任海さんご夫婦。有機農業の困難や失敗を尋ねると、「失敗ってなんだろうね」と正衛さん
撮影/堂本ひまり
養護学校(※1)の教員を退職してから、実家の畑を耕す傍ら、
いろいろな団体に貸し出してともに“土の時間”を楽しんでいる人がいる……。
そんな情報をキャッチして、訪ねてきました。
多様でおおらかな ”みんなの農園”
任海園子さん(千葉県四街道市)
<にぎやかにタケノコ掘って>
「あっ 、 あそこにも見えてる」
「もうちょっとまわりの土を掘ってからクワを入れると、大きいのが採れるよー」
鬱蒼とした竹林に、がやがやと楽しそうな声が響きます。
今日はNPO法人「はちみつ」のタケノコ堀の日。
四街道市や近隣地域に暮らす、
知的障がいがある利用者さんたち11人がスタッフとともに
クワやスコップを握っています。
地面から顔を出す緑の穂先を見つけては、次々と大きなタケノコを彫り上げる人、
背丈より伸びたタケノコにそっとふれている人、
すごいでしょ!とばかりカメラの前に見せに来てくれる人。
利用者さんも、寄り添うスタッフのみなさんも、楽しそうです。
この竹林を含む広い農地の主・任海園子さんは
一人ひとりに声をかけながら収穫を補助して回ります。
たくさん掘れたタケノコは事務所に持ち帰り、ゆでて昼食の材料にするそうです。
さわやかな竹林でひと時を過ごし、一行は満足げに引き上げていきました。
(※1)2007年の学校教育法改正で、それまでの盲・聾・養護学校は特別支援学校に一本化された。
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利用者さんたちは思い思いに竹林での時間を過ごす
この記事は、7・8月号特集でご紹介しています。
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