一般社団法人 つながり(石川県羽咋市)
夢生民、るるるん・ち、楽生、すまいる、はっぴい、AKB。つながりが運営する地域の居場所は、 言葉の響きもユニークで、楽しげです。今回の地震で大きな被害を受けましたが、 メンバー(利用者)と職員は、前を向いてゆっくり、歩み始めています。
“むうみん”でお茶を…
つながりは羽咋市を拠点に、カフェ「夢生民」「るるるん・ち」、地域サポートハウス「楽生」(就労継続支援B型事業所)、グループホーム「すまいる」「はっぴい」「AKB」など、
さまざまな場づくりに取り組んできました。2012年オープンの夢生民は、茶色の屋根が目じるしのかわいい建物です。地元の喫茶店のマスターから淹れ方を学んだメンバーが、本格的なコーヒーを提供し、多彩なランチメニューとスイーツも人気です。
「喫茶店って、いろんな人が来てくれますよね。そこで、いろいろなつながりを育んでいく。
メンバーも、職員も、そのなかで成長してきました」 そう話すのは、サポートハウス長の
吉田まゆみさん。巻頭エッセイでおなじみの水野スウさんとは、古くからのお知り合い。
子育てをしているころ、水野さんが開く「紅茶の時間」に足を運んでいたそうです。
「スウさん、夢生民のご常連なんです。雑多でわさわさとした店の雰囲気や、
メンバーと職員のやり取りが楽しいみたい。厨房で鍋がひっくりかえって、
『何しとれんて!』と羽咋弁がカフェに響く、みたいな(笑)」
障害のある人とその家族にとって、悩みを打ち明ける場は、そうどこにもありません。
自治体の相談窓口も、人によっては行きづらいもの。夢生民には、お客さんとして来店した人が「実はうちの子も……」と相談しやすい雰囲気があります。2024年元日に起きた能登半島
地震。羽咋市は震度5強でしたが、震源の浅い直下型地震だったため、つながりも大きな被害を
受けました。自宅が全壊したメンバーがいたほか、グループホームの「すまいる」は半壊し、
メンバーが暮らせなくなったのです。
「ギフトをやろうよ!」
地震から半年が過ぎ、夏になったころから、つながりのメンバーは少しずつ落ち着きを取り戻します。
・・・続きは『のんびる』11.12月号特集をご購読ください。
◆11.12月号目次◆
【バックナンバーのご注文】 富士山マガジンサービスよりご注文ください。 【定期購読(年6冊)のご注文】 ・パルシステム組合員の方:ログインしてご注文ください(注文番号190608) ・パルシステム組合員でない方:こちらからご注文ください