水害をうけた常総はいま・・・。空家を活用した復興拠点実現へ(連載 支えあうまちづくり)

しきりのない大きな空間。古い民家の中

水害被災地、常総の復興拠点として
空き家を再生した「えんがわハウス」実現へ。
認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズ(茨城県)

2階建ての古い民家の外観。庭もあり日当たりがよい
水害の復興拠点「えんがわハウス」として
再生をめざしている「旧片野医院」の母屋。

診療所は水害後閉鎖し、空き家になっていました。

2015年9月に鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害を受けた茨城県常総市。
水害後に空き家となった、まちの診療所と住居を、
地域の人が交流できる復興の拠点として再生する取り組みが始まっています
この取り組みの中心となっているのが、
認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズ。
代表の横田さんは、常総市の住民でもあります。
水害から2年半たちますが、横田さんは、
本当の復興にはまだまだ時間がかかると感じています。
「家の片づけや補修ができて、外の人からは
『もう終わったんでしょう』とみられているんですけど、
そうではないんです。
友達が亡くなったり、お店をやめたり。
体をこわした人も多い。
みんなの心のなかは空っぽなんですよ。
あきらめ感が広がっていくなかで、ちょっと大変だけど、
みんなの協力して達成できることがあると、
前向きになれるのかなと思っているんです」(横田さん)

診療所、その隣の母屋と増築棟の3棟を、

それぞれカフェや学習スペースなどに活用していく予定です。
この4月からは、この3棟のうちの1棟で、
外国人の子どもも対応可能な認可外保育所がオープンしました。

常総市内には、近郊の食品工場などで働く日系ブラジル、
フィリピンなどの外国人も多いため、多文化の保育園をめざしています。
しきりのないひろい空間。古い民家の中
44畳と広い設けることができる母屋は、多目的のスペースとして
住民らの食事や教室に貸し出します。
その2階は、以前医師の家族が使っていた個室などがあるので、
宿泊可能な部屋にもある予定です。

「えんがわハウス」実現のため寄付と出資にご協力お願いします!
部屋の中。床板がはずされている状態
水害で浸水した家屋はまだ修復が必要です。

「床と壁の補修をすれば、学童保育の場所として使えます。
小規模多機能ホームが始められたら、家賃を生むことにもなります。
障がい者も高齢者も外国人もみんな混ざるような場所をめざしています」(横田さん)
「えんがわハウス」実現のかぎは資金の確保です。
ぜひ、寄付と出資のご協力をお願いします。
また、一緒に復興を進めていただけるボランティアも募集中です。
「えんがわハウス」で予定している学童保育やフリースクールで
勉強を教えたり一緒に遊んでくれる方など。
詳細は下記までお問い合わせください。
【問い合わせ先】
たすけあいセンター「JUNTOS」
※認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズが運営しています。

〒303-0005 茨城県常総市水海道森下町4335
TEL:0297-44-4281
FAX:0297-44-4291
Eメール:juntos★npocommons.org ※★を@に変えて送信してください


茨城NPOセンター・コモンズ
代表・横田さんのインタビュー
は、
『のんびる』2018年6月号「支えあうまちづくり」でご紹介しています。

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