台所起業からプレハブ工房を経てついに商店街デビュー(特集:食と農の小さな仕事づくり、店づくりより)

店先に掲げられている「アランチャ・ドレッシング」の看板 撮影/大岩 里王真(写真工房坂本) 

JR総武線市川駅北口から手児奈通りをまっすぐ歩くこと約10分。
商店街の一角にある「アランチャ・ドレッシング」は去年9月ここに移転開店しました。
それまでの拠点は、店主・田中和子さんの自宅駐車場に建てた小さなプレハブ工房。
売り上げの多くは、通信販売と卸が占めていました。


台所起業からプレハブ工房を経てついに商店街デビュー
田中和子さん(「アランチャ・ドレッシング」店主千葉県市川市)


アランチャオリジナルドレッシングを手に持つ店主の田中和子さん
(撮影/大岩里王真<写真工房坂本>)

市川市の定番みやげに選出!

ドレッシングは、今や食卓に欠かせないほどポピュラーな存在。
スーパーに行けばさまざまな種類が並んではいますが、
アランチャ・ドレッシングのような専門店はかなり珍しいのではないでしょうか。

昨年春に市川市が発行した冊子『いちかわLoveな定番みやげ』には、
市民の投票で選ばれた11品の一つとしてアランチャ・ドレッシングが掲載されています。

国産リンゴとタマネギを使った看板商品の「アランチャオリジナルドレッシング」は、
創業以来ずっと一番人気。

10種類ある商品の食材の多くに、
地産地消(田中さんの郷里広島も含め)の思いが組み込まれています。
「定番みやげに選ばれたことが励みになって、
(プレハブではなく)店舗をもってもやっていけるかもと思いました」と、田中さん。

カウンター横の棚にずらりと並ぶドレッシング。
どの商品も、大(325㎖)、小(150㎖)2サイズあります

製造量が増えてきて、プレハブ工房が手狭にもなってきていました。とはいえ、立地がよければ家賃が高い。
迷っていたところに、一気に決断へと動いたきっかけがコロナウイルスでした。

お店ができたことで、味見をして買ってもらえたり、
偶然通りかかった人が立ち寄ってくれたり、80代のおじいさんが常連になってくれたり。
「冬場は普通なら売り上げが落ちるのですが、お歳暮などギフトの注文が増えて、
なんとか家賃も払えるほど売り上げられています」。

今やアランチャ・ドレッシングは「小さな仕事」の枠を超えているかもしれません。
でも、もともとは、自宅台所で製造している本当に小さなちいさなお店でした。

自宅の脇の駐車場スペースにすっぽり収まるプレハブ。
確かに「何だろう?」と足が止まります。
今は工
房としての役割を終え、物置に。

 

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