「こんな時どうする?」起業の不安にこたえます。(特集「くらし発女性の起業」より)

くらし発!女性の起業ヒントが見つかる!起業の不安に答えます

いざ「起業をしよう!」と思いたっても、不安や悩みが尽きないのは
当然。そんなあなたの「どうしよう…?」に、セカンドリーグ実践起業塾の
講師や修了生が「私の場合」をお答えします。
一人ひとりの体験の中から、あなたの悩み解決につながるヒントが見つかるかも!?
のんびる2012年1月号表紙

2012年1月号特集「くらし発!女性の起業」

※この内容は、『のんびる』2012年1月号に掲載しています。
実践起業塾講師や起業塾修了生のメーリングリストでの会話をもとに構成しています。


Q.漠然とした想いだけ・・・実現できる?

「この街がもっと活気づくといいな」「料理の腕をいかせれば」
「何かしたい気持ちはあるけど、具体的な一歩が踏み出せない」・・・ 
どうしたらよいのでしょうか?

A.起業への「想い」を口に出してみて。
「あなたがチャレンジしたい想いを、口に出してみて。
言葉にすることで、まわりの人たちが関心を持ってくれるし、助けてくれる。
そんなふうに私自身感じています。一緒にがんばりましょう」

A.講座に参加するのもひとつの手。
「セカンドリーグなどの地域活動支援団体が主催する、
起業支援の講座に参加するのもひとつの方法。
私も参加したひとり。起業に向けての気持ちが整理できたこと、
客観的な意見をいろんな立場の方からもらえることがメリットでしたね。
そして何より“一緒に励ましあえる仲間ができた”こと。
不安なときには、これが一番うれしかった!」

A.実現する「方法」はひとつじゃない。
「“週に一日だけのコミュニティカフェ”のために自宅を改装したり、
ご近所のお年寄りが集う食堂を仲間と一緒に開いたり、
NPO法人を設立して空き店舗を地産地消の商店に改装したり・・・
みなさん、“自分らしい活動”を“自分のできる範囲”で実践しているようです」

A.自分の「問題意識」を書き出してみる。
「“コミカフェ起業塾”に参加し、自分の問題意識と、自分がこれまでやってきたこと、
いま持っているモノを書き出しました。
そしてそれをどう活用したら、やりたいことがどう実現されるか・・・
とどんどん考えを深めていくんです。
まだ私自身は固まりきっていないのですが(笑)、
身体の奥から湧き上がる想いを吐き出しながら
“あ、なんだか、はじめの一歩を踏み出している!”ってすごく感じました。
“何かしたい、できるかもしれない”と思えると、だんだん“なんとかなるかもしれない!”
と思えてくるから不思議!」

Q.家族の協力を得られるか心配。

起業の話になると、家族が苦い顔をするように…。
どうすれば、理解してもらえるのでしょうか。

A.家族の意見に耳を傾けてみて。
「起業して、あなたの自己実現や社会貢献をめざすのも大切ですが、
やはり家族がいてこその人生。みんながHAPPYでいられる形をめざしたいですよね。
もし反対されても怒らないで、“なぜ家族は反対しているのか?”を
丁寧に聞き出した方が得策。一つひとつ、対策を積み重ねることで、
家族の理解はもちろん、自分のめざす起業が成長するきっかけになります」

A.子どもにはお手伝いをお願いしながら巻き込んで!
「うちの子どもたちは最初、私の起業にあまり乗り気じゃなかったんです。
でも、一緒にお手伝いしているうちに・・・“ママ、もっとこうした方がいいよ”
“今日はやらないの?”って。なんだか、子どもたち自身が楽しくなっちゃったみたい」

A.起業までの歩みを家族には常に報告!
「行動したことは逐一報告することで、次第に夫も他人事ではなくなったようです。
ほとんど“洗脳”!?(笑)私が家族の理解を得るために心がけたのは、
自分の活動の「見える化」。ひとつの講座を開くにも「何を目的に」「何をするのか」
「やってどうだったか」「お客さまの反応」「次回に向けてどこを改善するのか」などを
説明します。また、チラシを作っては見せ、活動内容のニュースレターを作っては見せ、
を繰り返し・・・。さらに、自分の活動の理念を何度も話し、自分自身がそれに基づいて
行動し続ける姿勢をみせました。“洗脳”も簡単ではありません(笑)」

