『のんびる』では、被災した地域の今をお伝えしています。
8月号では、大阪府茨木市に、災害レスキューアシストの中島代表を訪ねました。
大阪北部地震・台風21号の痕跡がまだ残る中、お話をうかがいました。
屋根上の達人「武ちゃんマン」の想い
「災害支援のプロフェッショナルを育てたい」
災害救援レスキューアシスト
代表 中島武志さん(大阪府茨木市)
2018年6月に発生した大阪北部地震と
その後を追うように襲った9月の台風21号。
ふたつの大災害による家屋の損壊は合わせて11万軒以上にのぼります。
一部損壊の大半は屋根瓦の被害。
その多くは古い民家で、かつ高齢者の住宅でした。
「昨年6月の大阪北部地震では約5万5千軒、
その後9月の台風21号では約5万6千軒の家屋が被害を受けました。
そのうち、ざっと3万軒ほどが屋根をやられています。
今年に入って、ずれた瓦屋根にとりあえず張ったであろう
ブルーシートの劣化や土のう袋の破れが目立ち始めました。
ブルーシートを張り、土のうを乗せただけの処置では
太陽光の弱い秋から冬でさえ半年ももたないのです。
プロの業者が修理するまで、
ちゃんとした応急処置をほどこしておかないと、
軽微な被害でまだまだ住めるはずだったのが、雨漏りによってどんどん劣化し、
みるみる住めないお住まいになってしまうのです」
(レスキューアシスト代表・中島さん)
震災発生以降、レスキューアシストがこれまで手掛けた屋根の修理軒数は
「張り直しもふくめて、ざっと500軒」を数えます。
「約200名ほどのボランティアを15チームに編成して現場に派遣し、
月30軒強のペースで修理してきました」
もちろん、材料費も含めて修理代はいっさいとりません。
防災・減災モデルルームにて、中島さん。
「被災者宅活動、事務局の運営、ボランティアの食事ケア、
情報発信・拡散協力、活動支援金の募金、防災・減災講演、
屋根上活動の講習会主催など、やらなければならないことは無数にあります。
また、災害発生時だけではなく、防災や減災の観点からの活動もしていきます。
地元の方々の自助・共助の手助けになるように、
今までの経験を元にしたノウハウをお伝えしていきたいですね」
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口座名義:レスキューアシスト
記号:17150
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◆NPO レスキューアシスト
〒570-0003 大阪府茨木市宿久壮3-20-9
【Eメール】rescueassist.japan@gmail.com
https://rescue-assist.net/
写真提供/レスキューアシスト(一部編集部)