『のんびる』はじめの一歩通信より 起業塾生インタビュー
誰もがドラマの「主人公」
活動を振り返り、伝える映像の力
団体や個人の映像素材の作品化サービスをはじめました
セカンドリーグ実践起業塾を修了し、映像素材の作品化サービスで地域活動を
応援しはじめた竹野さん。映像の力で団体の価値を高めたい。
そして新たな「気づき」を得てほしい、という熱い思いを胸に、一歩を踏み出しました。
「実践起業塾」第8期修了生
「フィルムマトメマス」 竹野 裕子さん
起業塾での出会いがアイデアに
今から3年前、東日本大震災を体験し、「もっと自分のやりたいことをやろう」
という気持ちになりました。そんな時、本誌で見つけた、「実践起業塾」へ参加。
元々、映像作品制作に関わっていたこともあり、映像の力で何かできないだろうか?
と考えていました。
卒業後、試作版として作らせて頂いたのがNPO法人「松戸子育てさぽーとハーモニー」さんのDVDです。
起業塾で講義をされた、理事の石川静枝さんの活動 を形にしたいと強く思ったのです。
設立から10年、約50人ものメンバーを抱える大きな団体ですが、
過去の写真や新聞に掲載された記事をベースに、設立時 のメンバーへのインタビューを追加して、
約10分の映像に仕上げました。
活動を振り返り新たなスタートに
映像制作では依頼者の要望を聞き、カメラマンや映像編集者に伝えるコーディネートをしました。
第三者的な視点も必要ですし、こうした作品作りが初めてということもあり、
かなり苦労しましたね(笑)。
映像は10周年記念パーティーで上映されました。
メンバーの方から「団体を立ち上げた時の強い思いや、これまでの活動の歩みを
新旧のメンバーで一緒に振り返ることができた」という言葉を頂きました。
歴史がある団体だからこそ当初の方針を再確認し、最近メンバーになった人とも理念を共有する必要があるのですが、
そのお手伝いが無事できてホッとしました。
起業塾で聞いたことですが、NPOなどで一生懸命活動している皆さんは、意外に活動の記録を残していないことが多いそうです。
写真は撮影していても、記録としてまとめるまで手が回らない……。
活動そのものも大切ですが、外部の人にわかりやすく活動実績を伝える必要もありますよね。
地域で頑張る方々の活動内容を客観的な視点でまとめ、記録やプロモーションとして活用するのに、
映像が役立つことを改めて実感しました。
唯一無二の「あなた」の価値を高めたい
さらに、映像で皆さんの「価値」を高めたいんです。
日々に追われている人が、一本の作品を通して自分を見たら、
すごいことをしているんだと気付けると思い ます。
以前、パルシステム東京の施設で、障がいを持つ方とその介護者を描いたドキュメンタリー映画
「えんとこ」(伊勢真一監督作品)の上映会を主催しまし た。
君が今やりたいことを、真っすぐに人に伝えながら、
出来ないことはみんなに手伝ってもらって、
堂々と生きてゆきなさい
(映画「えんとこ」より)
誰でも何かやりたいことがあったら、手伝ってもらいながらやれるような世の中にしたいです。
私自身、仲間にいつも助けられていますから。
(『のんびる』2014年5月号“はじめの一歩通信”掲載)