「どうか助けてください」と悲痛な呼びかけ~ローカルメディアが伝え、支える老舗商店の再興~(連載/被災地は今 静岡県熱海市伊豆山より) 

7月3日に発生した熱海・伊豆山土石流災害の現地 

去る7月3日、コロナ禍で観光客減に悩む観光地・熱海市を襲った大規模土石流災害。
存亡の危機に立つ伊豆山近隣の商店の復興を手伝おうと、〝一人ネット新聞〞の記者が奮闘しています。
東京から同地に移住し、昨年11月に「熱海経済新聞」を立ち上げた編集長、磯部洋樹さん、その人です。

被災地は今 静岡県熱海市伊豆山

「どうか助けてください」と悲痛な呼びかけ
ーローカルメディアが伝え、支える老舗商店の再興ー


ローカル&ハッピーニュース「熱海経済新聞」

熱海市伊豆山の土石流災害では22人の死亡が確認され、なお5人が行方不明、
299人が市内のホテルで避難生活を送っています
(2021年8月3日時点)。

日本有数の観光地である熱海も、土石流が襲う前から、
繰り返し襲い来るコロナ禍で疲弊の極みにありました。
少なくない老舗が事業継続の危機に瀕し、
収束の見えないコロナ・パンデミックのなかで立ち往生するばかり。
そんな熱海の老舗を救おうと立ち上がったのが、
昨年11月に開局した地元のネット新聞「熱海経済新聞」です。
スタッフは社長兼編集長の磯部洋樹さん一人だけ。

その磯部さんが、同新聞の設立の目的とこれまでの経過をこう話します。
「私は東京からの移住者です。子どもの誕生を機にここに越してきました。
前の会社のキャリアを生かして経営コンサル会社を経営してきたのですが、
仕事で話しているうちに、熱海の商店主は〝おもてなし〟は上手ですが、
PRがあまり得意じゃないことに気づいたのです。
収束の見えないコロナ・パンデミックのなかで、
どうしたら観光客を呼び戻せるのか、手を拱いていました。
なんとかその方面でお手伝いできないかと思って、ネット新聞を立ち上げました」。
熱海経済新聞の編集モットーは、「ローカル&ハッピーニュース」だと磯部さんは話します。

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老舗鮮魚店「魚久」(熱海市伊豆山、TEL 0557-80-1343)。
ご注文は魚久ネットショップ(https://uokyu.stores.jp/)から。
左から、魚久の高橋和子さん、社長の高橋照幸さん、
熱海経済新聞編集長磯部洋樹さん

 

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