A.きちんとした説明を用意
「“想い”だけじゃなく、丁寧に“起業の計画”を説明してみることも時には大切。
きちんとしたデータに基づいた資料があればベスト!
①うまく行かなかった場合の「リスク」と「辞め時」
②うまくいく「可能性」とその場合の「メリット」
③「家族に迷惑をかけない程度」に協力はして欲しいことを明示
④いかにこの仕事がやりたいのかの「熱意」
一度、家族みんなに“プレゼンテーション”してみては?」

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Q.ひとりだとやっぱり不安。誰かとはじめたいなあ。

起業はやはり大変なことなので、仲間がいれば心強いです。
ママ友だちや長年の友人を誘いたいのですが。

A.想いを共有できる人にアプローチ
「なんとな?く身近なところに声をかけるだけでは、まったく反応はなかったですね。
“どうやって自分と同じような想いを持っている人が多く集まっているところを探すか?”
“その場に対してどんなアプローチができるか?”が大切なのだと痛感。
例えば・・・自分と同じ関心をもった人が読んでいる雑誌に投稿してみるとか。
自分の関心のあるテーマのイベントに出かけて声をかけてみるとか。
どこに呼びかけるかがポイントなんだな?って思いました!」

A.お互いのよさを活かし合う!
「誰かと一緒に活動や事業をする場合は、お互いに依存するのではなく、
お互いのよさを活かし合わなければうまくいきませんね。責任があいまいになるから。
仲間を募ってもまとまらず、またひとりに戻ってはじめる・・・なんてケースもよくみかけます。
まずは、自分がひとりでもはじめる覚悟を持った上で仲間を集めることが基本かな。
その覚悟をもってたくさんの方の力を集めることができたら、
それが2倍3倍の力になるはず!」

A.「ママ友=起業仲間」にあらず!?
「ママ友に起業の話をしても、“そんな難しいこと考えたことない”と
ささ?っとひかれてしまった経験が(泣)。反応があっても“まあ、いいことだよね”
“もしはじめたら、また声かけてよ”くらい。
“仲良し”が必ずしも“一緒にやる人”ではないのだと痛感・・・」

A.家族の協力も必要に
「カフェをはじめようかと考え、まずはお試しで、自宅に友人を招待して
ランチなどをしたことがありました。でも、暮らしと仕事の境目の問題がありましたね。
私の場合は、家族の生活スペースと同じスペースを使っていたので、
家族全員が留守のときだけ開く、または、予約がはいったときには出かけてもらう・・・。
そういう方法をとっていました」

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Q.自宅で起業できればうれしいんだけど・・・。

新しく場所を借りるのは、お金がたくさんかかりそう。
通うのも大変なので、できれば自宅ではじめたいです。

A.メリットとデメリットを考えて。
「お店を借りるより気軽かな、思いましたが─保健所の許可など、
必要な手続きもありますので注意は必要です。基準に合うようキッチンの改造をしたり、
なんらかのお金がかかったり・・・。
何にしてもそうですが、自宅での起業にも、メリットやデメリットはあると感じました」

A.“手に職派”にはぴったり。
「自宅で起業? もちろんできますよ! かくいう私も“自宅派”。
パソコン1台で情報発信しながら“着物のリフォーム”をはじめました。
“手に職派“は自宅開業が多いみたい」

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Q.あまり貯金がないのですが・・・。

起業するって、やはりお金がかかるんですよね?
私の貯金だけでまかなえるのか、不安です。

A.「常識」に囚われ過ぎないで!
「“カフェを開業するなら○○円は絶対必要!”との一般的な情報にあまり
囚われなくてもいいんじゃないかな?、とも思います。
備品を揃える資金が足りなくても、意外と知人友人からの“もらいもの”で
なんとかなる場合もありますしね!」


A.想いに共感する人からの支援も
「起業に賛同する人々からお金を集めるという方法もありますよ。
自分のやろうとしていることは“地域の問題を解決していく貢献度が高い”のか、
“自分の好きなことやる自己実現に近い”のかで、どんな人たちが、
どのくらい賛同してくれるかが変わってくるな、と思いました」

A.お金は「集める」ことも必要。
「貯えがないからといって“踏み出せない・・・”と思いこまなくてもいいかも。
融資を相談したり、助成金に申請したり、集める方法はいろいろあるのです。
お金の用意が全くないのは確かにちょっと不安ですが、“必要な金額全てを、
自分で抱え込まなくてもいい”と発想を変えることで
かなり気持ちにゆとりができますよ」

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