- 2021-1-14
- 東京
撮影/堂本ひまり
生きづらさを抱えた若者と一緒に生きていきたい
太田尚子さん(映像作家)
太田直子さんは、定時制高校や通信制中学といった学びの場を記録してきた映像作家です。
作品を生み出すだけでなく、
自ら子どもや若者の支援に携わってきた太田さんに、
支援を必要とする若者とのかかわり方についてうかがいました。
― 一般社団法人Colaboの活動にかかわっていらっしゃいますね。
『のんびる』では、2019年2月号特集「やりなおせる社会へ」で、
ColaboのTsubomi Café( 改装したバスを拠点にした10代向けの無料カフェ)
の活動をご紹介しました。太田さんのご参加は、いつ頃からでしょうか?
太田:2015年からです。初めはドキュメンタリーの撮影で、
活動の様子を取材させてもらっていました。
バスカフェが始まってからは、非常勤スタッフとして、
バス内で物品を女の子たちに手渡すなどの担当をしています。
また、高卒認定取得をめざす子どもたちの学習サポートもしています。
活動日は週に1、2日です。
― Colaboに来る女の子たちと接するとき、どんなことに気をつけていらっしゃいますか。
太田:上から見ないことです。「こうじゃなきゃだめでしょ」とか、
「こうするべきでしょ」という言い方や態度だと、相手が引いてしまいます。
「助けてあげる」ではなく、対等な立場でいろいろ話を聞いて、
じゃあ一緒にがんばっていこうとか、
どうしたら乗り越えていけるか一緒に考えていこうとか、
そういうまなざしが大事だと思います。
これは、定時制高校の取材で若者と付き合うなかで学んだことです。
大人にさんざん傷つけられてきた若者たちなので、
自分に声をかけてくる大人がどんな人なのか見定めようとします。
常に自分が試されている感じがしていました。
・・・詳しくはのんびる1・2月号をご覧ください。
おおた・なおこ
1964年生まれ。高校非常勤講師、書籍編集などの仕事を経て映像の仕事に携わる。
監督作品に『月あかりの下で ある定時制高校の記憶』(2010年)、
『まなぶ 通信制中学 60年の空白を越えて』(2016年)。
以上2作品とも、文化庁映画賞文化記録映画優秀賞を受賞し、高い評価を得ている。
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一般社団法人Colabo https://colabo-offi cial.net/
(写真提供/一般社団法人Colabo)
この記事は、1・2月号特集でご紹介しています。
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