「私は、学び続けたい」
苦境に立つ若者たちを支える寄り添いとは─?
家庭の事情や経済的な問題で、
進学や就職がままならない若者が多数います。
一人ひとりは、それぞれに希望を秘めていても
自分ひとりの力ではどうにもできないこともあります。
そんな彼らは日々どのような思いを巡らしながら
その葛藤の渦中にいるのでしょう─?
周囲の寄り添いで人生を開きつつある女性からのメッセージです。
自分は何がしたいんだろう――?
ゆっくり見つめ直すには時間がなさすぎる。
高校生のころ、まわりの友人たちもみんな大学へ進学をすることもあり、
自分自身、将来何になりたいのかな…って考えたとき、
しばらくははっきりと答えが出せずにいました。
実家は、就職してちゃんとお金を稼ぐことができていればいい、
っていう考え方の家だったので、高校卒業後もずっとアルバイト。
それ以外の時間はほとんどまったくない毎日が過ぎ去るだけで、
「あぁ、本当に私って何もしてないな…」と思い返しもしました。
「私って、何になりたいんだろうな…」って。
それはたぶん人生で初めて、自分の過去を振り返った機会でした。
大学進学に際しては、貸与型の奨学金を受け取って進学しました。
しかし、ちょうどそのころ母が体調を崩してしまい、その治療の費用を立て替えるために、
私自身でお金を借りるような、そんな状態でした。
次第にお金の工面がどんどん難しく、苦しくなっていったんです。
大学の先生にご相談したところアドバイスをいただいて、
私のような学生をサポートくださる支援団体と出会ったのです。
出会いがあって一歩が踏み出せる。
その出会いが次の目標を見出してくれる。
初めて実家を出る選択のきっかけをくださったのも、
その支援団体のアドバイスがあったからです。
ひとりでやっていくには不安もたくさんあったのですが、
スタッフのみなさんが引っ越し当日も荷物を一緒に運んでくださるなかで、
「頼れる人はいるんだな」って次第に私自身の心も開いていくのを感じました。
・・・詳しくはのんびる1・2月号をご覧ください
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もっと、学びたい。
若者のこれからを支える。
パルシステムは「共生の社会づくり」をめざします─「パルシステム給付型奨学金」
コロナ禍で困窮する若者が増えている現在。
家庭環境や経済的な理由で大学などへの進学や就学の継続が困難になっている若者を対象に、
パルシステムの給付型奨学金が始まります。
めざしているのは、単なる奨学金給付にとどまらない「伴走支援」。
定期的な生活・進路相談などの精神的サポートも行うことで、
奨学生一人ひとりと信頼関係を築き、将来的な自立に向けて支援をします。
【お問い合わせ】
「パルシステム給付型奨学金」
パルシステム生活協同組合連合会 地域活動支援室
【TEL】03-6233-7235
【Eメール】nonbil@pal.or.jp
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この記事は、1・2月号特集でご紹介しています。
◆『のんびる』2021年1・2月号 目次
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