【のんびるインタビュー】 たのしき音を奏でて 共感の輪を広げて10年 里見喜久夫さん (「コトノネ」編集長)

さとみ・きくお さん
1948年大阪府生まれ。㈱ランドマーク、㈱コトノネ生活代表取締役。
一般社団法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会、
NPO法人 就労継続支援A型事業所全国協議会(全Aネット)の設立に関わる。
著書に『いっしょが、たのしい』(はたらくよろこびデザイン室〔現コトノネ生活〕)など。

撮影/堂本ひまり 

 

たのしき音を奏でて 共感の輪を広げて10年 
里見喜久夫さん (「コトノネ」編集長)


「社会をたのしくする障害者メディア」として創刊し、
最新
号(第41号)で10周年を迎えた『コトノネ』。
2015年から
お互いに連載を載せ合う『のんびる』のお友だち雑誌です。
お祝いを兼ねて、里見編集長を訪ねました。

 

「新しい社会の当事者」 になる

──今年の3月11日で東日本大震災から11年を迎えます。
『コトノネ』(コトノネ生活)は、 震災翌年の2012年1月に創刊されました。

里見:震災が起きて、津波と福島の原発事故の白い煙を目の当たりにしました。
僕としては大枚なお金を、すぐに被災地に寄付しました。
それで気が済むかと思ったら、逆に心がざわざわしたんです。
よくよく考えたら、 これは元の生活に戻る震災ではなく、世の中が変わらないといけない震災だと。
原発やエネルギーの問題がそうでしょう。
だからこそ自分が、「新しい社会の当事者」になろうと決心した。

ところが、 自分が今まで社会とどれだけ関係をもってきたか考えると、何もない。
社会貢献には関心がなく、子育ても妻に任せきり。
やったのは会社経営、とどのつまり金儲けだけ。

そんなとき障害者福祉の人たちと出会い、雑誌創刊の話が出たんです。
当時63歳で、 この船に今乗らないと、もうあとはない。
「新しい社会」 という向こう岸にたどり着けない。

 

──とはいえ、 雑誌を出すだけで 「新しい社会の当事者」になれますか。

里見:なれませんね。 いかに自分が社会を見ていなかったのか、痛感させられるばかりでした。 

 

…インタビューの続きは のんびる 3・4月号  にてご購読ください。

 


創刊号(2012年1月)と震災10年特集の第37号(2021年2月)。
大和田崇行さんがそれぞれの表紙を飾った 。

 

この記事は、3・4月号特集でご紹介しています。
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