物のつきそいに来てくださるグループ「すみれボランティア」さん、送迎して市内の運動公園で一緒にマラソンをしてくださる方など、地域の方にいろいろとご協力していただいており、入所者の方はほんとうに楽しみにしています。以前は衣類のつくろいをしてくださる方もありました。

入所者40名の方にはそれぞれの個性もありますので、たくさんの多種多様な方がボランティアに来てくださるのは大歓迎です。毎年10月に開催している「あおぞら祭り」や運動会には多くの人手が必要になりますので、そういうときだけでも、ぜひボランティアとして参加していただけるとありがたいです。ボランティア担当者もいますので、おひとりででも「こんなボランティアをしたいんだけど」などとご相談していただければと思います。

DSC01136.jpg
【中央が「湘南あおぞら」施設長の倉重達也さん。施設の建物内で
 お話をきいたあと写真をお願いすると、「では、ボランティアさ
 んが植えてくださるお花と一緒に写していただいたほうがいいで
 すよね、せっかくですから」と建物を出て庭まで来てくださいま
 した】

自分の好きなこと、得意なことをいかして、気持ちや生活リズムに無理のないペースでのボランティア、これなら多くの人も気負わず参加できそうです。
倉重さんの、人がかかわっていくと入所者の方が「輝くんです」という言葉が、心に響きました。私たち誰もが、自分の暮らしのどこかで自分らしく輝きたいと思っているのではないでしょうか。
自分が輝くだけでなく、今度は人が輝くお手伝いもできたら・・・・・・、うれしいですね。


花のボランティア藤沢
http://www.geocities.jp/hananovolunteer/
「ぜひ私たちのHPもご覧ください。『活動先』に『湘南あおぞら』も載っているので、そちらも見ていただければと思います(代表の大島さん)」
入会金 1,000円  年会費 2,000円

湘南あおぞら
http://www.f-ikusei.or.jp/aozora/aozora.html
藤沢市弥勒寺2−7−13

   Untitled1.bmp
【この日、みなさんで植え付けた花が、「湘南あおぞら」の入り口にも飾
 られました】


                                 (成相陽子)

この記事のURLコメント(0)

名前
メール
URL
コメント

▲このページの上へ戻る