歩き続ける秀彦さんについて行ったら、地元のおもしろさが見えてきた(1月号特集)

歩き続ける英彦さんについて行ったら、
地元のおもしろさが見えてきた
映画『ひいくんのあるく町』 青柳拓監督
映画『ひいくんのあるく町』より。まちの商店街の中にいるひいくん。白いyツを着て、片手には飲料の容器。
ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』は、
青柳拓監督の日本映画大学卒業制作作品です。
23歳の監督と、同世代の制作チームが
対象への敬意を込めて描き出したのは、
監督の故郷、市川大門(山梨県)に暮らす
ひとりの男性が町にかかわる姿と、彼を通して見えてきた町の魅力。
その男性とは、いつも町を歩き、誰もが見かけたことがある、
「ひいくん」こと渡井秀彦さんです。

故郷で映画を撮りたいと思っていた監督とひいくんを結んだのは、
監督の父、正彦さん。
ひいくんは、正彦さんが勤める、
市川大門地域活動支援センター「太陽の家」の利用者さんでした。

親から意識させられていた寛容な町の姿、
学校で教わる「いかのおすし」とひいくんの存在、
「秀彦さん、すごいなぁ」ひいくんへの敬意など
青柳監督にお話しをうかがいました。

ひいくんの笑顔。ヘルメットをかぶっている。後ろには山がみえる。
ひいくんあるく町
山梨県、甲府盆地の南、市川大門の街並みをヘルメット姿で歩くひいくん。
畑やホームセンター、八百屋などを手伝って回り、
町の人たちから温かく受け入れられている。
かつて栄えた街はシャッターが目立つようになり、
ひいくんのお気に入りだった電気屋「水口屋」の店主・青柳正輝さん(監督の叔父)も病気で倒れ、
店を閉めざるを得なくなった。
正輝さんが撮影した膨大な数の写真には、
この町の活気ある姿が写っていた。
そのなかには節分で鬼の面を被った「ひいくん」と
幼い頃の青柳監督がいっしょに写っているものも。
都会で生きていくことを決意していたはずに監督は、
この作品の制作過程で故郷に惹かれていく。
2017年座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル・コンペディション部門入賞。
映文連アワード2017優秀作品賞(準グランプリ)。
制作・日本映画大学
2017年/カラー/DCP/47分
公式サイトhttp://hikun.mizukuchiya.net/

写真提供/水口屋フルム

『ひいくんのあるく町』の監督 青柳さん。
1993年生まれ。山梨県市川三郷町出身。
山梨県立市川高等学校卒業後、ビデオカメラマンの父とテレビ店の叔父の影響で
2012年、日本映画大学に入学。
同大学前身である日本映画学校のドキュメンタリー作品に惹かれ、
1年間の休学期間を経て、2年次よりドキュメンタリーを専攻。
卒業制作のために帰郷し、『ひいくんのあるく町』を監督。

『ひいくんのあるく町』映画パンフレットの表紙
映画パンフレット(税込500円)には、
映画評論家の佐藤忠男さん(日本映画大学名誉学長)が、
「映画は人の見方を変える」と題して寄稿。
「感動する映画」と、絶賛しています。

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◆お申込み・問い合わせ
水口屋フィルム(担当:青柳)
〒409-3601 
山梨県西八代郡市川三郷町市川大門3657-8 1-301
【Eメール】oyogisyrup★gmail.com  ※★を@に変えて送信してください。

撮影/持城壮(写真工房坂本)

この記事は2018年1月号でご紹介しています。

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